佐賀藩のお姫様に会いに行こう!佐賀城下ひなまつり&貢姫の手細工

いよいよ来週から3月。佐賀市では毎年恒例の「佐賀城下ひなまつり」が開催中、近年、長崎から北九州まで、「お砂糖が通った道(シュガーロード)」として脚光を浴びる旧長崎街道周辺の佐賀市柳町を中心に、歴史ある町佐賀を楽しんでいただけるイベントです(3月31日まで)。

2018佐賀城下ひなまつりパンフレットはこちら

佐賀城下ひなまつりは3月31日まで開催中。

佐賀城下ひなまつりは3月31日まで開催中。

旧古賀家の花ひな壇

旧古賀家の花ひな壇

3月17日からは、「肥前さが幕末維新博覧会」も始まります。佐賀市も町じゅうがひなまつり&維新博のイベント会場になりますので、どうぞお出かけください。

肥前さが幕末維新博覧会HP

鍋島家の栄子(ながこ)夫人の大ひな壇飾り

鍋島家の栄子(ながこ)夫人の大ひな壇飾り

旧古賀家で展示される鍋島小紋のお召し物のおひなさま。

旧古賀家で展示される鍋島小紋のお召し物のおひなさま。

旧福田家で展示中の佐賀錦のおひなさま。福田家の会場では制作実演と製品のお買い物ができます。

旧福田家で展示中の佐賀錦のおひなさま。福田家の会場では制作実演と製品のお買い物ができます。

これまで数回にわたり、ご紹介してきた佐賀鍋島家のお姫様・貢姫(みつひめ)様。お父様は幕末~維新にかけて、佐賀藩および当時の日本をリードした鍋島直正公。側室の山本勇を母にもち、7歳で佐賀城を出て、江戸の佐賀藩屋敷で暮らす正室の盛姫に養育を受け、絵や音楽、書のほか、いろいろな手細工を学んだといいます。

※関連記事:佐賀藩のお姫様に会いに行こう 「貢姫(みつひめ)」(前編)

※関連記事:佐賀藩のお姫様に会いに行こう 「鹿鳴館の華・栄子様のドレス」

※関連記事:佐賀藩のお姫様に会いに行こう「夫婦で仮装舞踏会」

※関連記事:佐賀藩のお姫さまに会いに行こう 「貢姫(みつひめ)」(後編)

蝶、花、うさぎ、それらを組み合わせた意匠……貢姫が残したデザイン帳。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

蝶、花、うさぎ、それらを組み合わせた意匠……貢姫が残したデザイン帳。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

貢姫が細工ものを作ったはぎれ。何かの形に切り抜いたあとがわかる。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

貢姫が細工ものを作ったはぎれ。何かの形に切り抜いたあとがわかる。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

きせるや懐紙など、貢姫が手回り品をおさめた台。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

きせるや懐紙など、貢姫が手回り品をおさめた台。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

盛姫が三十代で亡くなられた後は、継室の筆姫に育てられ、17歳で同い年の川越松平家の藩主に嫁ぎ、23歳で夫は病没。20代のうちに出家。時代は幕末から明治へと変わり、数年間、江戸(東京)から佐賀に戻ったものの、最愛の父・直正公がお亡くなりになると、その葬儀のため再び東京へ。

明治時代、後を継いだ貢姫の弟の鍋島家11代直大(なおひろ)公は侯爵になりました。貢姫は東京永田町の鍋島家のとなりの敷地にずっと暮らしました。

貢姫のいとこの子・高木背水が描いた肖像画。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

貢姫のいとこの子・高木背水が描いた肖像画。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

貢姫は小さい頃から、書が好きで得意だったそうです。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

貢姫は小さい頃から、書が好きで得意だったそうです。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

これも貢姫の書。字も年齢よって変わっていきます。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

これも貢姫の書。字も年齢よって変わっていきます。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

残念ながら、私には書をうんぬんする力量がないので、みなさんに見ていただくしかないのですが、貢姫が描いた下の水墨絵。お琴の前に小さな子が自分より大きな着物をはおって、座っている。髪のかっこうも稚児独特のもの……こういうやわらかな情景を描きたいと思うというのは、すなおで、あまり神経質すぎないお人柄だったのではないでしょうか?

やさしい筆致の貢姫の絵。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

やさしい筆致の貢姫の絵。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

鷹と桜と赤いバックを大胆に配した貢姫作の紙ばさみ。この作品を作るまでに貢姫が残した下絵(デザイン)も残っている。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

鷹と桜と赤いバックを大胆に配した貢姫作の紙ばさみ。この作品を作るまでに貢姫が残した下絵(デザイン)も残っている。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

こちらはお琴の譜。貢姫はお気にいりの和紙を組み合わせて貼って、短冊にタイトルを書いて、〝マイ装丁〟して使っていた。デザインはおそろい。花がらの紙は色ちがい。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

こちらはお琴の譜。貢姫はお気にいりの和紙を組み合わせて貼って、短冊にタイトルを書いて、〝マイ装丁〟して使っていた。デザインはおそろい。花がらの紙は色ちがい。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

父・直正公から下され、貢姫が使った和楽器、笙(しょう)。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

父・直正公から下され、貢姫が使った和楽器、笙(しょう)。
公益財団法人 鍋島報效会所蔵

お姫様のお人柄がつたわる手細工が、これだけ残っているのはめずらしいことだと思います。まだまだ、写真がありますので、それは次回に。貢姫様はこんな形で、沢山の女性たちの目に自分の手細工が触れるとは思ってもみなかったことでしょう☆

(佐賀市シティプロモーション室・樋渡優子)

※情報は2018.2.19時点のものです

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