karte.14 生きていてくれるだけで…刻まれた思い

8月も後半戦。

皆さん、お盆はゆっくり過ごせましたか?

 

帰省したり、お墓参りに行ったり、初盆を迎えたり。

ご先祖様や家族・親族との絆、

生命や生きるという意味…

自然とそういうものを感じられる季節ですよね。

 

我が家は普段共働きなうえに、

日曜日にも学会や出張が入ったりすることも多いので、

代わりにお盆休みは、

徹底的に子供サービスに徹する期間。

平日連れていってあげられない分、

とにかく海やプールや山や川を遊び尽くします。

もう若くない我々夫婦(苦笑)には、

それはそれで体力的に厳しかったりもしますが。

たくさん遊んだあと、ベッドでぐっすり休む子どもたち。

朝ふと目が覚めた時、

隣で寝ている子供の手足がやたらスラーッと伸びていることに気付いたり。

家の中では見せない、外での姿に成長を感じたり。

抱き上げた時の、腕にズッシリくる重みに驚いたり。

去年の水着が小さくなっていたり。

嫌いだと思っていたものをパクパク食べるようになっていたり。

 

朝起きてから寝るまでの時間を、

ただ家族で一緒に過ごすだけなのに。

発見と感動と驚きの連続。

そして家族で過ごせる幸せを噛みしめて、

家族が生きていてくれることに感謝できる。

私にとってとても貴重な時間になっています。

 

なーんて、ちょっとキザですけど(笑)

(っていうか、キザって死語?)

 

いやいやマジで。

 

明石家さんまさんの言葉を借りると。

「生きてるだけで丸儲け」

これ、私の座右の銘と言ってもいい。

「生きていてくれさえすればいい」

本当に私、日々そう思って過ごしています。

 

その思いが強く胸に刻まれたある出来事を、

今日はシェアさせてくださいね。

(前置きが長くてスミマセン)

 

『熱性ケイレン』の話。

 

娘が2歳になって間もない、とある日。

朝から元気に走り回っていた娘が、お昼頃から熱発。

夕食後にソファで一緒に休んでいると、

急にグッタリともたれかかってきて・・・

寝たのかと思いつつも、

僅かに手が震えたのが『まさかケイレン…じゃないよね…?』と気になって。

顔を見ると、みるみる間に顔つきが変わり、

呼びかけに反応せず目が上転。

 

大声で娘の名を呼び、頬をはたき、夫に助けを求めたのを覚えています。

 

夫が救急車を呼ぶ僅かな間に、

呼吸が止まりチアノーゼ…を飛び越して…

一気に顔が土気色に。

脳症とか、突然死とか頭によぎり…

もうパニックでした。

 

「ダメ-!死なないで!!お願い!!助けて!!」

半狂乱とはこのこと。

 

熱性ケイレン…当然医学部時代に勉強した知識はあります。

多くは単純性で経過良好、特に治療を必要としない…って。

しかも何の虫の知らせか、

娘が熱を出したことはもう何度もあるのに、

なぜかこの日の昼間、

学生時代の小児科の教科書を持ち出してきて

熱性ケイレンの復習までしてたというのに。

 

夫婦そろって医者のくせに。

我が子の熱性ケイレンを前に、見事な狼狽っぷり。

 

今でこそ笑い話ですが。

夫は電話口で救急隊に『心肺停止!心肺停止!』と診断を下し、

私は私で救急隊の指示も待たずに人工呼吸始めてました・・・。

救急車の中でも、

下手にサチュレーション(指先にクリップはめて測る酸素飽和度)なんか知ってるので、

数値が下がるたびに

『下がってる!下がってる!酸素いらないんですか!?』と・・・。

まあ、今思えばかなり厄介な付添だっただろうと思います(汗)。

 

幸いその後は状態も落ち着き、

夜中には自然と熱も下がり

普段のようなおしゃべりも聞かせてくれるようになりましたが…

その夜はとにかく怖くて怖くて。

何度も寝息に耳をすませ、肩やお腹の動きを確認し、額に手をやり…

娘の傍から片時も離れられませんでした。

 

元々気性が激しく癇癪持ちのうえに、当時はイヤイヤ期絶頂だった娘。

その扱いに手を焼き、心底疲れ果てていた私。

口を開けば娘の愚痴。

そんな日々だったように思います。

 

でも、失いそうになって初めて。

その存在の欠けがえのなさ、

息をし体温を感じるという幸せを思い出せたんです。

平和ボケ、幸せボケから目覚めた瞬間。

 

生きてるって、当たり前じゃない。

 

それ以来、娘が・・・

というか家族が・・・

普通に生きていてくれることに感謝しない日はありません。

やすらかな寝顔を見るのが一番の幸せです。

やすらかな寝顔を見るのが一番の幸せです。

親に反抗したり。

生意気な口聞いたり。

嘘泣きしたり。

兄弟喧嘩したり。

いろいろあるけど、それも生きているからこそ。

生意気な一面もかわいいものです。

生意気な一面もかわいいものです。

そう思うとね。

ちょっと優しく・・・なれる気がしませんか?

 

我が家の息子も娘も、

夏休みの宿題全然終わってないけど。

休み明けのお店屋さんごっこに必要な工作も、

昨日思い出したばかりだけど。

親子共々、絵日記の存在すっかり忘れてたけど。

 

でも今年の夏も、いっぱい楽しい思い出ができた。

それで・・・十分な気がしませんか?

(…って自分慰めようとしてますが、内心焦ってる小心者です。)

よく遊び、よく学んだ夏でした!

よく遊び、よく学んだ夏でした!

いつもいつも命とか生とか考えるのはしんどいですが。

お盆くらい、ちょっとしんみりしてみるのもいいかも、と書いてみた今回のコラム。

長い長い夏休み、子供の相手にちょっぴり疲れたパパやママが

ほんの少し優しく温かい気持ちになれるきっかけになれば嬉しいな、と思います。

 

夏休みも残り少なくなってきましたが。

今年の夏は一度っきり。

大切な人との時間を、大切に過ごしましょうね。

 

チャオ。

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よろしくお願いします♪

  【次回は9月4日(木)午後10時更新予定です】

※情報は2014.8.21時点のものです

武田 りわ

お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医。
1974年生まれの蠍座、B型。
平成18年から福岡在住。
3児の母。
福岡の魅力にハマり、整形外科医である夫と南区大橋に“武田スポーツ整形外科クリニック”を開業。
マイペースながらも貪欲に、妻業・母業・医者業を満喫中。

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