映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」主人公を演じる福士蒼汰さん

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で、主人公・高寿を演じた福士蒼汰さん。 恋愛映画であると同時にミステリーの要素も多いこの物語に、 どうチャレンジしたのか、話を聞きました。

最初のシーンと最後のシーン、高寿の成長した様子を演じたかった

原作を読んでの感想を教えてください。

これまでにマンガ原作の映画への出演はありましたが、小説は初めて。今までとは違ったアプローチになるのかな?と思いながら、予備知識なしに読みました。恋愛モノでありつつ、時間に関する謎がキーになる物語でもある。自宅で読んでいましたが、気づいたら泣いていて、メガネに涙が溜まっていました(笑)。この印象を映画にどれだけ閉じ込められるかな?と思いました。

最初に小松菜奈さん演じる愛美に一目惚れをし、告白し、どんどん親しくなる過程を丹念に描いた作品ですね。

実は、全然順を追って撮っていないので、それぞれのシーンでどのくらい二人が親しいかを、かなり監督と話し合いながら演じました。「このシーンから徐々に受け入れていってもいいかもしれない」などと話しながら。

見終わった後、もう一度見たくなる映画です。

時間を追うタイプの映画でもあるので、説明も必要ですが、しすぎると感情移入できなくなる気がして。そのバランスはすごく考えながらやっていました。

福士さんは運命の恋を信じますか?

ある気がします。ただ僕は運命があっても自力で変えようとすると思うので、僕自身は信じていないのかもしれないです。

愛美のような子のこと、どう思いますか?

すごくいい子なので、「あんまりがんばりすぎないで」とまるで妹に対するような気持ちを持つと思います。あと、愛美は言葉のセレクトがとても魅力的だとも思いました。語尾を「〜だぞ」と言うところとか。言い回しが、いい意味でひっかかりがあって、そういうところにキュンときます。

小松菜奈さんとの共演はいかがでしたか?

原作を読んでいる時点でヒロインの愛美と小松さんのイメージが僕の中で重なっていたので、共演できて嬉しかったです。一緒に楽しく演じることができたと思います。

演技の中に、余韻というか、間というか、「…」を感じることが多かったです。

それは監督の采配だと思います。意識したわけではありませんが、あのゆったりした雰囲気の世界観を作り出すために、僕自身自然と間を作っていたのかもしれません。それを三木監督が活かして残してくださった気がします。

時間にまつわる映画を演じて、気持ちの変化はありましたか?

改めて思うことは、一瞬の大切さ。いまこの一瞬が積み重なって一秒、一分、一時間ができあがる…。その一秒をどう過ごそうかな、だれと過ごそうかな、その人とどう話そうかなと考えるきっかけになる作品だと思います。無駄に過ごす時間も、振り返ってみたらいい時間なのかもしれないですが、できるだけ意味をもって過ごせるといいなと思います。たまにはだらけますけど(笑)。

マンガ原作と小説原作は、違いましたか?

少女マンガ、少年マンガどちらも主人公はヒーローのような絶対的な存在だと思います。その人が欠けてはいけない全てをひっぱっていく存在というか。小説原作の今回は、高寿がいなくてもこの世界はありえると思うんです。だから、分かりやすいお芝居ではない演じ方をしようと意識していました。僕が明日、京都にふらっと行ったら、そこには「ぼく明日」のいつもの日常が広がっている。そのくらい自然な世界の中のお芝居にしたかったというか。成功しているかは分かりませんが、大きなチャレンジでした。

 

12/17(土)全国東宝系で ロードショー

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

2014年の刊行以来、110万部を突破した人気小説を映画化。京都の美大に通う南山高寿(福士蒼汰)は、電車の中で出会った福寿愛美(小松菜奈)にひと目で恋に落ちる。「また会える?」と聞くと、なぜか涙してしまう彼女…。「わたし、あなたに隠していることがある…」と話す愛美から明かされた、大きな秘密とは…。二人の運命はすれ違い始める。

監督/三木孝浩

原作/七月隆文

出演/福士蒼汰、小松菜奈、山田裕貴、東出昌大、宮崎美子 ほか

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