モザンビークのスラムに食と栄養の寺小屋『COMERTO(コメルト)』を!

モザンビークから離れている間に、私がスラムの家で可愛がっていた
雄鶏リコにお嫁さんと子供6羽が生まれ、
リコの嫁を巡り近所の雄鶏とリコの決闘が連日繰り返され、その男の戦いにより、
リコは毛もトサカもむしられ、あられもない姿となり、
そして本日、リコと近所の雄鶏二羽とも行方不明になったと連絡がありました。

鳥が消えた!
という不可解な話ではなく、近所の誰かに捕まり、二羽とも夕食になったのでしょう。。。
なーむー。

生きる、ということは、食うか、食われるか。
生存の戦いであります。

まだ麗しき姿だったころの雄鶏リコ。

まだ麗しき姿だったころの雄鶏リコ。

リコの人生ならぬ鳥生に思いを馳せながら、私は戦いもなく安全で食べ物も豊富にある日本で、「食と栄養の寺子屋・COMERTO(コメルト)」(コメルト=コメール「食べる」+クワルト「部屋」からの造語)をスラム地区に建てるべく、連日朝までモードで企画書を書いているところ。

モザンビークにいても、日本にいても、「嗚呼、一週間何もしないでいたい。ぼーとしたい」と切望しつつも、仕事をしてしまうのは、日本人ならではの仕事病を重度に発症していると自分でも自覚しているところです。

さて、9月にやっと例年より4ヶ月遅れで、国連開発計画(UNDP)の人間開発指数がアップデートされました。人間開発指数は、189カ国の健康、教育、生活水準をもとに作成されたもので、各国の生活レベルを知る指標のひとつとなります。

日本は前回と同じく、19位。
モザンビークは前回よりも1位ランクアップして、でも、ワースト10位です。
ワーストテンは、すべてアフリカ大陸の国で占めています。

今年は、モザンビークのスラムと日本暮らしが半々なのですが、
日本にいて、先進国のモードである権利の主張合戦や、重箱の隅をつつくようなニュース、また生きづらさを抱えた若者の自殺の記事を見ると、モヤモヤと息苦しい気分になってしまいます。
何が、幸せなのか?!選択の余地がありすぎて見失う時代になっているのかもしれません。

一方、モザンビークのスラムは、あいかわらずのほほんと陽気でありつつも乳幼児から若者まで病気で亡くなることがまだ続いています。
生きていくための、食の量と質の問題に取り組まないといけません。

ということで、来年からは、これまでスラムで行ってきた食と栄養、そして公衆衛生活動を単発ではなくて、継続していく施策ができないものかと妄想力を膨らませておる次第。

まずは、生き抜くために、食わねばならぬ。
みんな貧乏。使う金なんて最低限の食費ですべて終わっちゃう。
そんなスラム地区で新たな活動を立ち上げ、続けていくのはさらにさらに気苦労が多く、体力も使う仕事になると思いますが、
「おそれず、ひるまず、たじろがず」決闘を繰り広げた雄鶏リコや
はたまたこの時代を切り開いた先人の精神を胸に、
がんばっていきたいと思うのでありました。

※情報は2018.10.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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