35歳の道しるべ―女の幸せは結婚か?(2)

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先日、ひとりの友達と会った。

20代半ばに結婚し、子育てに専念していた彼女は1年ほど前から仕事に復帰した。
「やっと、“○○ちゃんのお母さん”ではなく、“個人”として評価されるようになった」と喜んでいた。

しかし、久しぶりに会って話を聞いてみると、いま、同じ職場の独身男性と恋愛をしている、と言う。
夫に対する不満があることは前から聞いていたけれど、それでもせっかく手に入れた仕事なのに、その浅はかさ、危うさにちょっと驚いた。

やめたほうがいい、と言いたいが、結婚後何年間も抑圧された生活を送っていると、はじけたときは手がつけられない。
私自身、渦中にいるときは人から何を言われても無駄だということを理解している。

いかにその相手の男性が優しく、自分が愛されているかを切々と語る彼女。
そうかと思うと、「いや、たぶん彼は遊びなんだよ」と言う。
その次には、「私ってひどい女よね…独身男性を振り回して…」みたいなことを言う。

そして、自分が浮気をして、夫に対して仕返しができてスッキリした、と。
自分は夫からひどい仕打ちを受け、ずっと我慢してきた。
夫には浮気を気付かれていないけれども、最近急に優しくなった。
浮気をしたことで形勢逆転できた、と唇の端を上げ、歪んだ笑顔を見せた。

彼女の思考が、人に愛されたい、人より優位に立ちたい、ということに終始していることに唖然とした。

そして、これが子を持つ母親であることに、うすら寒い思いがした。
虐待やネグレクトといった犯罪は、こうした心の闇から生まれるのかもしれない、とさえ思った。

なぜ?

それぞれ、生きてきた時間は同じ35年。
なぜ、こんなにも彼女の心が未熟なままなのか。
勝ち負けや損得を基準に生きるのは、苦しいだろう。

 

35歳の道しるべ―女性の幸せは結婚か?(3)へと続く

※この記事は2015年2月に書かれたものを一部加筆・修正したものです。

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※情報は2017.4.21時点のものです

尾越 まり恵

ライター
1980年1月30日、福岡県北九州市生まれ。
女性の幸せを願い、女性のキャリア、恋愛、結婚、出産について取材し、執筆しています。
専門テーマは「シングルマザー」「不妊治療」「ワーキングマザーの仕事と子育て」

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