『海洋堂』のセンムの話を聞いたら、映画の宣伝の仕事についてまでグルグル考えてしまった話

こんにちは!めがねです。

昨年11月に九産大の文化祭の一環として「海洋堂」の社長の宮脇修一さん(あだ名がセンム)の講演会がありまして、とても面白いお話だったのでレポートしたいと思います。
今回はかなり長いので、文字ばっかりが嫌いな方は飛ばしてください。

造形師の片山ひろしさんと加藤哲郎さんも加えて、3人のトークライブです。
無料公演なのに100人ちょいしかいないという贅沢さ。
「海洋堂」のご紹介をしながら、隣の教室で開かれていた展示会の写真載せますね。

「海洋堂」は、元はプラモ屋さんからスタートしたそうですが、現在はフィギュアの造形・企画・製作をしている会社です。
「海洋堂」公式サイト

懐かしいところでは、大ヒットしたフルタのお菓子「チョコエッグ」を覚えてますか?
卵型のチョコレートの中に、フィギュアのおもちゃが入ってるやつ。あのおもちゃを作った会社です。
フィギュアの完成度が高いという事で、それ以降『海洋堂』という名前自体が一種のブランドに。
マニアがお菓子を大人買いしたりして、当時はちょっとしたニュースになりましたよね。

チョコエッグのフィギュアも展示されてましたよ。懐かしー。

これはガチャガチャかな…確か。
仏像のクオリティ高っ!

もちろん美少女フィギュアもあります。

美少女フィギュアといえば、村上隆とコラボしたBOMEが有名ですね。
BOMEも海洋堂の造形師です。
フィギュアの元になる型を作る人の事を原型師と言ったりしますが、センムによれば彼らを「造形師」と呼んでほしいとおっしゃっていました。
“原型だけではなく、幅広い製作活動をしているから”とのことでしたが、これは後ほど書くセンムの“ある思い”からきてるんだと思います。

各地にミュージアムもあって、高知の四万十にあるミュージアムの館長はセンムの実のお父様だそうですよ。
高知に行ったら、行ってみよう。かっぱ館が可愛いし。
いろんな写真を見せていただきましたが、中に荒俣さん写ってましたね。交友関係が想像できるのはなぜだ…。
興味がある方はこちら。
「海洋堂 シマント ミュージアム ビレッジ」

講演会で登壇した片山さんの最新作は『力士』。
これ結構デカいんですよ。子犬くらいあります。
箱に「手にしっくりくるサイズ」って書いてあるけど。
このパッケージのキャッチもいい感じですよね。宣伝部でもあるんでしょうか。
相撲ファンじゃないけど、実物見たら欲しくなってつい買ってしまいましたが…どうすんだ、これ。
「私が日馬富士やるから、あなたは貴ノ岩ね」みたいな、シュールなままごとができます…とか(でも、在庫切れ。人気商品)

ソフビトイボックス 004 力士 Sumo wrestler

加藤さんの最新作は「天燈鬼、龍燈鬼」。すごくないですか、マジで。
リアルすぎる。これも結構大きい作品です。

「運慶の継承」- 康弁作 天燈鬼・龍燈鬼立像 –

ちなみに、加藤さんはこの大学で先生してるそうです。
生徒さんがうらやましいなー。受かるの簡単じゃないでしょうけど、もう1回大学行くなら私も美大系に行きたいです。

ちょっと話がそれますが、九産は他にもプロのアーティスト(漫画家さんとか)が講師をしています。
面白そうな授業がいっぱいありそうですよね。

私の昔の同僚に「写真・映像学科」を卒業した人がいて、彼女はプロのカメラマンを目指してましたが、一方で「臨床心理学科」の院を卒業して、スクールカウンセラーになった友人もいたりしてですね。
とにかく、すごく幅広い学部持ってる大学なんだなーという印象です。
なんか来年は文系にも力入れていくみたいですよ。学部の総合デパート。

センムが注目していましたが、校訓は「必ず、カタチにしてみせる。」だそうです。
いいスローガンですね。能動なのがまた良い。
私の卒業した大学は…と思って調べてみたけど、ガチガチで面白みに欠けるので紹介しません。

もう少しだけ展示品の写真ご紹介します。
これ、シンゴジラ。クオリティやばいやつ。思わず4面写真に撮ってしまいました。
見せたいけど人が写りこんでるので、この写真だけ載せます。

このウルトラマンは、横向くと。

猫背だw
リスペクトしてるんですが、ちょっと面白かったので。
特撮フィギュア詳しくないのに、すみません。かわいい。

最後はこれ!『大魔神』です。
高山良策さんをリスペクトして、「海洋堂」本社の正面玄関に映画で使われた本物が飾られています。
夜、ライトアップされた写真見せてもらいましたが、すごい存在感。
子供が会社の前通ったら泣くレベル。リアルな仏像くらいの大きさなんです。
公式サイトに会社の写真が掲載されているんですが、逆光で全然見えない。なぜ…。別カットを載せてほしい。
「海洋堂」公式サイト

センムは超早口で弾丸トークする方で、90分の中に面白い話が2倍くらい詰まってました。
印象に残ったのは、“「造形師」の仕事をもっと日本人に知ってもらいたい”という事です。
漫画に代表されるオタクコンテンツは海外から火がついてますが、もっと日本国内でアーティストとしての価値を認めてほしいというような事を話されていたと思います。

片山さんと加藤さんの仕事ぶりを毒舌でけなしつつも、センムにはハッキリ見えている彼らの「才能」が、一部の人々だけに認められて、なかなか世に向けて発信されない。
そのもどかしい思いが伝わってきて、センムの造形師への「愛」が熱く感じられるトークでした。

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