「花火」に「お化け」★夏に遊びたい名作ボードゲーム

こんにちは。ツムラクリエイションの津村修二です。
梅雨明けも発表され、これからいよいよ夏本番を迎えます。今回は夏におすすめしたい名作ボードゲーム2点を紹介します。

●夏と言えばオバケ。オバケと言えば「ガイスター」

夏は、おばけ屋敷、怪談、ホラー映画など、人々を恐怖で涼しくさせるオバケが主役の季節。ボードゲームにおいても「おばけ屋敷ゲーム」(バンダイ)をはじめ、昭和の時代からオバケをテーマにしたゲームが存在し、現在も根強い人気があります。そんなオバケゲームの中でも名作と言えるのが、ゲームデザイナ-界の巨匠アレックス・ランドルフ氏が考案した「ガイスター」です。

「ガイスター」は2人対戦のゲームで、将棋のように盤に対して向かい合って座り、駒を交互に動かします。駒の背面には良いオバケ(青)、悪いオバケ(赤)の印があり、4個ずつ計8個の駒を取り、自陣の8マスに好きなように配置。駒は前後左右に1マスずつ進められ、将棋同様に相手の駒と同じマスに止まれば、相手の駒を盤から取り除けます。

勝利条件は3つ。相手の良いオバケ(青)をすべて取るか、自分の悪いオバケ(赤)をすべて取らせるか、自分の良いオバケ(青)を相手陣の両端にある脱出口(矢印のあるマス)から脱出させるか。

相手からは自分の駒が良いオバケ、悪いオバケのどちらかがわからないのが面白いところ。駒を取った時に初めてどちらのオバケだったかがわかります。そのため、良いオバケを悪いオバケに見せかけて進ませるなど、はったりをかましたり、逆に相手の手を推理したり、心理戦が白熱します。

また、2人専用ゲームであること、わかりやすいルールと初心者でも勝てる程よいプレイ感覚、可愛らしいオバケの造形からカップルにも人気の高いゲーム。ある方から、天神のスターバックスコーヒーでガイスターを遊ぶカップルを見かけた、という話も聞きました。

これまで私は何度も遊びましたが、飽きることがありません。さすが巨匠アレックス・ランドルフ氏が手がけたゲームです。段を持つほどの将棋好きとしても有名だった彼が、将棋から受けた影響もこのゲームから感じられます。ボードゲームの入門編にどうぞ。自信を持っておすすめします。

「ガイスター」
プレイ人数:2人 プレイ時間:15分 対象年齢:8歳以上 発売:1982年
デザイナー:アレックス・ランドルフ  日本語版発売元:メビウスゲームズ
価格:2,800円(税込)※天神イムズ6F つみきやで取り扱い販売

【番外編】大阪・鶴見緑地公園 「ガイスター」のオバケそっくりの像に会いに行く旅

●相手は自分に何をして欲しい?想像力が育まれる協力型カードゲーム「花火」

夏の風物詩、花火。その花火を夜空にではなく、テーブルの上に打ち上げようというのが、カードゲームの「花火」です。「花火」はヒントを出し合い、全員でどれだけ多くの花火を打ち上げられるかを競う、協力型のゲーム。ゲームは個々で戦うものがほとんどですが、このように全員で協力して目的を達成させる協力ゲームも少なくありません。

プレイヤーは1から5までの数字が描かれた5色の花火カードを、各色1から昇順に出していかなければいけません。手札から1枚選んで出すのですが、手札は裏向きで持つため、相当難しい。では、何を手掛かりにするか。それが冒頭でも述べた、他のプレイヤーからのヒントです。例えば、「このカードは1ですよ」とか「これとこれとこれは赤」とか、数字か色のヒントを頼りにカードを出していきます。

自分の番では、ヒントを出すか、カードを捨て札として出すか、カードを場に出す(昇順に並べる)のかを選びます。ヒントは出す数が限られていて、出す度に8枚の青いチップが1枚ずつ減っていきます。チップを使い切るとヒントが出せなくなってしまいますが、カードを捨て札として出せば、1枚戻ってきます。ただし、捨て札が花火を完成させるために必要なカードである可能性もあるため、単純にどれか捨てればいいというわけにもいきません。

カードを場に出したとき、昇順に並ばなかったら赤いチップをぺナルティとして1枚もらいます。これが3枚出た時点でゲーム終了。場に昇順に並んだ5色の花火の最も大きい数字の合計が得点です。5点以下だと「観衆からヤジ」、25点(パーフェクト)だと「伝説級。誰もが目を輝かせ、言葉を飲み込む」など、得点に応じて評価が下されます。

このゲームでは、相手が自分に何を期待しているか、出されたヒントの意図を汲み取ったり、逆に、自分が相手にこんな期待をしている、と伝えるにはどんなヒントを出すのが適切かを考えたり、さまざまな場面において相手の立場になって考える想像力が必要とされます。この点がとても素晴らしいゲームだと思います。

コミュニケーション能力が重要だと言われる時代。「花火」のように、相手の気持ちを汲み取り、自分の気持ちの伝え方を考えられるゲームで繰り返し遊ぶことは、コミュニケーション能力を向上させるという意味で何より最適なトレーニングになるのではないでしょうか。楽しみながら想像力を育める「花火」。ぜひ、おすすめします。

ちなみに「花火」はその年の最も優れたゲームに与えられるドイツ年間ゲーム大賞を2013年度に受賞しています。

「花火」
プレイ人数:2~5人 プレイ時間:25分 対象年齢:8歳以上 発売:2010年
デザイナー: アントワーヌ・ボザ  日本語版発売元:ホビージャパン
価格:1,728円(税込)※天神イムズ6F つみきやで取り扱い販売

文章・写真 津村修二

◆ボードゲームイベント情報

〇つみきや

私が勤務している「つみきや」(イムズ6F)で開催しているゲーム会です。
詳細はそれぞれのリンクを参照ください。

7月21日(土)「子どもゲーム会」

7月28日(土)「ちょっぴり大人のゲーム会」

「つみきや 大人のボードゲーム部」(無料体験入部受付中!) 

※情報は2018.7.9時点のものです

この記事もおすすめ