【ギャラリーレポート】しまうちみか個展〜境界線からみえる風景〜

福岡市中央区赤坂にあるアートギャラリー「WHITE SPACE ONE」では、現代美術作家・しまうちみかの作品展『しまうちみか個展〜境界線からみえる風景〜』が開催されています。(4/14まで)

まず、目を引くのは、ギャラリーの中から外を見つめる作品『Dog head』。

タイトル:Dog head
素材:FRP樹脂 等

タイトル:Dog head
素材:FRP樹脂 等

高さ約2メートルはあろうかというこの作品の素材はFRP(繊維強化プラスチック)。原型の作成に使った粘土はゆうに400キロを超えたといいます。表面の凹凸はすべて指を使って造形され、近づいてみると指跡がしっかりと残っています。

近年は、ドローイングで描いた単純な線から彫刻に起こしていくシリーズを制作。
会場内には、ドローイングと彫刻作品54点が並びます。

(上)タイトル:彫刻のためのドローイングPUPPET
素材:水彩紙に水彩絵の具
(下)タイトル:柔らかなオブジェ
素材:テラコッタに着色

(上)タイトル:彫刻のためのドローイングPUPPET
素材:水彩紙に水彩絵の具
(下)タイトル:柔らかなオブジェ
素材:テラコッタに着色

一見、何のつながりもないようなドローイングと彫刻。作家だけが知るその “結びつき” を思い描きながら鑑賞する楽しみがあります。

タイトル:虹
素材:ミクストメディア

タイトル:虹
素材:ミクストメディア

タイトル:柔らかなオブジェ
素材:テラコッタに着色

タイトル:柔らかなオブジェ
素材:テラコッタに着色

タイトル:私のテリトリー 
素材:ブロンズ

タイトル:私のテリトリー
素材:ブロンズ

そして、ホワイトキューブの奥にある小部屋に展示されている作品『私のテリトリー』
金色の着色によって際立つ陰影。圧倒的な存在感を放つ作品です。

タイトル:私のテリトリー 4
素材:テラコッタに着色

タイトル:私のテリトリー 4
素材:テラコッタに着色

会場内には、もう一点、赤ちゃんをモチーフにした彫刻作品が。
作家いわく、金色の塗料がうまく粘土にのらなかったことが、逆に作品に趣を与えたという、偶然の産物。思わず細部まで見入ってしまうリアリズムがそこにあります。 

しまうちさんの作品に共通するのは「いきいきとした生命感」。
その生きるものへの優しいまなざしが、今後どのようなモチーフで、そしてどのような表現手法で表されていくのか。その進化がとても楽しみな作家です。

4月7日(土)には 作家によるギャラリートークを開催。作家ご本人が作品にまつわるエピソードや作品制作かける思いを語ります。

また、しまうちさんの作品は、九州で活躍するクリエーターを紹介する、博多阪急1階正面玄関ミニショーウィンドー「Art CUBE」でも展示中。柱のなかのショーケースにちょこんと置かれた「柔らかなオブジェ」を見ることができます。

しまうちみか 個展 ー境界線からみえる風景ー

日程     2018年3月31日(土) 〜4月14日(土)
時間     3月31日〜4月5日は13:00-19:00/4月6日〜4月14日は13:00-23:00
※4月7日(土)17:00-18:00 作家によるギャラリートーク開催
休館日  4月4日(水)、4月11日(水)
会場     WHITESPACE ONE(福岡市中央区赤坂 1-14-24)
料金     入場無料
URL     http://www.barone.jp/mikashimauchi.html
問い合わせ先    WHITESPACE ONE TEL 090-6178-9180

※情報は2018.4.7時点のものです

WHITESPACE ONE

住所福岡市中央区赤坂 1-14-24

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福博ツナグ文藝社

福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行う非営利団体。樋口一幸氏(Bar Higuchiオーナーバーテンダー)が代表を務め、毎年6月に開催される九州最大のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」の企画運営のほか、2017年には福岡市博物館にて期間限定イベント「黄金のミュージアムバー」、福岡市総合図書館映像ホール・シネラにて特別上映会「映画監督 中島良の世界」などをプロデュース。「ART FAIR ASIA FUKUOKA」や「ギャラリー梯子酒」などアートイベントの広報も手がけている。

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