おばあと高級下着から学ぶ『商売』について ~NAI・NAI起業のなまはげみきvol.25

♪NAI-NAI-NAIお金ない、NAI-NAI-NAI 場所もない、NAI-NAI-NAI でもとまらない~.

お金も人脈も知識もなく起業した太刀山美樹です。

 

オレオレ詐欺もいま姿形をかえ、いろんな方が被害にあっていると聞き、実家の母に「うちは大丈夫?」と聞いてみた事があります。すると、やはり「息子だよ」と名乗って電話がかかってきたらしいが、私たちは3姉妹。おかげでひっかからずにすんだようです。

 

以前、ローカル線に乗り換え、のんびり移動中に出会った70代?のご夫婦。服装も雰囲気もほのぼの、電車に大きなスーツケースを抱えたご夫婦は、(隣り合わせの席が空いてなく)通路を挟み隣り合わせの席に座られました。その通路越しにおじいちゃんに大きな声で話しかけるため、ひとつ後ろの通路の間に立つ私に会話が聞こえてきました。

 

「改札をぬけようとしたら、カードが吸い込まれておおごとしたとよ!」

 

そう聞こえた時、私はその方がなにか間違えて入れてしまったんだな。(失礼ながら)ついつい年齢的なものからか…そう思って聞いてしまっていました。

 

「NY行く前はいつもバタバタするやん。それなのに、田舎のばあさんと思って…」

 

へ!?NY?いつもって、このおばあちゃん、ただものではない?

 

どうも、この方は、渡米前、日本で自動改札をぬけようとした時、(まだ残高がかなりある)プリぺイドカードを入れたら、返却で出てこなく、そのまま吸い込まれてしまった。駅員に「調べて」というのだが、違うカードを入れたのだろうと取り合ってくれず、腹立たしい思いがしたというものだった。

 

「間違いなくあのカードは、何万かまだ入っとった!!改札機の間違いなのに、のらりくらりの対応され、すぐ調べて欲しいけど、飛行機の時間がないから、帰国の日に電話くれと言うのに、駅員さんは、はいはい…みたいな生返事やった。ありゃあ~、あたしのことは完全なボケたばあさん扱いやった。」

 

「へぇ」

 

「…で!!さっき電話あり、やっぱりでてきた!

 

3万いくらかあるカードがでてきたと連絡があった。ほらね!!年寄りでもしっかりしとると!あ〜〜気持ちのよか〜。しかし、まあ〜日本のJRさんは偉いわ。そんな言いながらも、全部調べてくれたんやから…NYの改札でなくてよかった。」

 

「ほぉ」

 

「あ!!そうそう日本のJRといえば、いろいろ考えとる商品だしてとるよね。あれは誰に向けてのプランか、考えたんやけど…」

 

しばらくすると、そういえば…と、おばあちゃんの話は別方向に向いていった。

(ちなみにおじいちゃん、おばあちゃんの話には興味なさそうで、はあ…とか、ほお…の返事。だが、おばあちゃんの勢いはとまらない)

 

「知り合いの孫娘さんが、どうしても私に話がしたいと言うから、会ってみたら…。お若く見えるとか、すてきなお家ですねとか、ココロが全然こもっとらんことばっかり言う。ピンときたら、やっぱモノ売りやったたい。

 

しかも…、あたしに売ろうとするモノが、矯正下着!?

 

こげなばあさんに売りつけるとは…。ピンクやった。だいだい今更どげんするよ!!えらい高いとを!あたしがお金を持ってそうに見えたのやろうが。だ〜いたい、考えがズレとるもん。また金額ほどもないモノなのに、えらい高い。この人は、いつも年寄り相手に、これを売って回っているんやろうかと思ったら、ばあさん代表として、ついつい…してしまったたい!ふふふ…」

感覚的には私がこんなの着る感じだったのかな…

感覚的には私がこんなの着る感じだったのかな…

それで、それで…と、たぶん電車内の前後3列は話の面白さに聞き入っていたとおもう。

 

以下、おばあちゃんの話から推測した会話のやり取りをレポートすると…

 

おばあ:サイズが別なのがよかけど、他のはあると?

 

店 員:はい!ぜひご試着を。ほかのも車にあるので、とってまいりますよ。

 

おばあ: まあ~、あなたはこげん高い商品はいつも車に乗せとると?

 

店 員:はぁ…

 

おばあ:いまね…車上荒らしは本当に怖いらしいよ…

 

店 員:え?

 

おばあ:まさか夜はそのまま載せてないよね

 

店 員:…

 

おばあ:この仕事している間にも…

 

「向こうは私の事、ひっかかったと思ったろうけど、こっちのセリフたい。営業なら負けん。こっちは何年しよるとおもっとると?カカカ(大笑い)

…で、うちの会社でも一番新しい、車のセキュリティーシステムば、お買い上げしてもらった。ハハハッ…年寄り、だまそうなんてするけんやん。かえって何倍もするのを買ってもらった。でもね、ここが大事。あたしは、ちゃ~んと相手を考えて、相手のいるもので、商売したとばい!」

 

この話を笑いをかみ殺し聞いていたが、最後のセリフに「おお!」と感銘をうけるなまはげみき。

 

そっか…商売って、誰に何を売るかだけじゃなく、相手の方の<困ったな>から<こうだったらいいな>の気持ちを考え、実現できるように、一緒に行っていくこと

 

<お金をいただくということは、モノを売るのではない。喜んでいただいてなんぼやねん>それこそが商い。(なぜかこういうのは関西弁が合う…)

 

私の目には、おばあちゃんが『目には目を』のオレオレ詐欺もやっつけるスーパーおばあから、舞いおりてきた『商売の神様』に見えてまいりました。もしかしたら、ビリケンさんだったのか…

シンガポール版ビリケンさま?こちらの神様が彩りたくさん並んでらしたので、とりあえず挨拶しました。

シンガポール版ビリケンさま?こちらの神様が彩りたくさん並んでらしたので、とりあえず挨拶しました。

そして、私に教えを説いてくださったその神様は、おじいちゃんにあつく話してたため、降りる駅をすぎ、すごい勢いで降りていかれました。その後ろ姿に、心の中で私は拝みました。「神様、ありがとうございます」

 

目の前の<困ったな。こうだったらいいな〜>を抱えた方のために何ができるか?私たちMIKIファニットも考えていこうと思います。そのためにも、まずはいろんな話を聞く事って大事だなと思います。仕事のあとのアンケートってありがたいです。時には、グサッとくることもありますが、生のお声は貴重です。次への伸びシロだと思います。

お客様に喜んでいただくことだけを考え、早朝から発表会の準備をしてくれているスタッフ「ぽっちゃりーず」

お客様に喜んでいただくことだけを考え、早朝から発表会の準備をしてくれているスタッフ「ぽっちゃりーず」

ちなみに…(こちらは全くの余談です) ユーミンはずっと恋愛の曲を書いているが、年齢を重ねてもなぜあんなに書けるのか?ひとの何気ない会話を聞いているというのを聞いた事があります。

 

(これはお客さまの声を聞く事では全くないのですが w)先日、急ぎの仕事の原稿を書いているスタバの横の席で、20代女性が二人、ニコニコとずっと大きな話し声がしていて。

「ひろし、つよし、ひとし、ひろし・・・・」

 

私は仕事にかなり集中していたのではじめ気にもならず、パソコンをうちまくっていたら会話の一部が、突如耳に入ってきました。身内に同じ名前の人がいるから聞こえた話しと思うのですが、

 

「私が7日つきあった男の名前がひろしで、そのあと、10日つよしで、2ヶ月ひとしで、まさかの次が、ひろしとよりが戻って・・・もうわからんっちゃん。うけるよね〜〜でさ、その次がまたまさかの〜」

 

「へ〜、仕事やけど資格が…」

 

相手の女の子のかえしが、全く違う話題になってしまう。これが女性の話の特徴ですよね。

 

そのあと、一体なんて名前の男の子とつきあったんだろう?きっと二度とこの話題にはならない。ちょっと気になるけど、直接聞く訳にもいかないし…。そしてまた、耳に入らぬシャカシャカ仕事モードに戻りました。

 

しかしながら、ここでの学びもありました。 うわさ話をするには、場所もご注意。どこに耳があるかわからない。そうとも学んだミニ神様たちでした。街には学びの神様がいっぱいです。ありがたや…。

 

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【火曜サスペンスMIKI劇場は、毎週火曜日午後10時更新です】

※情報は2014.9.2時点のものです

なまはげみき 太刀山美樹

福岡県筑後市出身。23歳で結婚出産。地域のママサークルが口コミで広がり、その後「きみ、おもろいね」とNHK福岡や、学校講師に、街角でスカウトされ経験を積む。2006年MIKIファニットを起業。

「どうせ無理と諦めてる子いねえ~が!」

と喝をいれる<幼児教育界のなまはげ>としても活動中。

好きな言葉「来た球は打つ」

MIKIファニット  http://www.mikifunnit.com

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