karte.11 続・消毒不要論〜傷の手当て、どうしてる?

さて。

前回の復習から。

傷をきれいに早く治すためには・・・

 

《消毒しない》

《水道水でよく洗う》

 

ここまでOKですか?

じゃ、その後どうする?

 

傷を消毒する習慣を引きずってる方は、

大抵その後ガーゼか絆創膏を傷に貼る…のでは?

 

そろそろ展開が読めましたね(笑)

そう、そのガーゼこそが、またまた大間違い‼

・・・というのが今回のテーマ。

人間の体の約60%は水でできている…って、聞かれたことありますよね?

だから、人間にとって脱水は致命的。

そしてそれは細胞レベルでも同じこと。

人間のあらゆる細胞は乾燥してしまうと死んでしまう。

 

当たり前ですよね?

 

そう、だから傷を乾かすと治りが遅くなるのも当たり前なんです。

傷が乾燥すると肉芽(赤い身)が死んでしまうし、

その上を覆う皮膚を作る細胞も干からびてしまうから。

 

そして人間の体って本当によくできてて。

そもそも傷は乾かないようなシステムが備わってるんです!

 

何のことかっていうと。

擦り傷なんかをしばらく放っておくと出てくる、

ちょっと黄白色に濁った、あのジクジク!

よく「膿(うみ)が出てる!ヤバイヤバイ!」扱いされがちなアレ(笑)

膿どころか。

アレこそ、傷を治すお宝の宝庫なんであります♡

傷が治る時って。

①血小板が集まってきて。

②そしたら白血球やらマクロファージなんてものが走ってきて。

③それを知った線維芽細胞まで寄り集まってきて。

④最後に表皮細胞が傷の表面を覆う。

・・・なーんて複雑な作業が現場で行われるわけですが。

そういう現場で働いてくれる作業員(細胞)をせっせと連れてきてくれる、

優秀な現場監督が細胞成長因子。

でもってそれがジクジクの正体。

 

なのになのに。

ガーゼとか、絆創膏なんて当てちゃったら。

現場監督が吸い取られ放題で現場が機能しないわ、

そもそも傷が乾燥しちゃって作業員も瀕死状態だわ、

おまけにガーゼが傷にこびりついて剥がす時に痛いわ、

もうロクなことがないわけです。。。

 

しかも傷が治るのに時間がかかると、

それだけ傷跡が凹んだり、赤みや色素沈着が残ったりしやすくなるし。

 

つまり、傷は乾かさない方が、早くきれいに治る。

ジクジクはできるだけ傷の表面に残してあげましょ。

 

痛っ

痛っ

一昔前までは、怪我をすると

『洗って乾かして早くカサブタにしてしまいなさい。』

なんて言われたものですが。

(まさか、うちだけだったりして(^_^;))

さらに私が子供だった頃なんて、

ダメ押しで、赤チンなんてものを塗らされたりしたものですが。

(おおっと、年齢がバレそう)

まあ見事に正反対の治療をしていたと。。。

 

では最後にまとめ。

 

傷をきれいに早く治す方法。

《消毒しない》

《水道水でよく洗う》

《傷を乾燥させない》

 

自宅で傷の手当をする際の、

傷を乾燥させない、具体的な方法についてはまた次回( ´ ▽ ` )ノ

 

チャオ。

毎度毎度しつこいですが(^◇^;)

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何卒よろしくお願いします〜。

【次回は7月24日(木)午後10時更新予定です】

※情報は2014.7.10時点のものです

武田りわ

お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医。
1974年生まれの蠍座、B型。
平成18年から福岡在住。
3児の母。
福岡の魅力にハマり、整形外科医である夫と南区大橋に“武田スポーツ整形外科クリニック”を開業。
マイペースながらも貪欲に、妻業・母業・医者業を満喫中。

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