「寝ててもいいんです」?! 能「井筒」の事前講座を受けてみた[公演9/22]

今村嘉太郎 自主公演「井筒」
福岡市早良区小田部を拠点にする能楽師・今村嘉太郎さん。舞台出演のほかにも、「能の世界を分かりやすく、身近に」との思いを胸に、ワークショップなどさまざまなアプローチをして能楽の普及に力を入れています。
9月22日(土)には、能の代表作「井筒」の自主公演を予定(大濠公園能楽堂)。この事前講座に参加してきました。

 

やって来ました大濠公園能楽堂

やって来ました大濠公園能楽堂

「井筒」事前講習に参加しました!

能の事前講座ってどんな感じかな?

 

まずは能の簡単な説明から始まります。能は「謡(うたい)」と「囃子(はやし)」にのせて、物語が進みます。能面を付けた主役の役者「シテ方」が舞台に登場するのが特徴です。

事前講習会での今村嘉太郎さん

約50人の参加者を前に能や井筒について説明する今村嘉太郎さん

 「能面は人間でない存在、例えば仙人や幽霊、怪物を表現するために付けます。ときには女性を表すときにも」と今村さんは解説します。

「“今村さんは舞台のどこにおったの?”と聞かれ、“能面を付けてずっと出ていたのが私です”と説明したこともあります」と笑いを誘います。

 

「この木の枠が井戸(井筒)を表しています」

「この木の枠が井戸(井筒)を表しています」

「井筒」は、伊勢物語の第23段を元にした能の代表作の一つ。世阿弥作とされ、夢幻能の傑作といわれます。在原業平(ありわらのなりひら)と紀有常(きのありつね)の娘の恋物語です。

「物語は1時間半かけて、ゆっくりゆっくり進みます。動作もとてもゆっくりです。まあ…途中で寝てもいいんです(笑)。本当に素晴らしい曲なので、その良さに触れてください」。そう言われると、なんだか肩の力を抜いて楽しめそうな気がしてきます。

今村さん演じる「井筒」の舞台写真

今村さん演じる「井筒」の舞台写真です

 

22日の公演プログラムは、舞囃子「山姥」、能「井筒」」の二本立て。
「山姥は、面を付けずに動きのある曲です。井筒との違いを楽しんでいただけると思います」。

9/22公演の「井筒」

9/22公演の「井筒」

今回は、解説を大きな文字やイラストをまじえて表示するNOH-Tab席が50席用意されているのも話題です。初心者や高齢者、障害者の方にも分かりやすいように工夫しているそうです。

 

講習の後は、大濠公園能楽堂を案内してくれました。

「どうして松の木が描かれているかご存知ですか?」

「どうして松の木が描かれているかご存知ですか?」

演者が控える楽屋。一番奥が主役のシテ方の部屋です

演者が控える楽屋。一番奥が主役のシテ方の部屋

舞台へはここから出ていくそうです。見ているだけで身が引き締まります

舞台へはここから出ていくそうです。見ているだけで身が引き締まります

 

今村嘉太郎の会「井筒」
日時
:9月22日(土)14:00開演
会場:大濠公園能楽堂(福岡市中央区大濠公園1-5)
料金:S席7,000、NOH-Tab席6,000円、A席5,000円、自由席3,000円、学生席2,000円
問い合わせ:今村嘉太郎の会 TEL070-5416-2621(今村)

 

※情報は2018.9.13時点のものです

今村嘉太郎の会「井筒」

住所大濠公園能楽堂(福岡市中央区大濠公園1-5)
TEL070-5416-2621(今村)
URLhttp://www.yoshitarou.com

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