能楽師 多久島法子が秘曲「道成寺」に挑む!5/28大濠公園能楽堂

能楽師多久島法子さんが演じる能「道成寺」が5月28日(土)午後1時、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で開催されます。道成寺は、「秘曲」とも「若手能楽師の最終試験」ともいわれる難曲中の難曲。能楽師にとって「一生に一度するかしないかの大作」です。究極の技を極める一曲を、ぜひお楽しみください。

 

あらすじ

桜が満開の季節、紀伊の国(和歌山)の道成寺で、釣り鐘の供養が行われることになりました。住僧は訳あって「女人禁制」とのお触れを出しますが、一人の女が供養の舞を舞わせてほしいと鐘に近づき、ついに鐘を落として中に入ってしまいます。ことの次第を聞いた住僧は、「女人禁制」のお触れを出すことになった道成寺にまつわる恐ろしい物語を語り始めます。

道成寺の鐘の秘密

昔、一人の男に恋心を抱いた娘がいました。娘の思いは伝わらず、やがて男に裏切られたと思い込むようになった娘は、毒蛇となって男を追いかけます。恐ろしくなった男は道成寺の鐘に隠れますが、毒蛇となった娘は恨みの炎で鐘ごと焼き殺してしまったのでした。

鐘を引き上げると…

道成寺の鐘にまつわる恐ろしい話を知り、僧たちは祈祷し、鐘を引き上げます。鐘の中から現れたのは、蛇体に変身した女の姿。必死で祈る僧たちとの争いの末、毒蛇は日高川の底深くに姿を消しました。

みどころ

落ちてくる鐘にシテが飛び込む!

鐘にまつわる物語である「道成寺」の最大の見せ場は、落ちてくる鐘にシテ(主役)が飛び込むシーン。鐘は約80kgもあり、タイミングがずれれば命に関わるほどの危険な演技です。失敗は許されず、一方で練習を重ねるわけにもいかないので、本番での一発勝負だそうです。観ている側もドキドキです。

鐘の中で一人で装束替え

鐘の中に入ったシテは、面や装束の付け替えを一人で行います。しかも、鐘の中は真っ暗闇…。「道成寺」が「若手能楽師の最終試験」といわれる所以も分かる気がします。

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