節分の豆で窒息も?子どもの誤嚥に注意! Vol.1

 

大人と比べて子どもは誤嚥しやすい?

 食べ物や飲み物を飲みこむ際、食道ではなく気管の方へ落ち込んでしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。ゴホゴホとせき込む程度の軽度な誤嚥は、経験された方も多いでしょう。そんな誤嚥でも、最悪の場合は窒息を引き起こして死に至ることも。
 身体の機能が完成された大人とは異なり、機能的に未発達な子どもは誤嚥しやすいことが知られています。子どもは大人と比べて口と喉の距離が近く、口に入れたものが喉に落ち込みやすい状態です。さらに、噛む機能も未熟なために丸飲みをしがちなため、ふとした拍子に食べ物を喉に詰まらせてしまう事故が数多く報告されています。こうした事故を防ぐため、子どもに食べ物を与える際は、大きさや与え方を工夫することが大切です。

ナッツや豆類には特に注意が必要?!

 子どもが誤嚥しやすい食べ物の代表格がナッツや豆類(ピーナッツ、大豆、枝豆)です。
 ナッツや豆類は丸くて、つるんとした形状をしているため、息を吸い込んだだけでも簡単に気道に入ってしまいます。もし、気道を完全にふさいだ場合、窒息を起こしてしまうため早急な対応が必要です。また、小さく砕いて与えた場合でも、破片が気管に入ると、後になって気管支炎や肺炎を起こしてしまうこともあります。誤嚥した異物の除去には、全身麻酔による処置が必要になることもあり、子どもに大きな負担をかけてしまいます。
 節分の豆まきや、おつまみのピーナッツなど、ナッツ類は子どもにとっても比較的身近にある食べ物ですが、消費者庁では奥歯がはえそろう3歳までの子どもにはナッツ類を食べさせないように注意喚起しています。誤嚥を防止するため、これらは子どもの手が届かないよう管理しておきましょう。

誤嚥しやすい食べ物の与え方

 ナッツや豆類以外にも、マシュマロやグミなどのお菓子や、ミニトマト、パンや肉類などを誤嚥して窒息事故を起こしたケースも報告されています。
 とは言っても、誤嚥の危険がある食べ物をすべて子どもから遠ざけるという訳にもいきませんよね。誤嚥しやすい食べ物を与える時は、はさみで小さく切ったり、子どもに合った一口量ずつに与えるなど、工夫してみましょう。
 食事環境についても配慮が必要です。寝転んだり、遊んだりしながら食べたりすることがないように、落ち着いた環境を提供すると良いでしょう。

 次回【Vol.2】では、誤嚥で引き起こされる症状や、窒息が起こってしまった場合の対処法をご紹介します。
【Vol.2】へ続く

 

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※情報は2018.2.9時点のものです

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