博多座十月公演「おたふく物語」主演の藤山直美さんが抱負を語る

健気な姉妹に腕の良い彫金師、江戸の下町に暮らす庶民を描いた、山本周五郎の愛と人情物語「博多座十月公演 おたふく物語」が10月5日(水)~27日(木)、博多座で上演されます。公演を前に主演を務める藤山直美さんが福岡市を訪れ、作品の見どころや舞台にかける意気込みを語ってくださいました。

藤山さんが演じるのは、家族の問題を抱えながらも、江戸の下町で健気に暮らす“おしず”。“おしず”は、山本周五郎の妻である“きん夫人”がモデルであると言われており、きん夫人は、30代の若さで亡くなった前妻が残した4人の子どもを育て上げながら周五郎の作家生活を支えました。そんな夫人への言葉にならない感謝を込めて書きあげられた作品が「おたふく物語」です。

あらすじ

江戸の下町に住むおしず(藤山直美)はおっちょこちょいだが心は温かく、ご近所の人気者。けれども、なぜかいまだに嫁いでいない。

「あたしはおたふく(不美人)だから」と笑い飛ばすが、実は家族の問題を抱えていた。牢屋に入っていた弟がたびたび金をせびりに来るので、家計は火の車だったのだ。

ある日、妹のおたか(田中美佐子)に良い縁談が舞い込む。

「何とかして妹を嫁がせる!」と、おしずは両親や妹を守り、弟に立ち向かうことを決心する。そんなおしずも想いを寄せる人がいた。江戸中に名を知られるほどの腕を持つ彫金師の貞二郎(錦織一清)だ。

おしずは貞二郎のすばらしい作品をこっそり集めており、秘かな恋心を抱いていたのだが―。

おっちょこちょいだけれど両親や妹を守り、一生懸命生きる“おしず”を演じることについて、藤山さんは「どこの家でも他人に見せたくない、その家族にしか分からない小部屋があると思う。おしずもまた家族の問題に直面し、闇の部分を抱えていますが、一方で、憧れの男性を一途に思う女性としてのチャーミングな部分も持っている。そんな人間味あふれるおしずを魅力的に演じていきたい」と話していました。

藤山さんの博多座公演は「笑う門には福来たる~女興行師 吉本せい~」以来、2年ぶり。プライベートでも福岡を訪れることがあり、「ゴマサバ、ゴマカンパチ、おきゅうとが好き」と話す藤山さんは、福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長の大ファンであることでも知られています。会見では、「日本ハムが強いからゲーム差が気になる。大谷選手が間違ってホークスのユニフォーム来て試合に出てくれないかな」と話し、笑いを誘う場面もありました。

「おたふく物語」の演出を手掛けるのは、「肝っ玉母さん」「渡る世間は鬼ばかり」といった日本を代表するホームドラマを手掛けた石井ふく子さん。石井さんの演出で、おかしみと哀しみを併せ持つ登場人物たちがどう描かれるかも見どころです。「喜劇と残酷さは紙一重。舞台を通して、人間が持つ情念や心の機微、人間としての深みや味わいを感じていただけたら」と、藤山さんは話していました。

博多座十月公演 おたふく物語

公演日:2016年10月5日(水)~27日(木)

※8月13日(土)電話予約インターネット発売開始

http://www.hakataza.co.jp/

博多座電話予約センター:092-263-5555

観劇料:A席 14,500円、特B席 11,000円、B席 8,000円、C席 4,500円

※情報は2016.8.9時点のものです

博多座

住所福岡市博多区下川端町2-1
TEL092-263-5858
URLhttp://www.hakataza.co.jp/

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