カレーほーろー記第5回 ~スリランカカリーの先進地・福岡①ツナパハ、ヌワラエリヤ編~

 以前このブログに書いた「カレー総合研究所」の井上岳久さんが、昨年6月2日の「カレー記念日」に開いたセミナーで、「今年はスリランカカレーがトレンドだ!」と大々的に発表されました。

カレー総研HP

 今や全国的に話題のスリランカカレー(カリー)、私の地元・福岡には四半世紀前からそれに魅せられてお店を始めた前田勝利さんという方がいらっしゃいます。

 これが、その前田さんのお店、天神西通りという場所にある「ツナパハ」の基本メニュー「スリランカカリー」。

 

 その昔、入社間もなかった後輩と、福岡市で高級でお洒落な通りとされる「浄水通り」にヌワラエリヤというレストランバーがありました。酒好きな私と彼は、ちょいちょい仕事帰りの遅い時間に立ち寄ってクダを巻いたものです。

 後輩は家が近いのでよく通い、オーナーの前田さんと仲良くなってました。元々は建築家であり、インテリアコーディネーターでもあるので、お店は南国ムードあふれる、リゾートな雰囲気でした。

 このお店で出されてたのが、スリランカカリー。今お店で出してるのとほぼ同じだと思います。初めて食べた時、「へぇー、ずいぶん汁っぽいなあ。でもコクがあって旨いなあ」と思ったものです。当時は、スープカレーも知らなかったので、とろみの無いスタイルは新鮮でした。

 とにかく、ご飯に合うんです。モルディブフィッシュという日本のかつおに似た魚のだしが効いてるからでしょうか。

 その後、お店も移転して今は福岡市内に系列数店ありますが、どこでも本場スリランカの料理人さんたちが、味にばらつきの少ない美味な料理を作ってくれます。

 こちらがライスをビーフンに変えた「ヌードルカリー」。鶏肉、玉ねぎ、じゃがいも、ピーマン(?)といった具のココナツミルクを効かせたルーは同じです。これも、スルスル食べやすくてクセになります。

 前田オーナーは、仕事でスリランカを訪れた際に、その料理のとりこになって自らお店まで出すことになった、と昔話してくださいました。

 活気と野菜あふれる厨房。食欲を増進します。

 ”九州の水曜どーでしょー”的有名番組「ゴリパラ見聞録」などで人気の地元タレント・ゴリけんさんも、ここのカリーの大ファンらしく、雑誌でリポートしてます。辛いのが好きなようですが、ここで「辛くしてくれ」と頼むのは、フツーの大人には危険きわまりない所業です。

 細部まで工夫が感じられる清潔な店内。採光の具合が絶妙です。多い時は、女性客率9割以上。カレーのお店としては珍しいと言えましょう。だいたい、大食いな男が汗をふきふき、皿からかっこんでるイメージがカレー屋ですから。

 他にも店舗ありますが、いちばん長くやってるのは、このツナパハでしょう。近くのソラリアステージという商業施設にもお店が出来てからは、多少混雑が緩和されたのは、ありがたいです。

 お店のポスター。右下に「健康は気持ちいい!」と、ある意味すごく当たり前のことが書いてますが、たしかにここのカリーは、少々食べ過ぎても消化が良さそうな「食後の罪悪感の無さ」も魅力です。

 エスニック感のあるお土産、持ち帰りもいろいろ置いてあります。

 帰り際のエレベーターで壁を見ると、きのことかバナナとか新しい挑戦もいろいろやってますね。さっき食べたばっかりなのに、もうおなかが空いてきた気すらします。

 次回は、スリランカカリー先進地・福岡(九州)に、ツナパハ、ヌワラエリヤの後を追うように出来たお店をいくつか紹介します。

※情報は2017.4.6時点のものです

久留仁 譲二(くるに・じょうじ)

 カレーを食べて半世紀。食べるのも、つくるのも、関連本を読むのも、レシピ番組を見るのも大好き。「家のごたる」タイプから激辛インド風まで万能に食べこなす。

 でも、パクチーは苦手。

カレーに限らず、子どもの頃の味覚から抜けられない。ハンバーグ、卵焼きからも離れられない。

アラジンの魔法のランプみたいな容器からカレーをごはんにかけるのが夢だったが、家では一度もやったこと無し。

ジョージ・クルーニーと同い年。

関連タグ

この記事もおすすめ