モザンビークで呪術師のお守りを探す旅に出た

現在、「アフリカ・マコンデ族の音楽と文化交流ツアー」公演中。
※公演スケジュールはこちら
今回公演するナジャとオズバルドは、来日前に、モザンビークの文化紹介で使う、呪術師のお守りを探す旅に出ていました。

アフリカでは、呪術が生活と密着しています。今でも、大統領に、お抱えの呪術師がいたりするほど。ごくごく当たり前に呪術が生活に入り込んでいます。
モザンビークでは、人を治癒したり、悪いものをお祓いする呪術師をクランデイロ、
反対に、恨み、妬みを晴らしたり、弊害をもたらす行為をする呪術師をフェイティセイロ
と言います。

ナジャとオズバルドがお守り探しに行ったのは、もちろん、良い呪術師・クランデイロのほう。私たちが住んでいるペンバでもお守りを処方してくれるクランデイロを探したのですが、なかなか見つからなく、お守りを処方できるという村までバイクで旅に出たのです。

メトゥージ村の呪術師のもとへ。

メトゥージ村の呪術師のもとへ。

村の子供たちとナジャ

村の子供たちとナジャ

たどり着いたクランデイロは、ナジャとオズバルドと同じマコンデ族の血と、タンザニアの他の部族の血をもったランバランバおじさん。ちなみに、ランバランバとは「舐める、舐める」の意味です。残念ながら、写真撮影は禁止だったのですが、私的には、写真撮影禁止が普通だと思っています。逆に、お金を渡せば写真撮影を許可するような呪術師は、ほんとうの呪術師かしら、はてさて疑問です。

皆さん、クランデイロって、どんな格好しているの??と関心があると思いますので、モザンビークのクランデイロがインタビューを受け、占い道具の紹介をしている動画から抜粋して、ご紹介。

ごくごく普通の老人クランデイロ

ごくごく普通の老人クランデイロ

私が会ったことがあるクランデイロは20代で、我が家のお祓いをするときは、腰蓑ひとつで、儀式で使う薬を作り、儀式の時は、全裸でした。
クランデイロもいろいろなスタイルがあり、地域によっても多種多様です。
首都に近いと派手な格好で儀式をするクランデイロもいます。

首都に近いと派手系クランデイロもいたりするとか

首都に近いと派手系クランデイロもいたりするとか

さてさて、本題のお守り。日本のお守りの中には小さな御札が入っていたりしますが、こちらのお守りは呪術薬です。
欧州と近いこともあり装飾文化が発展している西アフリカでは、呪術薬を入れる指輪も普段使いで見受けられます。お守りも貝や木の実で装飾したキーホルダーのようなものもあり。

ナイジェリアのお守り

ナイジェリアのお守り

19世紀のモザンビークのブレスレットタイプのお守り

19世紀のモザンビークのブレスレットタイプのお守り

そして、ランバランバおじさんが処方してくれたお守り(呪術薬)がこちらです!

見た目が度外視された呪術薬が包まれたお守り

見た目が度外視された呪術薬が包まれたお守り

「え!?!?」という反応をいただけたかと思います。苦笑。
呪術薬を包んだだけです。
これを白い布袋に入れる場合もあるとのことですが、当日は、時間がなかったためこのまま持って帰りました。

さて、何のお守り=呪術薬なのか?
大きさにして、一番小さなものが2センチ大。一番大きな白いものが、4センチ大です。
効果はというと、左から

●愛と友情に恵まれる。(500円)
●フェイティセイロ(悪い呪術師)がいると自分の身体に電流が流れ知らせてくれる。(500円)
●中に入っている薬を水に入れて、水浴びすると、悪いものが出ていく。(1000円)

というものです。お値段は「結構高いな、でもお祓いはこの2、3倍はするので、こんなものかな」という感じ。

部屋にあった布で即席守り袋を作る

部屋にあった布で即席守り袋を作る

なお、モザンビークのクランデイロは、お守りだけを売ることはしないので、モザンビークのクランデイロのお守りが欲しいかたは、ぜひ、モザンビークまで足をお運びください。笑

※情報は2018.8.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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