5歳の長男が自由画帳に描いた大きなハート。思わず泣けるその理由とは

5歳の長男が保育園で使っていた自由画帳。
あるページに、真っ赤なペンで大きなハートが描かれていました。
長男がそのハートを描いた理由を知った私は、思わず長男をぎゅっと抱きしめました。

FogStock/Vico Images/Erik Palmer/FogStock/Thinkstock

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ある日のこと。
5歳の長男が保育園から自由画帳を持ち帰ってきました。

「もう、描くとこがなくなったー」

と言って、私に手渡してくれた自由画帳。
一体、どんな絵を描いているのかな?
親と離れて保育園で過ごす時間の長男の様子を想像しながら、私は一枚一枚ページをめくっていきました。

乗り物が大好きな長男らしく、自由画帳には新幹線や電車、車の絵がいっぱい。
なかには、お友達と一緒に描いた似顔絵や、家族で一緒に見に行った花火の絵なども。
眺めていると、思わず頬が緩んでしまうほど、ほほえましいものばかりでした。

そんな中、自由画帳の1ページをめいっぱい使って、真っ赤なハートが大きく大きく描かれたページを見つけました。

思わずページをめくる手を止め、「このハート、とっても素敵だね」と声をかけると、長男からは思ってもみなかったような答えが返ってきました。

Nadezhda1906/iStock/Thinkstock

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「これは、おばあちゃんの心臓だよ」

およそ一年前、おばあちゃん(義母)は大動脈解離で突然この世を去りました。
はじめて自分の身近に起こった「大好きな人の死」。
大人たちに交じって最期を看取った長男は、その現実を幼いながらにも受けとめているように見えました。

時々おばあちゃんの夢を見て、寂しくなって泣いてしまうことはあるけれど、もう「おばあちゃんはどこに行ったの?どうなったの?」と聞くことはなくなりました。
「おばあちゃんは、心臓の血管が破れて死んでしまった」と、保育園の先生やお友達にもしっかり話していたそうです。

そんな長男が、保育園でおばあちゃんの心臓の絵を描いていたと知って、私は思わず言葉に詰まってしまいました。
まだ、死別のショックから抜け出せていないのではないか、と…。

でも、長男は普段と変わらない様子で言葉を続けました。

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