南方熊楠展と“ナスD”的読書

こんにちは!めがねです。
先日、『南方熊楠~100年早かった智の人~』に行ってきました。
国立科学博物館の常設展で、3月4日まで開催中。

学生時代は比較文化人類学専攻だったし、元々興味があるジャンルなんですが、このためにわざわざ東京までは行けないので、開催時期に見に行けてラッキーでした。
貴重な資料がたくさん展示してあって見ごたえがありましたが、ふと人間の「収集癖」について考えちゃいましたね…。なおかつ、南方さんは「記録魔」。とにかく全部記録しちゃう人。

「このサンプルや資料を、後世に残さなければ」という使命感と、ただただ「集めたい、所有したい」という欲望。「4割:6割」。。。いや、「2割:8割」か。。
自分が集めたものを他人がどう評価するか気にする人だったら、これほどのコレクションは残せないと思います。
南方熊楠もみうらじゅんも「癖(へき)」という意味では同じサークル、そして私もその傾向があるので共感半端ないです。
収集癖は変な方向行くと、他人に迷惑かけたり、犯罪になるのでね…気を付けないと。

興味がある方は是非、行ってみてください。常設展なので入場料だけで大丈夫ですが、入場料は620円、リピーターズパスは1,030円です。
1年に2回以上行くなら、パス買った方がお得です。

今日はこの流れで、「最近買った本」と「人類学的なおススメ本」をご紹介します。

『ニュースと合わせて読みたい世界地図』(昭文社/1,600円)

一番上に置いてるのが、最近購入して面白かった本です。
2017年の12月に第一版が出たばかり。日本地図版もありますが、私が買ったのは世界地図版です。
地図を見るのが好きで(かといって全然覚えないんだけど)、地球儀とか地図を、つい買っちゃうんですよね…。かさばる。
そろそろ最新のが欲しいなーと思っていたところ、この本を見つけました。

アメリカにとんでもない大統領が就任したし、いくら日本人でも世界情勢に無関心ではいられないので、いつでも国外に避難できるように状況把握しておきたいんですが、ニュースを見て「えーと…この国どこだっけ」と思ったりしませんか。
特に中東のあたりが私はいつも混乱するんですが。
池上解説番組を見て分かった気になっても、ニュース見たら、また「…ん?この国…」ってなるのの繰り返し。
そんな人にお勧めしたいのがこの、前半が2017年のニュース解説で、その場所を後半の詳細な地図で確認できる本です。
ニュースばっかりじゃなくて「世界の絶景」とか「世界遺産」の場所も載ってるんですよ~。さすが昭文社。

次にご紹介するのは文化人類学的なオモシロ本です。
文化人類学では、“現地で地元民に混ざって生活しながら、その文化を壊さず観察して、できる限り俯瞰で見た資料を作る作業”を「フィールドワーク」といいます。
テレビ朝日の『陸海空 地球征服するなんて』のナスDは、まるでフィールドワークしてる学者みたいだな~と思って毎週楽しみにしてるんですが、え!ナスDのwikiがある…

こちら

…とう事で(何がだ)ナスDみたいな人が好きな方(?)におススメしたいのが以下の本です。

『ニューギニア高地人』本多勝一(朝日新聞社/580円)

朝日新聞の記者・本多さんのルポルタージュです。
でも、この本書店に並んでるかな。。最近はあんま、見かけないような気もするんですが。
ルポやノンフィクションが好きで良く読みますが、体験自体はすごくても、書くのが下手な人は最後まで読めない時があります。
本多さんは書くのも上手で、とにかく面白い。シリーズが他にもたくさん出ていますが、全部おススメです。

『深夜特急』沢木耕太郎(新潮文庫/529円~)

今から20年前に激流行りして、大学生のバイブルと言われていた本です。
もちろん私もこの本が好きで、大学時代にバックパッカーでいろんな場所に行きました。
そういえば…「タイは、若いうちに行け。」ってCM覚えてます?ぐあぁぁぁぁ!懐かしすぎて、恥ずか死ぬ、、、、

このころの石田君はもうどこにもいませんが、好きだったなぁ…この人。
とよた真帆が浮かれて作った、あの伝説の写真集『天使』を持ってたくらいなんですが…。
って、あれ…どこ探しても出てこない。この世から葬られたんでしょうか、あの写真集。

『はばかりながら「トイレと文化」考』スチュアート・ヘンリ(文春文庫/古本で1円~)

文春文庫でひっかかりませんけど(汗)もう売ってないんですね。古本で1円だそうです。え~…面白いのに。
この本の中から『日本』で面白い話を抜粋しますが、女性って立ちションしてたんですよ。確か、太宰治の『斜陽』にも女性の立ちションシーンがありましたよね。
なので、“女性用の朝顔”があるのご存知ですか?とか。。。興味持てませんか(汗)
ちなみに私が普段疑問なのは、「なんで日本人女性のトイレがあんなに長いのか」って事。
多分、トイレが発達して快適になったために、長風呂ならぬ“長トイレ”になったのかなと。思ったり、思わなかったり。
ちなみに私調べでは、韓国が最短。1分もかからない。全然混みません。

『酒肴奇譚』小泉武夫(中公文庫/667円)

小泉武夫は発酵学者で、すっごく臭いものを喜んで食べてる人(語弊はないはず)です。
いろんな本が出てるので、好みに合わせて読んでいただきたいですが、私は酒好きなのでこの本をイチオシしておきます。
食に関するうんちくがすごい。本から臭ってきそうな食材がたくさん出てきますが、日本酒と合わせたらなんでも美味しそうに見えるの。。

『今夜、すべてのバーで』中島らも(講談社文庫/560円)

『アマニタ・パンセリナ』中島らも(集英社文庫/460円)

大好きな中島らもの本をまとめてみました。
『今夜、すべてのバーで』はアルコール依存症、『アマニタ・パンセリナ』は幻覚症状を引き起こすもの(キノコとかハッパとか)の体験談です。
中島らもは元々コピーライターで、言葉のセンスが絶妙なので、病気の体験記ですが重くならず爆笑しながら読んでいただけます。
どちらもなかなか自分では体験できない事だし、(繰り返しになりますが)体験してる人が書けば全部面白くなるわけではないので、貴重な本だと思います。

『MIRROR FOR MAN』CLYDE KLUCKHOHN(金星堂だったんですが、今どこ??洋書ではMcGraw-Hill Incです。)
すみません…これ、撮影する本を間違えました。。。人類学入門書です。いい本ですけどね。
締めになる本を間違えた~!…けど撮りなおすのが面倒なので、このままいきます。

本当に紹介したかったのはこれ。

『パパラギ~はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集~』ツイアビ(学研プラス/600円~)

サモアの酋長が自分の文化圏から出て、いろんな場所を見学した後、戻って村民に語った演説集です。
例えば、「お金」が存在しない文化から見ると、我々の文化はどう見えると思いますか?
観察する側じゃなくて、観察される側になったらどう見られるのか。
地球上に未開の土地はほぼないので、いまや完全に外側から見てくれるのは宇宙人くらいしかいません。
ですから、これもまた貴重な1冊です。

紹介しきれなかった本があって残念ですが、いいかげん長すぎるのでここで切ります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました~

※情報は2018.2.4時点のものです

ちびっこO&めがね

【ちびっこ0】出版→映画宣伝→イギリスでのボランティアステイを経て、現在福岡でフリーの編集・ライターをしている40代。イギリスにいた間に、生来の“おっとり”に磨きがかかったかもしれない…。宮崎出身の為、すぐ鶏料理を探してしまいます。趣味はyoutubeで延々k-popを見る事。得意分野は「映画」「韓国ドラマ」「Kpop」。

【めがね】出版→映画宣伝→IT系→webデザイナーを経て、現在ニートの40代。会社勤めから解放され、有り余る時間を生かして、あらゆる事に首をつっこんでいる最中です。得意分野は「本」「演劇」「映画」「2012年までの宝塚」。

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