好きな音楽、決して諦めず夢に向かって サックス奏者・中村歩さん

今回は、サックス奏者の中村歩さん(31)にお話をうかがいました。

中村さんは、幼少時からピアノとサックスに親しみ、福岡女子短大(福岡県太宰府市)の音楽科でサックスを専攻。卒業後は、音楽への道を目指して上京しました。

プロアーティストと共演するなど、順調な日々でしたが、体調を崩し、華やかなステージを降りることを決意。今は天神のカルチャーセンターで、講師として新たな日々を送っています。

 

―サックスとの出会いは?

 地元・久留米の児童吹奏楽団に入った10歳の時、先生から勧められてアルトサックスを手にしました。サックスにはソプラノ、バリトンなどいろんな種類がありますが、アルトサックスは初心者でも弾きやすく、女性の声に似た音を、歌のように表現できるのが魅力なんですよ。

―東京を拠点に、プロ奏者として活躍していたそうですね。

 フォークデュオ「H2O」の元メンバー・中沢けんじさんらと共演し、CD収録にも参加しました。大きな会場のライブにも出演するなど順風満帆でしたが、25歳の時に脳梗塞を発症し、入院。リハビリを1年半続けました。同じ頃、持病の心臓病も悪化しました。それでも、5年間頑張りましたが、今年4月、ステージから降りることを決意しました。

―10月から講師として再スタートを切りましたね。

 福岡市・天神にある西日本新聞TNC文化サークルで、「気軽にサックス」と名付けた講座を担当し、30~60代の生徒さん6人に個人指導をしています。皆さん、人生経験豊富な方ばかり。「サックスに憧れていた」と、会社帰りにマイ楽器を持ってレッスンに来られます。1曲を完成させる達成感を味わってもらえるよう、丁寧に教えることを心掛けています。レッスンの下準備も入念におこなっています。3月あたりに、発表会を開けたらいいなと思っています。
華やかなステージは、大勢の聴衆が相手ですが、レッスンは1対1。教えることの喜びを味わっています。鼻歌を歌うように、気軽に音楽に親しんでもらえたらうれしいです。

―音楽を志す人にメッセージを。

 私は、さまざまな事情で15歳のときから働き始め、その傍ら学業に励んできました。大変なこともありましたが、もともとポジティブな性格であることに加え、人との出会いに恵まれて、ここまでやってきました。
音楽で一人前になるには、お金がかかるので諦める人が多いですが、好きであれば決して諦めず、夢に向かって頑張ってほしいです。

※情報は2016.11.19時点のものです

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