展覧会「海をめぐるあいだ」 12/4は沖縄文化の映画上映も

九州、沖縄、アジア在住の気鋭の映像作家による「海」をテーマにした展覧会「Local Prospects―海をめぐるあいだ」が12月6日まで、福岡市・天神のイムズ8階三菱地所アルティアムで開催されています。

 

三菱地所アルティアムが九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家に光を当てる新しい展覧会シリーズ「Local Prospects(将来性)」。第1回目となる今回のテーマは“海をめぐるあいだ”。出展作家は、海女の古い写真をきっかけに海と人の歴史・現在を自らの身体を通じて探り伝える山内光枝さん、沖縄を主題にしながらも多様な解釈と詩情を内包する映像や写真を発表する山城知佳子さん、現実と物語世界が折り重なるビデオ・インスタレーションで台湾やアジアの記憶を再構築する許家維(シュー・ジャーウェイ)さんという近年めざましい活躍をみせる3名です。

山内光枝《Human Seascape》2015の一場面

山内さんの作品《Human Seascape》2015は、ヴィデオ4点を組み合わせた作品。ほかに、山内さんが海に入っているときに思い浮かんだという種田山頭火の句「分け入っても 分け入っても 青い山」のドローイングも展示されています。

ドローイング 2730×11000mm

ドローイング 2730×11000mm

「辺野古の海」を主題にした山城さんの作品は、2008年に撮影した穏やかな海と、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐって機動隊と反対派がもみ合う現在の場面(2015年撮影)を5面のスクリーンに映して対比させています。

写真では、山城さん本人が登場。アーサと呼ばれる藻に絡まれ、水面に浮かぶ山城さん。まるで、日本とアメリカの両国に翻弄される“揺れる沖縄”の象徴のようにも見えます。

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山城知佳子《アーサ女》2008

許家維さんの作品《鉄甲元帥-亀島》2012は、中国大陸と台湾の間にある海にある小さな島「亀島」を舞台にした作品。映像を最後まで見ると、驚きの結末が…

映像作品を通して見えてくる亀島に残る伝説や歴史、物語と歴史的事実をぜひお楽しみください。

入場料は一般400円、学生300円、高校生以下無料。

 

展示に関連し、12月4日(金)午後7時、福岡アジア美術館あじびホール(福岡市博多区下川端町)で山城さんが砂川敦志さんと共同で監督・脚本を担当したドキュメンタリー映画2本が上映されます。

「うんじゅぬ花道」の一場面 ©沖縄フィルムオフィス、CMC

「うんじゅぬ花道」(2013年)は伝統芸能「組踊」の継承者、「うちなー芝居 舞台の美術」(2014年)は沖縄芝居の背景画を長年描いている新城栄徳さんにスポットを当てた作品です。2作品が沖縄以外で上映されるのは初めて山城さんと同館学芸員のトークもありますのでお楽しみください。入場料千円。問い合わせはアルティアム=092(733)2050。

 

※情報は2015.12.1時点のものです

三菱地所アルティアム

住所福岡市中央区天神1-7-11イムズ8F
TEL092-733-2050
URLhttp://artium.jp/

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