女性の社会進出テーマに日仏の代表者が討論会開催

女性の社会進出と働き方改革をテーマにした日仏討論会「新しい働き方に向けて―女性は変革の鍵?」が10月4日、福岡市・天神のアクロス福岡で開催されました。

在日フランス大使館やフランス政府の文化機関「アンスティチュ・フランセ日本」などが主催したもので、東京と福岡で開催。日仏の専門家が、労働環境や労働者の意識などについて語り合いました。

パネリストは、ジュリア・ムゾンさん(女性とパワー社創立者)、アントワヌ・ド・ガブリエリさん(ハッピーメンネットワーク創設者)、井手季彦さん(西日本新聞TNC文化サークル専務取締役)、福島都茂子さん(宮崎産業経営大学教授)。司会は九州大学EUセンターアドバイザーの八谷まち子さんが務めました。

討論会では、女性の管理職の割合や国会議員の割合が世界的に見て低い日本に対し、一定の数の女性参加を義務づける「クオーター制」を導入しているフランスでは、国会議員や地方議員の数が男女ほぼ同数であることが紹介されました。「女性が増えると変化が起こる。成長する社会には変化が大切だ」とムゾンさん。ガブリエリさんも「平等であることは家庭や家族を大切にしたい男性にとっても有益なこと。男女平等の問題は男性自身の問題でもある」と語っていました。

一方で、八谷さんは「大学の理学部でクオーター制を導入しようとしたら女性の受験者がいなかった。『クオーター制で入学できた』と思われたくなかったのだろう」というエピソードを紹介。福島さんは「分業に関する学生の意識は高くなっているが、男子学生の中には『家事は女性、男性は家事を手伝う』といった意識が依然としてある」と話し、性別役割分担への意識改革の必要性を訴えました。

討論会では、日本の長時間労働に関する話題にも言及。井手さんは「育児をする男性が『イクメン』ともてはやされるが、長時間労働の上に育児をする男性も大変。長時間労働の問題解決こそ働き方改革に必要なこと」と話していました。

※情報は2017.10.20時点のものです

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