青木繁「海の幸」のエピソードなど…ちょっと気になる絵の履歴☆石橋美術館で企画展

美術館が所蔵する前、美術作品は誰がどこに持っていたの?

そんな疑問にお答えする企画展「ちょっと気になる絵の履歴」が10月11日、石橋美術館(福岡県久留米市)で開幕します。2015年1月12日まで。

 

展示されるのは、石橋美術館が所蔵する絵画や陶磁器など約100点。看板作品である青木繁の「海の幸」をはじめ、古今和歌集の写本の一部「高野切」など、作品の履歴にまつわるエピソードが楽しめます。

 

「石山切」8年ぶりの公開!

《伊勢集断簡 石山切》平安時代12世紀 石橋美術館蔵

《伊勢集断簡 石山切》平安時代12世紀 石橋美術館蔵

「伊勢集断簡 石山切」は、石橋美術館開館50周年企画展での展示以降、修復期間を経て8年ぶりの公開です。「石山切」は、いまから900年前の1112年、白河法皇の還暦祝いにあたって制作されたといわれる国宝「西本願寺本三十六人家集」の中の「伊勢集」を切り分けたものの一部。

 

「切り分けられたって、どういうこと?」

「法皇へのプレゼントだったの?」

そんなちょっと気になる作品の履歴を紹介します。

 

 「高野切」のもと持ち主は、あの福岡藩主!?

《古今和歌集巻一断簡 高野切》平安時代11世紀 石橋美術館蔵

《古今和歌集巻一断簡 高野切》平安時代11世紀 石橋美術館蔵

書道ファンに大人気の平安時代かな書の名品とされる「高野切」。石橋美術館が所蔵するのは、第一種に分類されるもので、「古今和歌集」巻一の巻末部分です。この作品には、文字を消された痕跡があるほか、たくさんの資料が付随していて、調べてみると名前の由来にはあの豊臣秀吉が関わっているとか…。気になる履歴を紹介します。

 

もちろん、「海の幸」も!

"青木繁《海の幸》1904年

青木繁や坂本繁二郎、古賀春江、藤島武二といったおなじみの画家の作品のほか、江戸時代の絵画や中近東で焼かれた陶磁器なども織り交ぜ、作品が美術館に所蔵されるまでのさまざまな履歴を紹介します。

古賀春江《素朴な月夜》1929年 石橋美術館蔵

古賀春江《素朴な月夜》1929年 石橋美術館蔵

作品はもちろん、作品の履歴にも注目して、いつもとは違う視点での鑑賞をお楽しみください!

 

※開催中のイベントに注目です!

■10月25日:歴史編―ふたつの作品に起こったあんなこと・こんなこと(平間理香・石橋美術館学芸員)

■11月15日:書道編―書のスゴさは、どこに?(笠嶋忠幸・出光美術館学芸課長代理)

■11月29日:デザイン編―すごく気になる紙と文字の裏話(ブックデザイナー祖父江慎氏、株式会社竹尾)

※いずれも石橋美術館別館ロビーで14:00~15:30 参加無料(展覧会チケットが必要)

※情報は2014.10.9時点のものです

石橋美術館

住所福岡県久留米市野中町1015
TEL0942-39-1131
FAX0942-39-3134
URLhttp://www.ishibashi-museum.gr.jp/
その他

入館料:一般500円、65歳以上と高校・大学生は300円、中学生以下無料。

開館時間:10:00~17:00※入館は閉館の30分前まで。

休館日:月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)、年末年始(12/28-1/3)

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