ホテル上階に日本庭園と本格茶室が! 福岡市内でいつでも“茶の湯体験”

 大型連休には、多くの旅行者が県外や国外から福岡にやって来ます。その後も福岡市内では20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議やラグビーワールドカップなど大型イベントが控えていますね。「お客さまを連れて行く場所が近くにもっとないかしら」と思案されている人は少なくないのではないでしょうか。

 そんな人に朗報です。ヒルトン福岡シーホーク(福岡市中央区)の6階にある「料亭 鳴鳳堂(めいほうどう)」では、事前に予約すればいつでも茶の湯や茶道の稽古、着付けが体験ができるといいます。今回、「茶道体験」「かんたん茶道お稽古体験」(協力:お茶結びプロジェクト、九州茶道文化交流協会)に参加しました!

ヒルトン福岡シーホークの6階にこんな空間が!

鳴鳳堂の入り口。ヒルトン福岡シーホークの6階にこんな空間が!

 本格的な茶室と日本庭園を備えた「料亭 鳴鳳堂」は、以前あった料亭を改修し、2018年9月にオープンしました。「いけす割烹 慶園」(同時オープン)の奥に位置しています。

6階に

6階に

 この場所に、こんな本格的な和の空間があったと知り、驚くばかりです。茶室は以前からありながら長く使われていなかったので、鳴鳳堂のオープンに合わせて大改修したといいます。

 和室や日本庭園から眺める、ヤフオクドームや福岡都市高速道路など福岡を代表する都市景観。この“伝統と現代”のコントラストのインパクトたるや!

お部屋や庭園から見えるヤフオクドーム。まさに福岡を代表する景観です

部屋や庭園から見えるヤフオクドーム。福岡を代表する景観がすぐそこに

博多湾、福岡都市高速道路が目の前に。夜もきっと美しいでしょうね

博多湾、福岡都市高速道路が目の前。夜景も美しいことでしょう

 ここで「茶の湯体験」の企画・コーディネートを担っているのが、日本の茶文化を守り広める事業を展開する「お茶結びプロジェクト」(福岡市)の理事、徳永雅彦さんです。この日、座敷で参加者を出迎えてくれました。

徳永さん、きょうはよろしくお願いします!

徳永雅彦さん、きょうはよろしくお願いします!

 まずは徳永さんが日本の茶文化について、流派や作法の基本について、簡単に説明してくれます。さらに「この体験には九州茶道文化交流協会も全面協力してくれていて、福岡市内の各流派の先生が講師としてやって来られます。きょうは茶道表千家の斉之平瑞江先生のお点前(てまえ)です」と話します。

茶道や茶の湯を説明した資料もいただきました

茶道や茶の湯を説明した資料も配られました

 足袋(たび)や扇子は貸し出してくれるので、事前にいろいろ準備する必要はありません。外国の人の場合は通訳を頼むこともできるので(有料)、事前に相談してください。この日も中国の人が参加していましたが、日本語が分かる方だったので通訳なしで進みました。

足袋ソックスをお借りしました

足袋ソックスをお借りしました

 この後、茶室に移動します。前庭には、つくばい(手を清める手水鉢)もあります。ここがホテルの上階ということを忘れてしまいそうです。

前庭で手を洗い

前庭のつくばいで手を洗います

 そして順番に、にじり口から茶室へ。正直、ここまで本格的な体験ができると思っていませんでした。

にじり口から茶室へ

「にじり口」から入るのは、日本人でさえ慣れないと動作がおぼつきませんね

 茶室で迎えてくれた斉之平瑞江先生が、お茶をたててくれました。たてる側の動作について、いただく側の作法について、分かりやすく説明してくれます。これなら、お茶席が初めての人でも心配は無用ですね。今回も大変スムーズに進んでいきました。

お点前を

美しい所作のお点前に感服

お茶菓子は青柳菓子舗(福岡市中央区)の「ゆく春」でした

この日の茶菓子は青柳菓子舗(福岡市中央区)の「ゆく春」

進行する

先生がたててくださるお茶をいただきます

お茶わんの

おいしいお抹茶でした

 斉之平先生の人柄も多分にあると思いますが、とてもリラックスした雰囲気の中で、日本の文化の良さを味わうことができました。分からないことがあっても気軽に尋ねられるので、外国のお客さまがいても大丈夫です。

おいしくいただきました

リラックスした雰囲気で伝統体験

 正座が苦手な人には、お助け道具を貸してれるのでご安心を。とはいえ、この日は正座が初めてという人もいて、これを使っても立つ時に足がしびれて苦労していましたが、それもまた楽しい経験といえそうです。「皆さん無理せずに、しびれが取れてから立ってくださいね」と斉之平先生が優しく声を掛けてくれました。

正座が苦手な人の味方

正座が苦手な人の味方。貸してもらえます

 「茶道体験」はここまででおよそ30分。1回につき3人から受け付けてくれます。

 この日はこれに加え、自分でお茶をたてる稽古ができる「かんたん茶道お稽古体験」にも参加しました。テーブルに茶道具がセットされ、椅子に座って受けるスタイル。随分、気がラクです(笑)。

テーブルと椅子

茶道具がテーブルと椅子に準備されています

お茶菓子も

干菓子がかわいいですね

 講師は徳永さん。お茶文化について話をしながら、茶せんの使い方などを丁寧に教えてくれます。

徳永さんが教えてくれます

徳永さんが教えてくれました

 体験では通常、福岡県八女市星野村産の抹茶を使うそうです。県外から参加した人に福岡が誇るお茶を楽しんでもらうためです。ただし、産地は時と場合によっても変わるそうなので(この日は京都産でした)、尋ねてみるとよさそうです。

テーブルに座って気軽に体験できます

テーブルに座って和やかに体験

 教わったように茶せんを動かします。「なかなか泡立たないわ」「茶せんが案外難しい」など談笑しながら、思い思いのペースでお茶をたてていきます。自分でいれたお抹茶も、また格別な味でした。参加者同士の会話も自然と生まれ、とてもステキな時間を過ごすことができました。

 修了証書も受け取りました。このちょっとした心遣いがうれしいですね。旅で来られた人にも、よい記念になるのではないでしょうか。

修了証

修了証書は旅の思い出にもなります

 最後は、「料亭 鳴鳳堂」自慢の料理を堪能しました。料理とセットにすると茶道体験が割引になるなどのプランがあるそうなので、気軽に尋ねてみてください。

さっきまでいけすで泳いでいたイカ

いけすで泳いでいた新鮮なイカ!

 また、着物の着付け体験プランもあります。着物も小物も全てそろえてあるので、申込者が特別に準備する物はないそうです。今回の参加者の中にも、着付けとセットで申し込んだ人もいました。きれいな色の着物が茶室でとても映えていましたよ♪ 

 着物を着て→お茶文化に触れ→美しい和食を満喫する。そんな1日を過ごすことができる場所として、皆さんもぜひ覚えていてください。

店内には日本文化を

店内の入り口付近には店自慢のコレクションが展示されています

 店内は数々の和のコレクションも飾られ、まるでちょっとした博物館。ここには「わびさび」も「みやび」も詰まっていて、外国からの客人を案内するのに、うってつけだと思います!

料亭 鳴鳳堂
住所:福岡市中央区地行浜2-2-3 ヒルトン福岡シーホーク6階
電話:092-844-8058
営業:11:30~15:00(L.O.14:00)、17:00~22:00(L.O.21:00)
◆茶道体験 30分コース 税込み3,780円 ※最少催行3人
◆かんたん茶道お稽古体験 60分コース 6,480円 ※最少催行3人
◆着付け体験 6,480円  ※1人から受け付け  ほか
※体験希望日の1週間前までに連絡を。最少催行人数に満たない場合は開催されないこともあります。
体験内容など詳しくは鳴鳳堂茶道体験サイトで確認を

※情報は2019.4.28時点のものです

ヒルトン福岡シーホーク

住所福岡市中央区地行浜2-2-3
TEL092-844-8111
FAX092-844-7887
URLhttp://www.hiltonfukuokaseahawk.jp/

なかむら

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