ハマったら一気読み。“シリーズ物”のおススメ本紹介

こんにちは!めがねです。

近所の本屋のショーケースに、“シガリロ”が売られていました。
「こ、これは…『機龍警察』の必須アイテム」と胸の内でつぶやいたものの、さすがにその場は「まんまと、沖津ファン来た」と思われるのがくやしくて買うのを諦め、しかし結局後に他の店で購入しようとする私。
写真を並べると、より痛さが増す(汗)

一度ハマれば、このように小説に出てくるアイテムまで買おうとする痛いファン(自虐)がついて、安定して部数が出るという、出版社も読者も双方嬉しい“シリーズ物”ですが、今日は初めてご紹介する作品で、なおかつ連載中のものに絞って選んでみました。
結構ポピュラーなラインナップになってしまいましたが、読んだことがない本があったら嬉しいです。

『機龍警察』月村了衛(ハヤカワ/799円)
「龍機兵(ドラグーン)」(人が乗り込んで使うパワードスーツみたいなロボットをイメージしてください)を保有する警察特捜部が、日本の市街地でテロリストやマフィアと戦う近未来SF。
「事件」に現実の国際問題まで絡めた幅広いテーマ性があり、謎の多い「龍機兵」を巡る陰謀や警察と政財界のドロドロした駆け引きが描かれていて、骨太な読み応え。
“このミス”にも常連のシリーズです。

ちょっと変わってるのは、シリーズ通しての主人公が特に設定されてないところ。
シガリロを愛好する沖津部長始め、警察の各部署にキャラが立った人が多数出てきます。
全員スピンオフ作品にできそうなくらい、1人1人丁寧に描かれているので、お気に入りのキャラクターを見つけてください。

『ジョーカー·ゲーム』柳広司(カドカワ/1,620円)
表紙のイラストがカッコいいんですが、このシリーズ以外の作品にも同じイラストレーターさんの絵が使われているので、買う時に気を付けてください。
昭和12年、大日本帝国陸軍の上級将校·結城中佐の発案で、“D機関”と通称される諜報員養成所が開設。D機関出身のスパイ達が世界中で活躍する短編仕立ての小説です。

スパイと一口に言っても、映画『ミッション:インポッシブル』(米)のイーサン·ハントとか『007』(英)のジェームズ·ボンド、『シュリ』(韓)は…忘れたけど、国によってなんとなくイメージがあると思います。
“D機関”シリーズのスパイは、影から影にヌルッと移動しながら暗躍するような“顔のないスパイ”で、いかにも日本っぽい。
結城中佐のイメージは、私の中で『帝都物語』の嶋田久作なんですが。このジャケ写怖い。

最近元ロシアのスパイがイギリスで殺されて、国際問題にまで発展していますよね。
隠れた存在であるはずのスパイがニュースになる事って、意外と多くないですか。
作家にもフレデリック・フォーサイスみたいに「俺、MI6にいたよ」って鼻高々言っちゃうような人もいて、現実のスパイは…なんか残念です。

『特捜部Qー檻の中の女ー』ユッシ·エーズラ·オールスン(ハヤカワ/1,080円)
ユッシ·エーズラ·オールスンはデンマークの作家で、あの大ヒットシリーズ『ミレニアム』のスティーグ・ラーソンはスウェーデンの作家です。
『特捜部Q』も『ミレニアム』もめっちゃ面白いんですが、北欧作品の難点は、慣れるまで登場人物の姓が覚えづらいこと。
「ミカエル·ブルムクヴィスト」…黙読してるのに目が「ウッ」って、つっかえそうになりませんか。。

「特捜部Q」は過去の未解決事件を取り扱う日陰部署なんですが、基本は警部補のカール、そして補佐という名の民間人アサドとローセの3人のチーム。
いずれも強烈な個性を持つ曲者ぞろいで、お互い隠したい過去もあり、まだ理解し合えていないところに次々事件が起こるので、新刊が出るたびに“徐々に仲間意識が芽生えていく”という構図にハマる。

ちなみに写真の最新作は、日本でいう“ハローワーク”の職員が、生意気な求職者を殺すという(最初から犯人分かってるパターンなので、ご安心を)、絶賛ニートの私には肝が冷える話でした。犯人の言う事、なす事、胸にグサグサくる(涙)
7巻目にして、ついにローセの過去が明かされる裏テーマもあります。

『闇の花道』浅田次郎(集英社文庫/514円)
浅田次郎といえば、現代小説から時代小説まで、とにかく多作の人っていうイメージ。結構読んでる方だと思いますが、中でも一番面白いと思っているのがこの“天切り松”シリーズです。

かつて伝説の夜盗“天切り松”として知られた老人·松蔵が、義賊「目安の安吉」一家の活躍を昔語りするのがお約束です。
“天切り松”の流れるような江戸弁が聞き心地がいいので、ちょっと抜粋してみます。
「背中にゃ芒(すすき)に盆の月だ。表裏あわせて盆と正月。八一(はっぴ)のカブ。ことの良し悪しも定まらねえようなおめえら駆け出しに、話して聞かせることなんざありゃしねえよ」
…とか言いながら、キッチリ毎回話してくれるんだけど(笑)

音読したくなるんですよね、この本。
今は亡き勘三郎さん主演でドラマになっていましたが、他にも漫画や演劇…いろんなところで題材になってるのは、それも理由の一つかもしれません。

『スカーレット·ウィザード』茅田砂胡(中央公論社/900円)
<上記にリンクしてください→>
私が持っている本はC·NOVELSですが、文庫版にもなっていて、kindleでは540円~と安価で読めるようなので、リンクを貼っておきます。

AIが標準搭載されている船(懐かしのアメドラ『ナイトライダー』のキットみたいな感じ)が宇宙を飛び交う未来。
海賊王の異名を持つ一匹狼の船乗りケリーと財閥総帥で元軍人でもあるジャスミンとの丁々発止のやり取りが魅力のシリーズです。

『スカーレット·ウィザード』は4巻と外伝で終わりなんですが、実はその後にケリーとジャスミンが主役の『クラッシュ・ブレイズ』が16巻、『トゥルークの海賊』が4巻、さらに最近では『海賊と女王の航宙記』が始まっています。
しかも『デルフィニア戦記』という別シリーズがこの『スカーレット·ウィザード』シリーズとパラレルに交差しており、それも含めたら全部で60巻以上行ってるでしょうか。
私が飽きずに読み続けているシリーズ物では、これが最長なんですが、ギネスに認定された「世界で一番長いシリーズ物」は全部で何冊あるかご存知ですか?

『宇宙英雄ペリー・ローダン』で、なんと800巻以上らしいです。調べたけど、正確には分からなかった…そんなに読めるかぁっっっ!
“ペリー・ローダン”はいろんな作家がリレー形式で書いたものですが、日本で一番長いシリーズ物は栗本薫さんの『グイン・サーガ』だそうです(130巻、外伝が22巻)

書き続ける作家もすごいけど、ずっと読み続けているファンもすごい。
シリーズものの神髄を見た気がします。。。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました~

※情報は2018.4.30時点のものです

ちびっこO&めがね

【ちびっこ0】出版→映画宣伝→イギリスでのボランティアステイを経て、現在福岡でフリーの編集・ライターをしている40代。イギリスにいた間に、生来の“おっとり”に磨きがかかったかもしれない…。宮崎出身の為、すぐ鶏料理を探してしまいます。趣味はyoutubeで延々k-popを見る事。得意分野は「映画」「韓国ドラマ」「Kpop」。

【めがね】出版→映画宣伝→IT系→webデザイナーを経て、現在ニートの40代。会社勤めから解放され、有り余る時間を生かして、あらゆる事に首をつっこんでいる最中です。得意分野は「本」「演劇」「映画」「2012年までの宝塚」。

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