情熱の演奏を大牟田で! 日本フィル九州公演が2月開催

 “市民とともに歩むオーケストラ”をテーマに掲げ、今回で44回を迎える「日本フィル九州公演」が2月8日(金)~20日(水)の間、九州各地で計10公演、曲目やソリストを変えて開催されます。福岡市・天神のアクロス福岡で開かれた記者会見に行ってきました。

 1956年に創設された「日本フィルハーモニー交響楽団」(初代常任指揮者・渡邉曉雄さん)。当時では珍しかった幅広いレパートリーと斬新な演奏スタイル、世界初の「シベリウス交響曲全集」を録音したり、世界的指揮者を招いたりといった話題でも注目されてきました。

 

 全国各地での演奏活動を長年にわたって展開していて、九州全県を巡る「九州公演」は75年から年に1回実施。九州各地に“生演奏の感動”を届けています。

 今回の九州公演の指揮者は、創設メンバー・渡邊さんの“最後の弟子”であり、現在は関西フィルの首席指揮者も務める藤岡幸夫さん。「日本フィルが僕を育ててくれた」と話し、九州は渡邊さんのかばん持ちとして回ったこともあって、思い入れがたいへん深いそうで「九州に来るのは毎回楽しみです」と笑顔。

指揮者の藤岡さんはトークを“指揮”するのもうまい!

 ソリストには国内外の数々の主要オーケストラと共演してきたチェロ奏者の横坂源さん、ジュネーブ国際コンクールで日本人として初めて優勝した経験を持つピアニストの萩原麻未さんを迎え(ソリストは演奏地によって交代)、佐賀県唐津市での公演では地元出身の新進ピアニスト・古賀大路さんも加わります。

北九州公演などでチェロを演奏する横坂さん(左)

 例えば2月16日(土)、大牟田文化会館で開かれる大牟田公演について紹介します。この日は「ロシア・プログラム」。ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲の「組曲『展覧会の絵』」をメインにチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲1番」など豪華絢爛(けんらん)なプログラム構成です。

藤岡さんのトークに笑顔を見せるピアニストの萩原さん(左)

 ピアノ独奏曲が原曲の「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが友人の画家ヴィクトル・ハルトマンの遺作展で見た10枚の絵から受けた印象から作曲されました。

 曲間に短い前奏曲が5回も出てきますが、これは次の絵まで歩いていくムソルグスキーの姿を表現しているとされます。優雅だったり、ユーモラスだったり、思わず怖くなってしまうような雰囲気だったり、絵によって表情が変わる曲調を楽しめます。

 大牟田公演のソリストである萩原さんは、会見中終始笑顔で穏やかそうな人柄に見受けられましたが、「ピアノを弾きはじめると何かに憑(つ)かれたかのような演奏を見せてくれる」と藤岡さん。その大胆な演奏に、藤岡さんは以前共演した際、指揮ができなくなるという体験をしたとか。「その時は負けたと思いました。今回はリベンジする機会!」と燃えていました。

各会場で「バチバチ」の演奏を見せてくれる(左から)古賀さん、萩原さん、藤岡さん、横坂さん

 和気あいあいとして終始笑いの絶えない記者会見でしたが、「演奏中はバチバチです」と気迫たっぷりに語ってくれた皆さん。

 毎年2月、九州に春の訪れを告げる日本フィルの豪華でドラマチックな公演を楽しみにしたいですね!

 

第44回九州公演 日本フィルin Kyusyu 2019 大牟田公演
日時:2月16日(土) 14:00開演
場所:大牟田文化会館 大ホール(福岡県大牟田市不知火町2-10-2)
料金:SS席7,000円、S席6,500円、A席6,000円、B席5,000円、車いす席3,500円、母子室3,500円、学生指定席(小学生~大学生)各料金の半額
問い合わせ:大牟田日本フィルの会
電話:0944-53-0430

 ※その他の九州公演に関しては日本フィル公式ホームページを参照

※情報は2019.1.18時点のものです

やはた

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