電気が生まれる現場、玄海原子力発電所へ! 九州電力 大人の社会科見学リポ

 毎日使っている電気のこと、どのくらい知っていますか? 九州電力福岡支社が企画する「E-LADIES CLUB(イーレディースクラブ)」は、暮らしにかかわるエネルギーや環境について考え、楽しく学ぶ女性の会です。

玄海エネルギパークが見えてきました

玄海エネルギパークが見えてきました

  第6期生第4回のプログラムは、「玄海原子力発電所見学会」。30~70代の女性を中心とした好奇心いっぱいの43人が参加。ファンファン福岡編集部も同行してきました!

  福岡から貸切バスで約1時間40分。佐賀県東松浦半島の西部、玄海町の「玄海エネルギーパーク」に到着です。

 オリエンテーションでは、原子力発電の種類や玄海原子力発電所の概要、さらに現在の稼働状況について説明がありました。
 また玄海原子力発電所における電源供給、冷却手段、放射性物質の拡散抑制の仕組みなど、福島第一原子力発電所の事故を踏まえた安全対策が紹介されました。

 ★安全対策の詳細について⇒http://www.kyuden.co.jp/torikumi_nuclear.html

 ★原子力発電を含めたさまざまな発電方法を組み合わせて運用するエネルギーミックスの詳細 ⇒http://www.kyuden.co.jp/enenavi_index.html

 説明後に「サイエンス館」へ向います。4階建てのパビリオンにエネルギーの旅に出発です!

九州のエネルギーを映像で紹介するゾーンを抜けてパビリオンの中へ

九州のエネルギーを映像で紹介するゾーンを抜けてパビリオンの中へ

 まず目を見張るのが、館内中央にそびえる高さ13mもの原子炉実物大の模型です。その中央部分のモニター「原子炉シアター」で、原子力の発電の仕組み、安全を守るためのシステムや取り組みが、CGを駆使した映像とキャラクターの分かりやすい案内で紹介されます。

原子炉と実物大。中央部分がシアターに

大きい! 原子炉の実物大模型。中央部分がシアターに

原子力発電のしくみの映像に参加者も集中しています

迫力ある映像に参加者も集中して見入っています

 また、実物のウラン鉱石を見ながら、ウランを繰り返し使う原子燃料サイクルなどについての説明を受けました。
 これ以外にも館内には原子炉格納容器、燃料集合体模型など、模型やパネルがふんだんに設置されています。参加者からも「なるほどこうなっているのね」「こんなに大きいとは」といった声が多く上がっていました。

ウランの原石に興味津々

ウランの原石に参加者も興味津々

燃料集合体。これも実物サイズ

これも実サイズの燃料集合体。触れることも可能です

模型やパネルで丁寧に分かりやすく解説されています

模型やパネルで丁寧に分かりやすく解説されています

一般の見学でもガイドさんが案内してくれます。入館時にチェックを

一般の見学でもガイドさんが案内してくれます。入館時にチェックを

 原子力の仕組みが分かったところで、いよいよ発電所の見学です。バスに乗り込み、バスに乗ったまま、敷地内を巡ります。発電所敷地内は撮影禁止。エネルギーパークの展望室から撮った全体の眺めをご覧ください。

ガラス張りの温室の向こうに見えるのが発電所エリアです

ガラス張りの温室の向こうに見えるのが発電所エリアです

訓練センターの内部も撮影禁止エリアがあります

まずは展望室から敷地全体を見てみました

 原子炉の1号機はすでに運転を終了し、現在は2号機から4号機があり、3号機と4号機が再稼働しています。

 津波対策のために海抜11mの高台に建設されていること、森林火災対策で約35mの防火帯が施されていることなど、ガイドさんの説明を実際に目で見て確かめることができました。

 福島第一原子力発電所では、津波で原子燃料を冷やす設備が使えなくなったことから、事故に至りました。そのような事態にならないようにするために、移動式ポンプ車や移動式大容量発電機など、さまざまなポンプや発電機が構内各所に置いてあり、これらを使って、原子燃料を冷やせるようにしています。このような、安全対策のための数々の備えが印象的でした。

訓練センター。普段は訓練の様子を見学することができます

訓練センター。訓練中の様子を見学できることもあります

 発電所エリアを出ると「原子力訓練センター」へ移動です。ここでは発電所と同じ機器を使って、あらゆる状況を想定した訓練が行われています。これらは新人から管理者まで、さまざまなレベルでのシミュレーションが可能で、訓練を通して一歩一歩、確実に技術や技能を高めていくそうです。

 さらに機器の取り扱いや点検調整のための訓練も実施されています。これらは新人から管理者まで、さまざまなレベルでのシミュレーションが可能ということです。

訓練について映像で教えてもらいます

この日は訓練が休みだったので映像で紹介してもらいました

 昼食後はエネルギーパーク内の「九州ふるさと館」を巡り、「鑑賞用温室」を見学。美しい庭園や色とりどりの花をバックに、皆さん撮影タイムを楽しんでいました。

九州各地のまつりや工芸品が展示されて見ごたえたっぷり

九州各地のまつりや工芸品が展示されています。見応えたっぷり

パティオ(中庭)をイメージした空間

パティオ(中庭)をイメージした空間に美しい花が色を添えます

蘭が咲き誇るオーキッドルーム

蘭が咲き誇るオーキッドルーム

 帰路では「唐津うまかもん市場」でお買い物です。参加者の皆さんは唐津市産の新鮮な魚や野菜を手にしていました。

 きょうの見学で、電気がどのように生み出され、家庭にどう送られているかが分かりました。普段、何気なく使っている電気について、しっかり考える一日になりました。

◆参加者の声◆

「原子力発電は小指の先ほどの小さな燃料で、家庭の約半分の電気をまかなえることに驚きました」

「エネルギーミックスという言葉を耳にしたことはあったけど、よく知らなかった。日本が自分の国でまかなえる資源はわずか7%程度で、火力、水力、原子力、太陽光など発電方法にはそれぞれに長所と短所があるため、バランスよく組み合わせて発電することが大切ということに納得」

「原子力発電は、福島の事故以降、怖いし、不安があったけど、何重もの安全対策を実際に見たことで少し安心できました」

「自然の力を利用した太陽光や風力でたくさんの電気がまかなえればいいと思っていましたが、太陽の出ていない曇りや夜、風のない日は発電ができないなど、天気に左右される不安定な発電方法だと知りました。電気は余ってもたくさん貯めておくことができないため、安くて安定して発電できる原子力発電がベースとなることが分かりました」

「原子力発電で使い終わった後の廃棄物について、処分方法は決まっていても、場所が決まっていないことが問題だと思いました。子どもたちのことも考えて、これから自分なりに考えていきたい」

「原子炉の模型や映画がすごく印象的でした。電気のことが詳しく分かるので、休みの時に子どもと一緒に訪れてもいいですね」

「安定した電気の供給のために、皆さんが訓練や安全対策にとても時間と労力をかけているんですね。原子力発電の温排水を利用した温室がすごくきれいでした!」

 

E-LADIES CLUB
問い合わせ:九州電力 福岡支社 広報グループ
電話:092-761-6381(平日9:00~17:00)

※情報は2018.11.30時点のものです

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