フィンランドの「動物園」事情と「かもめ食堂」

※前回コラム「フィンランドってどんな国?母と娘のヨーロッパ放浪記」はこちら

私はフィンランドをムーミンの国だと思っていましたが実際には数々のロックフェスが催されるほか、エアギター選手権の本場でもあり、アイアン・メイデンを彷彿とさせるおじさま方が交通整理していたり、癒し系グッズのショップスタッフさんも鼻ピアスに緑色のヘアカラーだったりして

落ち着きある街並みはどこかロックのテイストを帯びています。

そういえば、ムーミンは結構エッジの効いた設定とストーリーですし、マリメッコだって今でこそ見慣れましたが、最初は大きな花のデザインに度肝を抜かれました。

冬が長くて家の中に閉じ込められる時間が長い国だからこそ、「内なる楽しみを知る」文化が深く根付いているのかもしれません。

 

さて

そんなおしゃれでパンチの効いたヘルシンキでの一日。

小学生の娘が北欧雑貨のウィンドーショッピングやカフェに付き合ってくれるわけは、もちろんなく・・・

小さな島が丸ごと動物園になっているコルケアサリ動物園へ行ってみることにしました。

事前に調べたネットの口コミだと、駅から出るバスやトラムで行く方法がおすすめされていますが、私たちはあえて船を選択。

だって旅です。冒険したいじゃありませんか

船は「マーケット広場」から出るということなので、トラムでマーケット広場まで行きます。最寄り駅はおそらくEteläranta-Södra kajen。

・・・なんと発音するのかすらわからないこの駅で降り、いかにも北欧らしい、突き抜けたように広い空をいただく大きな港を右に眺め・・・マーケットで道草しながら

乗船場を目指して歩くこと1時間半(普通に歩くと5分です)

前方に恐ろしく長い行列が見えてきました。

みなさんどうやら船への乗船を待っていらっしゃる様子です。

目を凝らすと「1時間待ち」の札も見える。

「え!?思ったよりも大人気なんだ。まずい。乗れるかな」と焦ったのもつかの間。

それらは皆スオメンリンナ島まで行くクルージングや、湾内クルージングへの乗船待ちでした。

 

・・・一方、私たちが目指す動物園行きの乗船場は逆に不安になるほど誰もいません。

 

ところで「地球の歩き方」には、

動物園へ船で行く料金に「動物園入場料を含む往復18ユーロ」とあります。

と、いうことはどこかで動物園の入場券と船の乗車券が一緒に買えるということですよね?

乗船場横のツーリストインフォメーションに違いないと行ってみたところ

「ここでは買えません。船のチケットは船で。動物園のチケットは動物園で買ってください」の一点張り。まさにその名の通りのインフォメーションは初志貫徹です。

 

朝一の出発時間は迫るのに、あいかわらず誰もいないし、そもそも船も来ないし。

地球の歩き方にある船と動物園のチケットはその通りには買えないし。

「本当にここから出るのかな・・・」

私が不安になると横で娘も敏感にそれを感じ取るのか、その10倍不安そうな顔をします。

そして必ず「どうしたの?大丈夫?」と聞いてくる。

「う~ん」なんて答えでは納得するわけもなく、「どうしたの?」「どうしたの??」

しまいには「ねぇ。どうしたのって聞いてるじゃん!!」

8歳。ついに切れる。

彼女の名誉のために言うと娘は普段(学校では特に)仏のイトウの異名をもつほどの非常に温厚で穏やかな性質です。

ヘルシンキで人生初の「マジ切れ」を披露して見せたんですが、私もそんなことに「ショック」や「感動」を受けている余裕はなく

さらっと流して、その辺の人に聞いてみることにしました。

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