モンゴルから来日して18年 日本国籍も取得 モンゴル料理店店主・福永多奈さん

今回ご登場いただくのは、福岡市博多区博多駅前3丁目でモンゴル料理店「オルドス家(アイリ)」を営む、福永多奈さんです。

福永さんは、内モンゴル自治区オルドス市出身。留学のために来日して18年になります。今年3月には日本国籍を取得し、スチンタナから「福永多奈」へ。

日本への思いを、流ちょうな日本語で語ってくれました。

夫のブへさんと店を営んでいます

夫のブへさんと店を営んでいます

―9月で開業5周年を迎えたそうですね。

 モンゴルの家庭料理や文化を知ってもらいたくて、2011年9月にオープンしました。今年の5月からは、羊肉のホルホグ(石焼き)がメインのランチも始めました。羊はモンゴルでは欠かせない食材で、どの部位も使うんですよ。乳でチーズやヨーグルトも作ります。ただ、羊肉が苦手な方もいらっしゃるので牛肉のホルホグも用意しています。

店内にはモンゴルの民族衣装や帽子があり、自由に試着できます。モンゴルの楽器・馬頭琴を夫が弾くこともあります。演奏者を招いて、店でライブを開くこともあります。

民族衣装の試着は楽しそう!

民族衣装の試着は楽しそう!

お客さんは全国から来られます。

―来日のきっかけは。

 小学校教員だった父は本が好きで、家には本がたくさんありました。母も読書好きで、日本について書かれた本を読んでいました。「日本は、日が昇る国よ」と教えられ、私の中で日本への憧れが強くなりました。そして25歳の時に、日本へ留学。九州産業大や九州大で国際文化を学びました。日本語はモンゴル語と語順が同じで、言葉も似ています。表記も縦書きなんですよ。

 貿易会社勤務などを経て2011年、夫と店をオープンさせました。

モンゴル語が書かれた壁の前で。料理は、ランチメニュー「羊肉の石焼き」

モンゴル語が書かれた壁の前で。料理は、ランチメニュー「羊肉の石焼き」

―モンゴル出身の力士も訪れるそうですね。

 九州場所を控えた10月下旬くらいから、力士たちが次々に訪れます。白鵬関は「チャンスンマハ」(羊肉の塩ゆで)、日馬富士関は「ボーズ」という蒸しまん、逸ノ城関は「シャルサンマハ」(羊肉のスペアリブ)、が大好きなんですよ。大量にテークアウトすることもあります。

故郷の味で力をつけて、今年も頑張ってほしいですね。

―日本国籍を取得したそうですね。

 2人の娘の教育のためにも、日本国籍が必要と判断し、決意しました。「福岡に、永遠に住みたい」との思いを込めて、「福永」という姓にしました。「多奈」は元の名前「スチンタナ」から取りました。

―今後の抱負を聞かせてください。

 故郷では、中国語の教育が一般化し、モンゴル語が消えてしまうのではと懸念しています。福岡に住むモンゴル人の子どもたちに、モンゴル語を学べる機会をつくりたいですね。

5周年を記念してつくった酒。ラベルの馬の絵は、長女のさくらさんが描いた

5周年を記念してつくった酒。ラベルの馬の絵は、長女のさくらさんが描いた

※情報は2016.11.5時点のものです

モンゴル料理店「オルドス家」

住所福岡市博多区博多駅前3-7-9
TEL092-483-1403
URLhttp://www.ordos-fukuoka.com/

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