SNSの使用を禁止するのではなく、「自己肯定力」を育むことが大切。

annamoskvina/iStock/Thinkstock

ある大手企業の役員がアルコール依存になり、依存症の専門クリニックである榎本クリニックを訪れました。

その人は同時にSNS依存でもあったそうで、診察中もスマホを手放せず、

「精神科なう」

と投稿。

さらに、処方された薬の名前をその場ですぐにアップします。
すると、それを見た人たちが、

「その薬にはこんな副作用がある!」
「その医者はヤブだ」

などとコメントする。

榎本クリニックの精神保健福祉士の斉藤章佳(あきよし)先生に実際に聞いた話です。

精神科の先生も、やりづらくて仕方ないでしょうね。
SNS依存について、斉藤先生に取材させていただきました。

お話を聞いた中で、

「インターネットはもはや日常生活の中で切り離すことのできないツール。
 むりやり遮断するのではなく、うまい距離の取り方を自分で見つけるべき」

とおっしゃっていたのが非常に印象に残りました。

そして思い浮かんだのが、以前、世間を騒がせた漫画「はだしのゲン」騒動。

「小・中学生には刺激が強すぎる」として、図書館などで閲覧制限が行われました。

「ぼくたちはいいまんがも、悪いまんがも、ちゃんと自分でえらべます」

2010年に改正された東京都の青少年育成条例に対して、こんなコメントをしたのは、当時9歳だったタレントのはるかぜちゃんです。

とかく、大人たちは問題があると思ったものを隠そうとします。
それが一番ラクな方法だからです。

だけど――。

本当にそれが正しい「教育」と言えるのだろうか?
と私は疑問に思います。

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