「好きな物に囲まれ幸せ」14年勤めた仕事を転職、小倉織の魅力広める

 今回は、小倉織の商品を製造販売する「小倉クリエ-ション」で広報と法人営業を担当する小川美里さん(38)にお話をうかがいました。

 小川さんは、14年勤めた病院を退職し、昨年9月に同社に入社。もともと小倉織のバッグなどを愛用していたそうで、「好きな物に囲まれて働くのが幸せ」と笑顔で話してくれました。

小倉織のブランド「小倉縞縞(しましま)」の直営店で

小倉織のブランド「小倉縞縞(しましま)」の直営店で

――転職のきっかけは。

 北九州市若松区の芳野病院で労務、秘書、広報などを担当し、2004年からは短時間勤務制度など、院内の制度改革に取り組みました。翌年には、福岡県内で18番目となる「子育て応援企業」にも選ばれました。

2014年には女性で初めて課長に昇任しました。仕事や上司にも恵まれていましたが、一方で、「このままでいのか?」と自問する日々でした。自分は何をやりたいかを考えたところ、「伝統工芸などの仕事に携わりたい」という思いが強くなったのです。2年ほど迷いましたが、昨年8月末に、病院を退職。翌月、「小倉クリエーション」に入社しました。

――今の仕事について教えてください。

 もともと小倉織が好きで、バッグや名刺入れを愛用していました。

広報のほか法人営業も担当し、記念事業のノベルティー製作などに携わっています。使うほどに柔らかく、滑らかな手触りになるのが小倉織の魅力です。好きな物に囲まれて働く喜びを感じています。

小倉織を使った財布を手に。バッグ、洋服など、さまざまな商品があります

小倉織を使った財布を手に。バッグ、洋服など、さまざまな商品があります

――働くうえで心掛けていることは。

 仕事で会った方には、遅くとも3日以内に手書きの礼状を出すようにしています。普段から切手を貼ったはがきを持ち歩いています。

また、人との出会いが好きで、異業種交流会にも積極的に参加し、視野を広げるようにしています。

――座右の銘は。また、今後の抱負についてお聞かせください。

 「晴耕雨読」。自然の中に身を委ね、その中で自分ができることをやろうと考えています。この春、シンガポールやイタリア・ミラノのデザインイベントで当社のブランド「小倉縞縞」を出展しました。

小倉織は、小倉の地で江戸時代から作り続けられ、帯や袴として織られていました。「我が輩は猫である」などの文学作品にも登場します。

昭和初期に一度途絶えましたが、染織家・築城則子さんによって1984年に復元されました。その後機械織りも新たに誕生。「日本の縞といえば小倉織」と言われるよう、魅力を広めていきたいです。

――趣味は何ですか。

 読書です。興味のある物であればジャンルを問いません。片道1時間の通勤途中や、外出先の待ち時間などを利用して読みます。

――仕事と子育てでお忙しい毎日ですね。

 10歳の娘がいます。仕事をしているので一緒に過ごす時間が限られていますが、お風呂でその日の出来事を聞くようにしています。

「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと伝えるなど、約束事を決めています。思いやりのある、強くて優しい女性になってほしいですね。

 

「小倉縞縞」本店

北九州市小倉北区大手町3-1-107

093(561)8152

営業時間:10:00~18:00

定休日:水曜日

※情報は2017.4.8時点のものです

「小倉縞縞」本店

住所北九州市小倉北区大手町3-1-107
TEL093(561)8152
その他

営業時間:10:00~18:00

定休日:水曜日

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