福岡の若手クリエーターに光を! 23日から市科学館などでイベント

 福岡を拠点に、写真や動画制作の分野で活動するクリエーターたちに光を当てる新機軸のイベントが23日、福岡市中央区六本松の市科学館などで開幕する。名付けて「福岡アジアアートウィーク2019 the finders(ザ・ファインダーズ)」。写真作品の展示を中心に、美術や音楽分野のパフォーマンスも組み合わせ、若い才能を幅広く発信していく。3月2日まで。

 福岡におけるカメラマン人口などの数字は明らかでないが、九州産業大芸術学部によると「体感的に、フリーの商業カメラマンが比較的多い都市」という。百瀬俊哉教授(写真表現)は「写真を扱う広告制作会社などが集積する上、広報物発行を外部委託する企業や自治体が多く、多様なニーズに応じる形で写真を供給する人が増えている」と説明する。

福岡市は広告制作会社なども集積し、多くの商業カメラマンが活動しているという(写真はイメージ)

 映像や音楽、ゲームなどコンテンツ産業の振興に注力する福岡市は、同じように写真に取り組む人材も「産業資産」と位置付け、育成していく考え。今回のイベントはその一環として、産学官でつくるコンテンツ産業の振興団体「クリエイティブ・ラボ・フクオカ」(略称CLF、事務局・同市コンテンツ振興課)などが企画した。

 イベント名の「ファインダー」には、カメラで撮影時にピントや構図を確認するのぞき窓のほか「発見者」という意味もある。「世に出ていない才能に直に触れた市民が“発見者”となり、次世代を担う人材を掘り起こす」とのコンセプトを込めたという。

 写真・動画部門のテーマは、4月末に平成が終わり新時代を迎えるのを見据え、「24HOURS IN HEISEI(平成の24時間)」に設定。作品は、プロ・アマを問わず、撮影を職業としていても知名度が高くない若手クリエーターらを対象に公募した。

新企画「ザ・ファインダーズ」の作品公募で審査委員長を務めた写真家ハービー・山口さん(提供写真)

 審査委員長は、九州産業大客員教授も兼務する写真家ハービー・山口さんが務めた。「スナップ・ポートレート」という撮影スタイルで多くの作品を残し、松任谷由実さんや桑田佳祐さん、山崎まさよしさん、福山雅治さんら有名ミュージシャンのCDジャケットも手掛けた売れっ子だ。

 優秀作品約30点を市科学館3階企画展示室で展示する(無料)。山口さんは展示に合わせ、市科学館と同じ施設に入居する六本松蔦屋書店で個展も開催。CLFは「作品がプロ写真家の目に留まり、プロとコラボレーションして作品展示できる仕掛け。地元クリエーターの活動の刺激になればいい」と期待を寄せる。

 また、コラボ企画は美術や音楽部門にも広げる。福岡アジア美術館(博多区)では、タイや台湾などアジアで活躍する新進気鋭のアーティストに交じり、地元の若手美術家らが出展。市科学館では、福岡を拠点に活動するロックバンド「THE PERFECT ME(ザ・パーフェクト・ミー)」や、現役高校生ミュージシャン「MEGA SHINNOSUKE(メガ・シンノスケ)」と、事前審査で選ばれた地元ユニット1組が競演するライブ(有料)もある。

 山口さんは、西日本新聞の取材に「一滴でも人より多く汗を流せることに出合ったら、迷わず続けること。世の中はスターを捜している。ファインダーズ=発見者はあなた(市民)です」と話し、イベントをアピール。期間中、山口さんらが講師を務める特別講義もある。問い合わせはファインダーズ事務局=050(6874)2027。

※情報は2019.2.15時点のものです

福岡市科学館

住所福岡市中央区六本松4-2-1
TEL092-731-2525
FAX092-731-2530
URLhttps://www.fukuokacity-kagakukan.jp/

西日本新聞

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