勝利の秘密は海外遠征… サガン鳥栖U-15全国制覇!(後半)

8月26日の鳥栖市ベストアメニティスタジアム、サガン鳥栖VSガンバ大阪の試合の前に、サガン鳥栖U-15全国優勝を祝して、その偉業をたたえるセレモニーが執り行われました。

©SAGAN DREAMS CO.,LTD.

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沢山のサポーター、お客さんの前で優勝の報告をする末次晃也(すえつぎ・ひかる)キャプテン。彼らがやがてプロのサッカー選手になり、このピッチを走る姿を見るまで、あと数年……先週末、9月23日(土)サガン鳥栖VS浦和レッズ戦において、2ゴールをあげた田川享介(きょうすけ)選手(18歳)も、サガン鳥栖U-18の出身です。

田川選手は、ことし5~6月の「FIFA U-20ワールドカップ韓国2017」の日本代表メンバーにも選出されています。

今年5月、「FIFA U-20ワールドカップ」の日本代表メンバーに選手に選ばれたサガン鳥栖の田川享介選手。写真・佐賀市シティプロモーション室

今年5月、「FIFA U-20ワールドカップ」の日本代表メンバーに選手に選ばれたサガン鳥栖の田川享介選手。写真・佐賀市シティプロモーション室

サガン鳥栖を経営する株式会社サガン・ドリームス竹原稔社長は、「育成型クラブ日本一」を目標に掲げています。

サガン鳥栖はサッカースクール、U-12、U-15、U-18とトップチームであるサガン鳥栖の下部組織をもち、サガン鳥栖U-12はことし、小学生世代の〝春の日本一〟を決める「JA全農杯チビリンピック小学生選抜8人制サッカー大会」で全国準優勝に輝いています。

佐賀市長を表敬訪問におとずれた優勝メンバーたち(2017年9月14日)。撮影・佐賀市シティプロモーション室

佐賀市長を表敬訪問におとずれた優勝メンバーたち(2017年9月14日)。撮影・佐賀市シティプロモーション室

9月14日、優勝の報告のため、佐賀県知事、鳥栖市長、佐賀市長を優勝メンバーがそれぞれ表敬訪問しましたが、佐賀市役所での式の冒頭、キャプテンの末次晃也(すえつぎ・ひかる)選手が、「プロの選手になる決意をもって、ここからまた頑張ります」と決意を述べました。

サガン鳥栖U-15の登録メンバーは現在22名。

出身地は福岡県、佐賀県、熊本県にまたがっており、中学校が終った放課後、各自、練習に駆けつけます。練習して、家に帰ると午後9時、10時、11時……。クラブでは「サッカーをする前にきちんと勉強もする」という方針のもと、選手から通知表をクラブに提出してもらい、コーチたちも仕事の合間をぬって、子どもたちが通う中学校に出向いて、先生方と話をし、成績が悪い場合は、練習に参加をストップするという姿勢を続けているとか。

各家庭、クラブ両方のサポートを受けていても、サッカーと学校生活の両立は大変です。

「たとえば、イタリアセリアAのユベントスのような世界の名門では、選手達はクラブ内の同じ学校に通い、学校のほうがサッカーの試合日程に合わせて授業のプログラムを組んでくれます。そこまでサッカーに集中できる環境がサポートされている。

いまの僕らは、ユースの選手がそれぞれの地域の学校に通い、試合のために学校を休んでも公休にはならないという状況ですが、サガン鳥栖と佐賀市内の私立校との間で話をしており、今後は、選手たちを同じ学校に通わせることができるようにしていきたい」(サガン・ドリームス 竹原稔社長)

▲監督、コーチ、トレーナーを始め、クラブのスタッフが各家庭の大事なお子さんである選手たちを大切に預かり、いつも温かく気遣い、全力でサポートしています。©SAGAN DREAMS CO.,LTD.

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▲監督、コーチ、トレーナー、クラブの強化部長が選手たちを支えます。©SAGAN DREAMS CO.,LTD.

名前のとおり、佐賀県鳥栖市にあるサガン鳥栖ですが、佐賀市とのお付き合いも深いのです。

サガン鳥栖はJ1の中で、最後まで、選手たちが身体を休めたり、身体を鍛えたり、練習の前後に身体のメンテナンスをおこなうクラブハウスを持っていなかったのですが、これを建てるために鳥栖市・佐賀市などが積極的に支援をして、2014年、念願のクラブハウスの建設が成りました。

2014年4月には、佐賀市高木瀬町の旧・健康運動センターの敷地に人工芝のグラウンドを造り、サガン鳥栖のユースチームの練習場としても使用されています。同年12月にはサガン鳥栖U―18のための寮がグラウンドと同じ、佐賀市高木瀬町に完成しています。

その点、サガン鳥栖はJⅠに所属する18チームの中でも、資金が潤沢(じゅんたく)なほうとは、いえないのだろうと思います。

しかし、それをものともせず、全国大会初優勝――「今回の全国制覇の主たる要因はなんですか?」という佐賀市長からの質問に対し、チーム側は「海外遠征です」と。今回のメンバーは一番多い選手で、イタリアのトリノに2回、オーストリアのザルツブルグ1回の計3度の海外遠征を経験しているといいます。

▲2017年4月のイタリア遠征のアルバムより。福岡空港~羽田空港~ドイツのフランクフルト経由で17時間かけて、イタリア・トリノ空港に到着。©SAGAN DREAMS CO.,LTD.

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