カビの生えた保存食、枯れかけのハーブ。丁寧な暮らしの落とし穴

 季節の果物でジャムを作り、梅酒や紫蘇ジュースなど、梅仕事に精を出し、フードロスの少ない皮ごと干し野菜を手作り。ベランダにはハーブを植え、環境に優しい重曹で部屋中ピカピカに…。流行の丁寧な暮らしを実践している友人がいました。

iStock.com/PeopleImages

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 半年前のこと。友人Aから「ホームパーティーをするから遊びに来て」とお誘いをうけました。久しぶりに会った友人は、笑顔で出迎えてくれました。豪勢なパーティーの料理は、すべて手作り。子どもが生まれてから、丁寧な暮らしやエコライフを実践するライフスタイルに目覚め、丁寧な暮らしを実践しているそう。

「きっかけは、離乳食なの。子どもが食べるものは、安心・安全で美味しいものを手作りしたいと思うようになって、色々なものを手作りしているうちに、丁寧な暮らしに目覚めたっていうわけ。赤ちゃんがいて忙しくても、丁寧な暮らしは続けていきたいよ」

 以前のAといえば、外食・中食ばかりの生活で、手作りに励むタイプではありませんでした。その変化に驚きましたが、出産で価値観がガラリと変わったのは、Aばかりではありません。筆者も、出産前と後では、随分と性格が変わったと言われます。幸せそうなAの変化は、友人としても嬉しく、手作りの梅酒のソーダ割りで乾杯し、美味しい手料理を肴に盛り上がりました。

 そしてつい先日のこと。今度は我が家で、ハロウィンパーティーをすることになりました。その時、Aは、産休・育休を終え、2年ぶりに仕事復帰をしたところで、忙しい中駆けつけてくれました。

「前に丁寧な暮らしに目覚めたって話していたし、今回もまた凝った手料理や、手作りスイーツを持ってきてくれるのかな?」と思いきや、意外なことにAが持ってきたのは、某お弁当屋さんの唐揚げでした。それはそれで嬉しいのですが、丁寧な暮らしは…?と思い、尋ねてみると「丁寧な暮らしは、休憩中(笑)」と、意外な答えが返ってきたのです。

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