おれの家の稲刈りが終わった イケメン猫・サニの飼い主は福岡市内で農業もやる

 10月9日は祝日だった。おれの家では稲刈りがあった。稲刈りというからには、当然田んぼがある。以前田植えの話も上げたからニャ。

 おれが住むのは、福岡市南区。有名な繁華街である中洲や天神ほどじゃニャイが、中心地まで5キロもないまちなかといえば、まちなかだ。さしづめおれはシティ派キャットだ。昔は、このあたりも田んぼと畑しかなかったが、今やマンションだらけだぞ。おれは昔のことは知らんが。

 ほんとは、7日とか8日に稲を刈りたかったというが、その前に雨が降ったんで、稲が乾くのを待って9日になった。

 デキる猫といわれるおれは、「猫の手もかりたいだろう」と言って手伝いを申し出たが、拒否られた。おれがスキを見て脱走すると思われたようだ。

 馬鹿なやつらだ。おれに頼めば早く稲刈りも終わるのに。しばらく逃げたとしても、ちゃんと帰ってくるのがおれだ。えさをもらわニャいかんから。

 人間だけで勝手に刈れば良い。

 出かける連中を高みの見物だニャ。

 今どきの連中は知らんだろうが、はじっこの4スミは、いきなりコンバインを入れられないんで、前の日に「隅刈り(すみがり)」といって鎌を使ってコンバインより少し大きく刈っておくんですニャ。腰が痛くなるらしいぞ。おれはもともと中腰だから痛くならニャイが。

 がんばってくれニャ。

 向こうに見えるのは幼稚園。

 ジャンジャン刈れよ。

 年に1回しか使わん機械だが、けっこういい値段するようだ。

 人間がよく見張ってニャイと時々詰まる。

 やっぱ、調子が悪くなったらしいぞ。焦っておるニャ。

 めったに見ないトリセツの出番だ。機械に弱いJは、中見てもわけわからんようだ。

 でも、どうにかこうにかなったらしい。

 あと一息ですニャ。

 ほぼ、終わりましたニャ。いつもなら、おれたち猫族の天敵・カラスのカア吉たちが落穂拾いに来る時間だが、きょうはいないニャア。

 今度は稲の乾燥。機械の音がけっこうするんで、おれの仇の茶色もしばらく近づけんだろう。

 うむ、この作業も終わり。おれ無しでも十分やれましたニャ。

 帰ってきおるニャ。

 おれは何もしてニャイが、腹の減る時間だ。

 さて、やつらのとこに行く前に身支度だ。

 飼い主は、えさもくれずに疲れて昼寝だ。おれもご相伴するか。

 なにせ「寝てるさまがいちばんカワイイ」と言われるからニャ。

 結局、暗くなるまで眠り込んでしまった。働いてたらもっと寝たことだろうニャ。

 もう起きれないんで、また今度ニャ。

 

※情報は2017.10.17時点のものです

サニ

 出身地不明。年齢8歳くらい。オス(去勢済み)。雑種。グレーっぽい縞模様。3年ほど前に、福岡市南区の飼い主の家に上がり込んで、飼い猫に。それまでは近くの公園住まい。生意気な猫には攻撃的だが、人には甘えん坊で勉強や仕事をしていると、必ずすり寄ってきてジャマする。かつお節が大好き。ダミ声。すきあらば家からの脱出を図る。

「サ日記」のタイトルは、紀貫之の「土佐日記」のパクり。名前と同じ32歳まで生きる予定。

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