うれしいのにつらい! 義実家からの贈り物

 近くに住んでいる義母は、人に何かをあげるのが好きな性格です。手作りのお総菜などはもちろん、お中元やお歳暮のビールやお菓子などもよくお裾分けしてくれ、いつもありがたくいただいています。ただ私にとって、毎年2回やってくる「ハム」だけは、ちょっと困った存在なのです。

iStock.com  marcinm111

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 毎年お中元とお歳暮の時期に、義実の家に届く立派なハムの詰め合わせ。とてもおいしいハムの塊で、義母はいつもわが家にも分けてくれるのです。娘も夫も大好物ですし、もちろん私もうれしいのですが、その「くれ方」にちょっと困っています。

 というのも、義母は密封してある数種類のハムを全て、半分に切ってラップで包んで渡してくれるのです。それぞれおいしい数種類のハムを全部私たちにも食べさせてあげたいとの義母の優しさなのですが、できれば「1個ずつにして」というのが正直な私の気持ちなのです。

 いくらラップに包んでいても、密封状態ではなくなったハム。傷んでしまう前に食べないと! と焦るのが私は嫌なのです。もちろんすぐに食べればいいのですが、食べるには薄くスライスしないといけません。仕事が忙しい日はやる気が起きなかったり、他のおかずとの兼ね合いもあったりで、なかなかいつでも食べられるというものでもないのです。

 そして結局、「今日なら食べられる!」という日に、とにかく山盛りにしてテーブルにどんと出し、追われるようにして何とか食べる、という切ない食べ方になってしまいます。おいしく食べた、というよりも、ただ廃棄せずに食べきったという達成感だけが残るのがなんだかもったいなくて…。開封せずに1種類をくれるとありがたいのになあ、と毎回ひそかに思うのです。

 さらに、贈り物にはもらう側のタイミングも大切ですよね。娘が生まれてすぐの頃の話です。私の状況は最悪でした。娘はなかなか寝ない赤ちゃんで、私は心身ともに疲労困憊(こんぱい)。さらに産後2カ月で仕事に復帰することになり、夜も昼も眠れなかった私は、精神的にも崩壊しかけていたのです。

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