「そんな胸で、母乳が出るの?」義母の言葉から守ってくれた看護師さん

出産前後で、大きく価値観が変わる体のパーツといえば、【おっぱい】ではないでしょうか。
産前は、大きな胸や形の良い胸がもてはやされていたのに、産後は、しっかり母乳が出るか、乳首は赤ちゃんが吸いやすい形をしているか、そんなことが重要になってきます。筆者も、独身時代は、少しでも胸を大きく見せようと、ブラにパッドをしのばせたり、寄せてあげていたのが、まるで前世の記憶のよう…。母乳さえ出れば、それで良い…。そんな気持ちでいました。
そんな【おっぱい】で、義母と一触即発の事態になりかけた友人がいました。その修羅場から救い出してくれたのは、意外な人物だったのです。

monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock

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小柄でスレンダーなAさんとは、お互い胸がぺたんこだった時期からの友人です。思春期によく食べて、よく眠り、ふくふくと太った筆者と違い、Aさんはいつまでも華奢で、少女のような様子が魅力でした。

20代後半で恋愛結婚をした末、子供を授かった彼女でしたが、それは波乱の幕開けでした。妊娠初期は酷い悪阻で苦しみ、妊娠中にも関わらず、体重が減少。げっそりとやせ細り、ついに1週間入院をして、点滴で強制的に栄養をとるように指導されました。

退院後も、大きくなった子宮が胃を圧迫して食欲が湧きません。子供のために、なんとか食事をとっていましたが、臨月になってもおなか以外はスレンダーなまま。臨月になっても、妊娠前の体重から3キロしか増えていませんでした。

それでも、生まれてきた赤ちゃんは健康そのもの。ママから栄養をしっかりもらって、ふくふく艶々で可愛らしく、Aさんは「この子のために、たくさんおっぱいを出して、大きく大きく育てないと!」と強く思ったそうです。

筆者も子供を産むまで知らなかったのですが、子供が生まれたからといって、母乳が自動的に出るわけではありません。おっぱいが出やすくなるようにマッサージをして、赤ちゃんに吸ってもらうことで、オキシトシンというホルモンの働きが活発になり、乳腺が開いて母乳が出るようになるのです。

Aさんが出産した病院では、出産直後から3日間は母子分離だと決まっています。ママは病室に、赤ちゃんは新生児室にいるため、一日に何回も授乳室に行って授乳をします。

授乳室にいるのは、みんな新米のママばかりなのですが、なかには経産婦もいて、出産直後から母乳をあげているママもいます。一方、Aさんはまだ母乳が一滴も出ません。

さらにAさんを焦らせていたのが、おっぱいの大きさでした。というのも、Aさんはもともと華奢で、胸に自信なんてありません。妊娠中も悪阻で苦しみ、ほとんど体重が増えなかったせいか、胸も少しだけ成長してAカップくらいでした。

授乳室を見回すと、スイカやメロンのように大きな胸が、目に入ってきます。Aさんは、そこにいるママ達の中で、自分の胸を一番小さく感じて、焦りました。

「私の胸が、小さくて駄目なおっぱいで、母乳が出なかったらどうしよう…」

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