最先端の現代アート「みえないものとの対話」展(11/8まで)

最先端の現代アートを手がける国内外の若手作家4人を紹介する展覧会「みえないものとの対話」が、福岡市中央区天神のイムズ8階の三菱地所アルティアムなどで開かれています。11月8日まで。

 

4人は全員1980年代生まれ。音や光を組み立てることで、非日常の異空間を出現させる久門剛史さんの作品「after that.」(2013年)は、通路に無数の時計が映し出される時の流れを表したインスタレーション。球体に近寄ると、わずかに時計の秒針が音を立てていて、無数の時の流れと無限の広がりを感じることができます。

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オランダ生まれ、ニューヨーク在住のラファエル・ローゼンダールさんの作品「looking at something.com」(2013年)は、鑑賞者が操作して動かすことができるインタラクティブな作品。トラックパッドに指を置いて動かすと、画面上の雨が止んだり雷雨になったりと、めまぐるしく空の表情が変化します。

トラックパッドに指を置き、上下に動かすと画面が変化します。

トラックパッドに指を置き、上下に動かすと画面が変化します。

 

晴天から雷雨まで画面上の空の表情がめまぐるしく変わります。

晴天から雷雨まで画面上の空の表情が変化する体験型のアートです。

谷口暁彦さんの作品「思い過ごすものたち」(2013年)は、日用品とiPad、iPhoneなどを組み合わせた彫刻作品の連作。現代人にとって身近な、持ち運びできる小型の情報端末機器と人間との関係を見つめ直した作品が並んでいます。

扇風機の風に揺れるiPadの画面に風で揺れるティッシュペーパーの映像が流れます。

扇風機の風に揺れるiPadの画面に風で揺れるティッシュペーパーの映像が流れます。

webサービスや3Dプリンタを使い、批評的かつユニークな視点で制作する作家、渡邉朋也さんの作品「荒んだ食卓を極力なおそう」(2015年)は、イムズ館内9ヶ所に設置してあります。

ゴミ箱の隣にカップ麺と割り箸

ゴミ箱の隣にカップ麺と割り箸

 

3~8階のエスカレーター再度にあります。

3~8階のエスカレーター再度にあります。

よく見ると、割り箸の色がちぐはぐです。実は、1本は3Dプリンターで出力したもののようです。割り箸の片方がいつの間にかなくなることは稀にありますが、渡邉さんは「片方しか存在しなくなってしまった箸を3Dプリンターで補填し、荒んだ食卓に一定の秩序の回復をもたらすことを試みた」と話しています。

※今作品は、3Dデータ共有サイトで無償公開されています。

http://www.thingiverse.com/thing:828739

http://www.thingiverse.com/thing:828742

http://www.thingiverse.com/thing:828743

http://www.thingiverse.com/thing:828744

http://www.thingiverse.com/thing:828745

1階の玄関脇でも渡邉さんの作品を発見!

1階の玄関脇でも渡邉さんの作品を発見!

表現手段はそれぞれ異なりますが、どの作品も、「自然現象」や「記憶」といった予測不可能さを作品に取り込み、昇華させる詩的な感性にあふれています。

ところで、この展覧会のチラシ(ポスター)やチケットにも注目です!

チラシ

チラシ

 

チケット

チケット

チラシもチケットも、「みえないものとの対話」というタイトルが半分しか見えていません。ところが、チラシにチケットを重ねてみると…

見えた!

見えた!

細部にわたり、鑑賞者の常識を解きほぐし、新たな視点で世界を眺めることを教えてくれる展覧会です。ぜひ、お楽しみください!

「みえないものとの対話」

会期:10月10日(土)~11月8日(日)

時間:10:00~20:00

入場料:一般400円、学生300円、高校生以下無料。

アルティアム=092-733-2050

 

※情報は2015.10.28時点のものです

三菱地所アルティアム(イムズ8階)

住所福岡市中央区天神1-7-11
TEL092-733-2050
FAX092-733-8309
URLhttp://artium.jp/

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