「福岡に縁を感じます」中国抽象画の朱丹さんが個展[10/5まで]

描かれるのは、まるで万華鏡をのぞきこんだような世界。中国やオーストラリアで受賞歴多数の中国・浙江省杭州の現代美術作家、朱丹(Zhu Dan)さんの個展「朱丹 KALEIDO SCOPE 万華鏡」が、10月5日(金)までエルガーラホール7階多目的ホール(福岡市中央区天神)で開かれています。

福岡は初めてという朱丹さん。会場で話を聞きました。

―日本での初めての作品展を福岡で開くことになったいきさつとは。
福岡の方々と中国でお会いする機会があり、話が持ち上がりました。私が暮らす杭州にはその景観の美しさで世界遺産に認定された西湖がありますが、福岡市のシンボルの一つである大濠公園は西湖を模して設計されたとか。これを聞いた時には何かしら縁を感じました。感性など共感できるところがあるのではないかとも。

―西湖に深い思い入れがあるのですね。中央のブルーを基調とした作品「湖の光」「湖畔」も目をひきます。
西湖は四季折々の感動や喜び、さまざまな感情を私たちにもたらしてくれます。そんな感動を私の作品でも生み出すことができないかと思っています。

西湖と作品について話してくれり朱丹さん

西湖と作品について話してくれる朱丹さん

湖をテーマにした「湖畔」「湖の光」

西湖をテーマにした「湖畔」(2017)(手前)、「湖の光」(2017)

「湖面的光」(2015年)

「湖面的光」(2015年)

―福岡の印象はいかがでしょう。
とても美しい都市ですね。訪れる人に感動を与える風景だと感じます。そして人々は情熱的です。これから大濠公園をゆっくり歩く予定ですが、楽しみです。

―作品について聞かせてください。
空間や時間、社会の規律の中に垣間見える人間や人間性について表現しています。例えば、現代社会は法律や自然の法則が制約しあっています。都市や国は全てブロックに区画されています。ブロックの中の人格は自由奔放なものもあれば、保守的なものもある。ブロックやフレームに隠しきれずに浮かび上がってくるのが「人間性」。そうやって見えてきた人間性を描いています。

「理性和感性」(2017年)

「理性和感性」(2017年)

―繊細な抽象画ですが、作品タイトルと照らし合わせると、なるほどと思えるから不思議です。
抽象アートは地域、境界、国などあらゆるフレームを超えて共感を呼ぶことができる表現だと思います。今、中国にも福岡にも降っている雨のように、自由に、何の拘束もなく、人々をつなげることができると信じています。

「保存された記憶」(2016)

「保存された記憶」(2016)

―日本の漫画が好きだと伺いました。
小さいころに影響を受けた漫画は「NARUTO」「コナン」「ドラゴンボール」…まだまだたくさん(笑)。後にフランスとオーストラリアで絵画を学び、西洋の影響も受けました。漫画は今も大好きで、最近では「夏目友人帳」はすべて持っていますよ。

―最後にメッセージを。
1,000点以上ある自作の中から、今回、福岡の皆さんにご覧に入れたい、福岡に似合う約70点を選んできました。心の中の万華鏡をのぞくように、見ていただければうれしいです。

思わずのぞき込にたくなる繊細な作品が並びます

思わずのぞき込みたくなる繊細な作品が並びます

オープニングには中華人民共和国駐福岡総領事館の何振良(かしんりょう)総領事の姿も

オープニングには中華人民共和国駐福岡総領事館の何振良(かしんりょう)総領事(右)の姿も

 

朱丹 KALEIDO SCOPE 万華鏡
時間:11:00~19:00(最終日~17:00)
場所:エルガーラホール7階多目的ホール(福岡市中央区天神1-4-2)
料金:無料
問い合わせ:創開動 ☎092-406-6657

※情報は2018.10.2時点のものです

朱丹 KALEIDO SCOPE 万華鏡

住所エルガーラホール7階多目的ホール(福岡市中央区天神1-4-2)
TEL092-406-6657

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