育休復帰の壁は、意地悪な先輩。スルースキルで乗り切れるか?!

 産休・育休復帰は、子育てと仕事の両立に向けて、自分のペースをつかむまで、いくつもの壁を感じることかと思います。初めての母子分離を嫌がって、泣きわめくわが子を、保育園に預ける辛さ。時短で職場を後にすることに対して、周囲の理解を求める気苦労の大きさ。そして、仕事の勘を取り戻すのも一苦労です。筆者の友人もまた、育休から仕事復帰したのですが、障害となったのは、意地悪な先輩の存在でした。

iStock.com/RossHelen

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 友人Aが勤めているのは、福利厚生が充実した超ホワイト企業。リモートワークやフレックスタイム制も導入されているので、結婚や出産後に復帰する女性も多く、産休育休明けの仕事復帰には、なんの障害もないように感じていました。その人に出会うまでは…。

 約1年半の育休を経て、職場に戻ってきた彼女のデスクの横には、Bさんという女性の先輩がいました。育休前までは、別の部署にいた方なので、まったく関わりがなく、人となりは知りません。けれど、Aよりも5歳年上で、すでに高校生のお子さんが1人いるので、同じママ同士分かりあえるところがありそう、先輩ママとして、仕事と育児の両立について話を聞いてみようと思っていた時でした。

 本格的に仕事復帰する1週間前のこと。Aは、1歳と3歳の子どもを連れて会社に行って、復帰のあいさつをすることになりました。Aの職場では、出産後の同僚が、赤ちゃんの顔を見せに職場にやってくることも多かったそう。またその日に子どもを預かってくれる場所もないことから、会社に子どもを連れてくるのは、なんの不思議もないことでした。ところが、周囲にあいさつして、デスクに戻って整理をしていると、隣に座るBさんが、イライラとした表情でこんなことを言い出したのです。

 「勤務時間中に子どもを連れてくるなんて、非常識にも程があるわ! 周囲の邪魔をしていること、気付いていないの?」

 たしかに勤務時間中ではありましたが、昼休憩を狙って来社したので、ランチ中の同僚に声を掛けてまわっただけです。さらに、Aが抱っこしていた1歳の子どもはうつらうつらと眠りかけていて、3歳の子どもも緊張のせいか、ママのそばから離れずに、お利口にしていたので、子どもがうるさくて、仕事を邪魔したわけではありません。他の同僚も、職場へ子どもを連れてくるのが当たり前だったので、彼女だけが非常識な振る舞いをしているわけでもありませんでした。

 なぜ私だけ目の敵に…?と疑問に思いましたが、目の前にいるBさんは、いら立ちを隠さないので、問題が大きくなる前に素直に謝りました。これ以上、先輩を怒らせてもいけないと思い、帰宅しようとしたその時、上司から「仕事復帰後のポジションについて、少し話があるから、会議室に来て」と言われました。

 先ほどBさんに注意されたばかりなので、会議室に子どもを連れて行くことには抵抗があります。それならば、仲の良い後輩に子どもたちを見ていてもらおうかとも思いましたが、先ほどのBさんの言葉が胸に突き刺さりました。後輩の仕事を邪魔するわけにはいきません。

 そこで、上司に断りを入れてから、子どもたちを連れて会議室に入りました。

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