『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』博多座公演

こんにちは!めがねです。
元々勘三郎さんのファンで中村屋をひいきにしているんですが、今から10年前に勘太郎(改め勘九郎)、七之助兄弟が演じる『棒しばり』を見て以来、いつか歌舞伎でも兄弟“喜劇”を見たいなーと思っていました。そして…。
ついに博多座で『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』上演中!嬉しい~。

お、面白すぎる…。ぶっちゃけ歌舞伎詳しくないですが、博多座の歌舞伎公演で、こんなに笑い声が聞こえる事って珍しいんじゃないでしょうか。
以来、一幕見券でリピーターしています。
A席で見たいけど、歌舞伎のチケット代は、ニートにはハードルが高い…。15,000円。。。
ちなみに博多座では、毎朝10時からチケットカウンターで一幕見券を発売しています。

『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』は、三島由紀夫作の新作歌舞伎です。
簡単なストーリーをご紹介します(興味ない方はとばしてください)
偶然見かけた遊女・蛍火(七之助)に一目ぼれしたイワシ売りの猿源氏(勘九郎)。
恋の病にとりつかれて、イワシ売りにも精が出ない息子を見かねた“息子に激甘”の父親が、なんとかして蛍火に会わせてやろうと画策します。
博労の六労左衛門も巻き込んで、息子を大名に見立てて郭に乗り込み、まんまと蛍火を座敷に呼ぶ事に成功するんですが…。

登場人物が全員善人で、若干抜けていて、嘘がばれてからも「はー?ありえねー!」と椅子から転げ落ちるような衝撃の展開。
あっけらかんとしてて、最初から最後まで笑って終わり。それが良い!
しょうみ一時間程度ですが、歌舞伎が苦手な方でも、飽きずにご覧いただけると思います。衣装とか扇も可愛いんですよね~。
元はお父さんの勘三郎さんと玉三郎さんのコンビで上演されてきた人気作で、勘三郎さんの襲名披露にも選ばれた演目。
そして、2014年に行われた勘三郎さんの追善公演で、息子の2人が演じたという…ええ話や(涙)
この時のポスターがすごく可愛いので、歌舞伎座のサイトをリンクしておきます。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/10/post_1210.html

これぞ兄弟芸って感じの息が合った上手さというか、笑いの間合いが絶妙です。
猿源氏は可愛くて、蛍火はカッコ良い。でも、バカップル。
特に歌舞伎を初見の方におススメしたい。是非一度ご覧ください。

博多座ついでに、2作「見たいなー」と思ってる作品をご紹介させてください。
1本目は、『六月博多座大歌舞伎』。
「幸四郎改め、白鸚」さんと、「染五郎改め、幸四郎」さん(ややこしい)の襲名披露公演ですね。
私が初めて染五郎(じゃなくて、改め幸四郎…)を見たのは歌舞伎ではなく、劇団新感線でした。

劇団新感線『朧の森に棲む鬼』

これを見るまでは、とんねるずの「保毛尾田保毛男」みたいな人だな…とか失礼なことを思っていたんですが(嘘です…っていうのがウソ。申し訳ない。。。)
セリフの言い回し、決めポーズ、殺陣、全てがまるで劇画から出てきたような役者ぶりで、あんなに雅顔なのに、サラッとしてないというか、全力投球。
「今までテレビで見てた、あの人ってコレ!?」って目から鱗でした。
テレビで演じると“俳優”、舞台では“舞台俳優”、歌舞伎に出ると“歌舞伎俳優”に、キチンと切り替わるのもすごいと思います。これは、なかなかいない。普通、もっと違和感があるはずなんですが…松本家の特徴なんでしょうか。
先日息子の「金太郎改め、染五郎」さん(ドンドンややこしくなっていく)との『勧進帳』親子共演を見てきましたが、染五郎(じゃなくて幸四郎…もう、面倒)の弁慶も、やっぱりカッコよかった。
飛び六法で会場大盛り上がりでした。

博多座ラインナップの中からおススメのもう1本が、5月の宝塚『あかねさす紫の花』。
何を隠そう(誰も聞いてない)、私が一番ウザくなるのは宝塚なんですが、極力サラッとご紹介します。
歌舞伎同様、宝塚にも『ベルばら』や『風と共に去りぬ』みたいに、人気があって繰り返し上演される古典的な作品がありますが、『あかねさす紫の花』は、もはやそう言って過言ではない作品だと思います。
つまり“宝塚初見の方におススメ”するなら…で3本選ぶとしたら、絶対ランクインするくらい面白い作品です。

ストーリーを簡単に解説。中大兄皇子(兄)と大海人皇子(弟)と額田王のお話です。
幼馴染だったころから相思相愛で、1人娘と幸せに暮らしていた大海人皇子と額田王。
しかし兄の中大兄皇子が額田王の美しさを見初めて、無理やり略奪。妃にしてしまいます。
ここに、元々中大兄皇子の妃だった姫とか、大海皇子を慕う遊女・小月、さらには中臣鎌足まで加わって、政治と恋の愛憎劇が繰り広げられるのです。。。

ラストシーン「あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」(おぼろげな記憶)という、例の万葉集の額田王の歌に集約されていく感動作。
学生時代は「モテてるアピールしてる嫌味な女の歌」って思ってたけど、今や歌を見るだけで、うっかりせつなくなるくらい。
登場人物それぞれの「思い」が丁寧に描かれていて、気持ちが入り込んでしまう舞台です。

宝塚では、中大兄皇子と大海人皇子役を、組でも人気の男役にキャスティングする事になっていまして、3人のスターが日替わりで演じることがあります。
今回変則的なのは、「中大兄皇子」と「大海人皇子」と仏師の「天比古」という役を3人で演じ分けるところ。
どうなるんだろ…演目自体は何度も見てますが、私も興味津々です。
日替わりで役が変わるなんて、演じてる方は地獄でしょうけど、見てる方は面白い。

ちなみに花組トップスターの明日海りおさんは、研1の時から演技が上手で目立っていた男役です。
しかも歌もうまくて、顔も可愛い。宝塚メイクをとっても美人。
現在公演中の『ポーの一族』では、マジで漫画から出てきたんじゃないの?…ってくらい似てると話題にもなりました。

最近歌舞伎で通っているので、博多座ラインナップをいろいろ紹介してみました。
長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました~。

※情報は2018.2.19時点のものです

ちびっこO&めがね

【ちびっこ0】出版→映画宣伝→イギリスでのボランティアステイを経て、現在福岡でフリーの編集・ライターをしている40代。イギリスにいた間に、生来の“おっとり”に磨きがかかったかもしれない…。宮崎出身の為、すぐ鶏料理を探してしまいます。趣味はyoutubeで延々k-popを見る事。得意分野は「映画」「韓国ドラマ」「Kpop」。

【めがね】出版→映画宣伝→IT系→webデザイナーを経て、現在ニートの40代。会社勤めから解放され、有り余る時間を生かして、あらゆる事に首をつっこんでいる最中です。得意分野は「本」「演劇」「映画」「2012年までの宝塚」。

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