【有田焼創業400年】九州国立博物館で「古伊万里-旧家の暮らしを彩る器」展

江戸時代初期に肥前・有田で誕生した日本初の磁器「有田焼」。今年は、有田焼創業400年の記念の年です。創業400年を記念し、現在、九州国立博物館でトピック展示「古伊万里―旧家の暮らしを彩った器」が開催中です。11月6日まで。

江戸時代、有田焼は伊万里津の港から出荷されていたため「伊万里」と呼ばれていました。京都鹿苑寺の住持・鳳林承章(じゅうじ・ほうりんじょうしょう)による、寛永十二年(1635)から寛文八年(1668)におよぶ自筆の日記には、承章と茶の湯を通じて親交が深かった人物の形見に「今利焼藤実染漬之香合」を譲られた、という記載が残っています。こちらは、伊万里焼の製品が文献に登場する初出史料として有名だそうです。

会場では、公家(冷泉家)、大名家(鍋島家、伊達家、宇和島伊達家、井伊家)、豪商(本間家、田中家)、欧州の品々が分けて展示されています。上品な公家、優美な大名、華やかな豪商…。それぞれの立場によって、器の趣が異なり、その暮らしぶりが器を通して目に浮かぶようです。

冷泉家伝来品(公家膳組 染付菊花藤文碗・皿)

冷泉家伝来品(公家膳組 染付菊花藤文碗・皿)

 

平安京左京北辺四坊(公家町)出土磁器

平安京左京北辺四坊(公家町)出土磁器

 

染付蝶文牡丹形皿。十一代将軍・徳川家斉の娘・盛姫が、大奥向けに作らせたと伝えられています。三羽の蝶が優雅に絵が描かれています。

 

井伊家伝来品・色絵組亀甲丸文散蓋物

井伊家伝来品(色絵組亀甲丸文散蓋物)

 

色絵松竹梅花盆文大皿

一方で、欧州では装飾品として親しまれていたことが分かります。

色絵花鳥文壺

色絵花鳥文壺

口縁や肩、足部分に飾金具がつけられています。文化が違う国では、同じ器でも違った使い方がされ、興味深いです。

ほかにも、器の注文帳など、珍しいものが多数展示してあります。

 

400年の間、人々の暮らしを彩ってきた器の数々。歴史と文化に思いをはせて、ゆっくりとご鑑賞ください。

古伊万里―旧家の暮らしを彩った器

期間:9月14日~11月6日

場所:九州国立博物館

料金:一般430円、大学生130円、高校生以下(18歳未満)と満70歳以上は無料

詳しくは公式サイト⇒http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre136.html

 

※情報は2016.11.4時点のものです

九州国立博物館

住所福岡県太宰府市石坂4-7-2
TEL050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
URLhttp://www.kyuhaku.jp/

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