モザンビークのスラム地区で栄養改善樹木・モリンガを植える

数カ月ぶりに子供たちと買い物がてら海を散歩。東京のラッシュアワーさながらのギュウギュウ詰めの乗り合いバスに乗って、15分ほどで到着。

遠浅のウィンビ・ビーチ

遠浅のウィンビ・ビーチ

さて、みなさんはモリンガという植物をご存知ですか?
ネットで検索すると、健康食品系通販会社のサイトが目白押しで出てきますが、
このモリンガ、別名ワサビノキは、栄養改善植物として注目されています。

モリンガの原産地は、インド・ヒマラヤ山麓。今日では、インドやアジア諸国、アフリカ諸国、中南米諸国と広く分布しています。
モザンビークでは、私の住む北部では自生しており、家庭料理として葉っぱのシチュー(モリンガのマターパ)が食べられています。

モリンガの木

モリンガの木

モリンガは乾燥に強く、葉っぱを食用するために枝を折っても、みるみるうちに新たな枝が伸びてきます。

葉っぱ、種子、花、根、茎、樹液など、余すところなく有用活用できるモリンガは地域によって、使い方もさまざま。
私の住む地域では、葉っぱのみをシチューや胃薬として使います。
他では、葉っぱを乾燥粉末にしてお茶にしたり、種は食用やスパイス、水の浄化、搾油した油をボディオイルに。
根は漢方として使用するケースもあります。

ローカルレストランで提供されるモリンガのシチュー

ローカルレストランで提供されるモリンガのシチュー

NGOモザンビークのいのちをつなぐ会では、5歳以下の栄養失調率が5割を超える地域で活動をしており、栄養改善のために、農村地区で播種育成した苗を各家庭に植える活動をしています。

というのも、モリンガの葉っぱには、このように優れた栄養素が詰まっているからです。

«モリンガの葉に含まれる栄養・保健成分»

●カルシウム・・・牛乳の1.7倍
●カリウム・・・バナナの1.3倍
●鉄・・・ホウレンソウの2.0倍
●ビタミンA・・・トマトの8.4倍
●ビタミンC・・・温州ミカンの1.3倍
●ビタミンE・・・α型、β型、γ型(トコフェロール)
●アミノ酸・・・9種の必須アミノ酸
●フェノール物質
●γ-アミノ酪酸(GABA)

農村でモリンガを播種・育成

農村でモリンガを播種・育成

当会の寺子屋の子供たちもモリンガの移植をお手伝い。

当会の寺子屋の子供たちもモリンガの移植をお手伝い。

各家庭に植えていきます。

各家庭に植えていきます。

モリンガを各家庭に植えることで、スラムに住む貧困家庭でも、食材を買うお金がない日にモリンガの葉っぱをちぎってシチューを作ることができます。

モリンガが大きく生育したら種子をとって、次回は、モリンガの種を使った水質浄化にチャレンジしてみようと計画しています!

参考文献:熱帯農業研究 9(2), 41-51, 2016日本熱帯農業学会

※情報は2018.7.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

この記事もおすすめ