eスポーツ国際大会、15日から福岡で開催!

 福岡市で15日、米国発祥のeスポーツ国際大会「EVO Japan 2019」が開幕する。eスポーツは個人や団体の選手同士が対戦するデジタルゲームの競技。格闘系や実在するスポーツを題材にした種目などがある。競技人口が世界で増加する中、今回初めて日本の地方都市でEVOが開かれる。「一過性のブームではなく、九州にeスポーツを根付かせる契機にしたい」と関係者は期待を寄せる。

 「俺が前に出るから」「オッケー、いいね」

 福岡県筑紫野市のビルの一室に激しい掛け声とキーボードを打つ音が響く。拠点を置くeスポーツチーム「Sengoku Gaming」(センゴク・ゲーミング)が練習に励む。

 1年余前に発足した九州初のeスポーツのプロチーム。実績を重ね18年末、5人1チームでキャラクターを操り敵地を攻略する対戦ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」(LoL)の全国リーグ加入を果たした。

オンラインで韓国のチームとの練習試合に励むSengoku Gaming =6日、福岡県筑紫野市

 戦略性が高く、臨機応変な能力も求められるのがeスポーツの特徴。「全員で協力し勝利した瞬間がたまらない」。RAINA選手(21)は強調する。

 この日は韓国とネットでつないで練習試合が繰り広げられた。岩元良祐代表(29)は「性別、年齢、障害の有無に関係なく、国境も越える平等な競技がeスポーツの魅力」と語る。

 「eスポーツ元年」。日本eスポーツ連合(JeSU)は自らの団体が発足した18年をそう位置付けた。1月に東京でEVOが国内で初開催され、選手を含め延べ1万2,000人超が来場した。Jリーグや日本野球機構(NPB)も各競技のゲームの大会やリーグ戦を開催。19年茨城国体での採用が決まり、年末は優勝賞金1億円の大会もあった。eスポーツの認知度は18年7月までの1年弱で3倍の41%に上がったという。

大型スクリーンや大音響で盛り上がる韓国でのeスポーツ世界大会 =2018年11月、仁川市

 その一躍を担ったEVOが福岡にやってくる。

 地元では、福岡市の産官学連携組織、福岡地域戦略推進協議会(FDC)の会員企業・団体が、大会に不可欠なボランティアの確保・運営や出場選手の練習会場の提供などに取り組む。EVOを機に産業や文化交流の機会としてeスポーツとの接点を模索する。

 eスポーツ界の担い手を育む動きも芽吹き始めている。同市の専門学校、大原学園福岡校は1日、「eスポーツ部」を新設。部員は18人。高性能の機器を備えた部室もつくった。

1日に始動した大原学園福岡校のeスポーツ部 =12日、福岡市

 「腕前を上げるだけでなく、ゲームに没頭して教育上好ましくないという、eスポーツに対する偏見も払拭(ふっしょく)したい」と話すのは大内聖也部長(21)。選手は長時間の練習や試合に耐える体づくりも重要。同校のスポーツや医療などのコースと連携し、部活に姿勢の改善、筋力トレーニング、マッサージ、栄養管理なども取り入れていく方針だ。

 福岡市内は他の専門学校や高校でも専門コースや部活動が生まれつつある。「eスポーツ黎明(れいめい)期」といえる今、大内部長は「多くの人がEVOを知り、さらに足を運んでくれれば、もっと多くの人がeスポーツに興味をもってもらえるはずだ」と期待を込めた。

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 eスポーツ「エレクトロニック・スポーツ」の略称。エレクトロニックは「電子の」の意味。ゲームメーカーを中心に2018年1月に発足した一般社団法人、日本eスポーツ連合(JeSU、東京)によると、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。ゲームの普及に伴い2000年ごろに生まれた概念とされる。総務省などによると、世界のeスポーツ市場720億円、配信視聴者3億3,000万人に対し、日本は5億円未満、383万人にとどまっている。

 

EVO Japan 2019
会期:2月15日(金)~17日(日)
会場:福岡国際センター(福岡市博多区築港本町)
入場料:15、16日無料、17日有料(自由席4,000円、S席7,000円、SS席9,000円)
賞金総額:1,000万円
スケジュール:15日13:00~22:00予選
 16日10:00~22:00予選、16:30~22:00決勝(2タイトル)
 17日9:00~20:30決勝(4タイトル)

※情報は2019.2.13時点のものです

福岡国際センター

住所福岡市博多区築港本町2-2
TEL092-272-1111
URLhttp://www.marinemesse.or.jp/kokusai/

西日本新聞

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