マリンワールドの新展示「ほねのおと~HONE NOTE~」登場!

 マリンワールド海の中道(福岡市東区)は4月に開館30周年を迎えます。これを記念して、骨格展示ゾーン「ほねのおと~HONE NOTE~」が3月23日(土)に登場します。

完成イメージ

完成イメージ

 一番の見どころは、上顎長5.4mものマッコウクジラの頭の骨と、全長8.9mのクロミンククジラの全身の骨。その他にも、サメ、魚類、アシカ、アザラシなど、マリンワールドで見ることができる生き物の骨も展示されます。

 「骨?なんだか怖い…」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。骨を知ると、その生き物がどんなふうに暮らしているかが見えてきます。海の中では、地上よりもずっと大きな生き物が生きることができます。水の中で暮らす生物の、体の仕組みがよく表れているのが、骨なのです。

 例えば、マッコウクジラの頭頂部には、鼻の孔が1つ。ここから小刻みな音を前方に向けて発して、獲物に当たってはね返った反響を聞くことで、獲物のいる位置や形、大きさを知ることができます。

 また、クロミンククジラの下顎の骨は大きく湾曲しています。ヒゲクジラの仲間であるクロミンククジラは、餌となる生物の群れと海水をガバっとと一口で取り込み、クジラヒゲをフィルターにしてオキアミなどをこし取ります。口の中の容積を大きくするため、大きく口を開ける顎の仕組みになっています。

 新展示ゾーンのオープン後は、このような骨にまつわる話が飼育員さんから聞ける予定。さらには色彩や造形が美しい透明標本や、骨を使った骨アートなど、さまざまなコーナーが展開されます。ぜひ美しく、おもしろい骨の世界を楽しんで!

「チーム骨」による、決死の組み立て大作戦
 今回、骨格展示ゾーンを誕生させるにあたり、マリンワールド内で「チーム骨」が結成されました。同館で保存していた生き物の骨を組み上げるのがミッション。館内の一画で、コツコツと地道な作業が続きました。

チーム骨のみなさん。
左上から時計回りに、中村雅之館長、土井翠さん、前田瑠美さん、山口絢子さん、宮園哲至さん。

チーム骨のみなさん。
左上から時計回りに、中村雅之館長、土井翠さん、前田瑠美さん、山口絢子さん、宮園哲至さん

 「図鑑やレントゲン写真とにらめっこしながらの作業です」と話すのは、チームメンバーの宮園哲至さん。骨は部位ごとに分類した後、番号を振り、方向や関節がはまる向きなどを確認し、組み立てたそうです。気が遠くなるような、まるで超複雑な立体パズル!

「チーム骨」の宮本哲至さん

「チーム骨」の宮園哲至さん

 もちろん大変なことばかりではありません。同じくメンバーの土井翠さんは「骨を組み立てていると、ふだん私たちが水族館の中で見ている動物たちは、こんな仕組みで生きているのだと驚くことばかり。泳ぎ方や暮らし方でまったく違うのです。本当に骨はステキ!」と話します。

「チーム骨」の土井翠さん

 例えば、アシカとアザラシ。なんとなく似ているように感じますが、骨は随分違うのだそうです。アシカは後ろ足が発達していて、前に動かすことができ、立ったり歩いたりすることができます。ふだん見えない後ろ足の部分は、膝のような骨がしっかりとあるのだそうです。

とっても細かい作業が続きます!

とっても細かい作業が続きます!

 一方のアザラシは、前足で滑るように移動するため、後ろ足で立つことはできません。骨を見た後で、アシカとアザラシを見ると、違ったふうに見えてくるかもしれません。

まるでパズル!

まるでパズル!

 さらに魚類の骨も展示されます。担当する山口絢子さんによれば、「アシカなどの哺乳類と比べると、種類が多く、資料が少ないので大変!」だとか。

山口絢子さん

魚類担当の山口絢子さんとカジキの骨

 写真のツバメウオやカジキ以外にも、ヒラメ、アジ、サメなどなど、さまざまな魚の骨が展示される予定です。

ツバメウオの骨

ツバメウオの骨

マッコウクジラの頭骨がマリンワールドにやってくるまで
 ①2015年、北九州空港沖でマッコウクジラの死体が漂流しているのを発見。このままでは船の航行のじゃまになるため、海上保安庁が地元漁師の協力を得て港まで運びました。

 ②特注の台に載せてクレーンで引き揚げ。大きい! 国立科学博物館、いのちのたび博物館、マリンワールドなどの研究機関が協力して、現地で大きさの測定や解剖を実施。頭骨のみ、マリンワールドが譲り受けることに。

 ③砂浜に埋めて、肉などの有機物が完全に分解されるのを待ちます。その期間なんと3年!

 ④2018年、約40人の学生ボランティアと一緒に掘り出し作業を実施。

 ⑤その後、静岡県にある骨格標本専門施設で骨格標本に加工。風呂状のタンクに漬け込み、脂分を抜いたり、残っていたタンパク質を完全に分解し、白く漂白していきます。

 ⑥マリンワールドに到着! 頭部だけでも上顎の長さは5.4m。海の中でどんな生活をしていたのか、想像が広がります。

★今年は連続10日間!GWの「夜のすいぞくかん」
期間:4月27(土)~5月6日(月・振休)
開館時間:9:30~21:30
★30周年の感謝を込めて楽しいイベント開催「マリンワールド感謝祭」
期間:4月12日(金)~14日(日)
開館時間:9:30~17:30

住所:福岡市東区西戸崎18-28
入館料:高校生以上2,300円、中学生1,200円、小学生1,000円、4歳~小学生未満600円
問い合わせ:マリンワールド海の中道
電話:092-603-0400
展示内容、営業時間など詳しくは公式ホームページ

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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※情報は2019.3.5時点のものです

マリンワールド海の中道

住所福岡市東区大字西戸崎18-28
TEL092-603-0400
URLhttps://marine-world.jp/

マリンワールド海の中道

住所福岡市東区大字西戸崎18番28号
TEL092-603-0400
FAX092-603-2261
URLhttps://marine-world.jp