糸島シェアハウス自給自足の暮らしづくり~狩猟女子篇~

関東から福岡県糸島市に移住し、できる限り自給自足の生活を目指している畠山千春さん。シェアハウスや農業のほか、狩猟などを通じて「暮らしづくり」に奮闘しています。糸島生活がもうすぐ3年目という畠山さんに、移住のきっかけやこれまでの活動内容、今後の予定などについて聞きました。

 

 

―生まれ育った関東から遠く離れた糸島に移住したきっかけは。

「東日本大震災の経験が、大きなターニングポイントに。震災を通じ、都会ではお金がないとなにもできないことを痛感しました。もう1度あのようなことが起きたら何もできないと怖くなり、自分の暮らしを自分で作ろうと考え、縁もあって糸島への移住が実現しました」

 

―現在、どんな活動をされていますか。

「暮らしを作る、をテーマにシェアハウスの運営のほか、米やにんにく、そら豆などをつくる農業、狩猟などを行ってきました。そのような取り組みを一緒に行うワークショップや、活動を紹介するライター業や講演なども手がけています」

 

―女性が狩猟をするのは珍しいですね。

「お肉がどのように手元に届くのか知りたくて始めましたが、今は畑や田んぼに猪が来て困っているので地域を守るためにも狩猟をしています。猟は3年目ですが、鶏を初めてさばいたときに感じた緊張感や気持ちは今でも変わりません。狩猟を始める前は意識せずにお肉も食べていましたが、自分で獲った量以上は体が求めなくなり、最近ではゆるベジタリアンになりました。」

 

―シェアハウスについて詳しく教えてください。

「築70~80年の古民家に男女合わせて6人で生活し、20代~50代の幅広い世代が一緒に暮らしています。共同生活では“思いやり”を重視。全員がそろう夕食では、各人が一品ずつ持ち寄り、料理が苦手な人は皿を洗うなどの役割分担がとれています。自分ができない部分は誰かに助けてもらう、適材適所がシェアハウスの良さでは。農業などもそれぞれが得意な作業を担当し、やってもらえると自然に感謝の心が生まれます。現代社会では苦手なことを克服するということが重視されがちですが、それぞれの得意なことで補っていけば、みんながハッピーになれるのではと考えるようになりました」

 

―糸島での3年を振り返ってみると、どうですか。

「近所やシェアハウスの仲間に助けられ、充実した日々です。自分の暮らしを作ろうとの目標は、米が100%自給、野菜は近所からのおすそ分けでとても助かっています。その結果、一人あたりの食費は1カ月1500~3000円程度まで下がり、良いものを食べているためか私も体重が減りました。シェアハウスも仲間同士で結婚するなどのうれしい話題も出始めました」

 

―田舎暮らしに憧れる若者が増えています。

「雑誌やテレビなどの影響で、都会から田舎に引っ越せばユートビアが広がっていると考えられがちです。けれども、都会より不便なことはいっぱいあり、人間関係の濃さは2倍以上。それこそ、うちのシェアハウスで田舎暮らしの練習をして、向いてると思ったら、実際に行ってみたい地域でスタートするのもおすすめです」

 

 

以前にも、ファンファン福岡で畠山千春さんを紹介させていただきました↓

つながっている「命」と向き合う 畠山千春さん

 

【information】

① 月に1回程度の頻度で、農業などに関するワークショップを開催。

詳しくは糸島シェアハウスのフェイスブックページ

 

②畠山さんの著書、発売中。

「狩猟女子の暮らしづくり わたし、解体はじめました」

木楽舎 定価:1500円+税

 

※情報は2016.4.8時点のものです

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