泥窯づくりから土器焼きに挑戦!結果は・・・?

九州国立博物館がプロデュースし、考古学好きの女子部員たちが月1回ペースで活動する「きゅーはく女子考古部」。昨年末に開催された前回の活動では土器・埴輪づくりに取り組みましたが、今回は『土器焼き』作業に挑戦です。

※前回記事「板付遺跡で “平成最後” の土器・埴輪作りに挑戦!」

小郡市埋蔵文化財調査センター「古代体験館おごおり」では、「火起こし」や「土器焼き」といった古代の体験活動ができるのですが、今回はこちらで泥窯(どろがま)づくりを学びました。

泥窯とは?

泥窯とは、弥生時代から古墳時代にかけて、弥生土器や土師器(はじき)などを焼くために使用したと考えられる野焼き用の窯のことだそうです。

発掘調査でも詳しいことが分かっていないため、いろいろな実験が行われているそうですが、今回は中国・雲南省の技術に工夫を加えた『雲南(うんなん)方式」に挑戦!

まずは泥窯を雨風から守るテントの準備から。

まずは泥窯を雨風から守るテントの準備から。

泥窯づくりに必要な材料は、泥(赤土)、薪、藁、炭、木材チップの5つです。

敷地内にある赤土の小山をほぐして運びます。

敷地内にある赤土の小山をほぐして運びます。

桶にたまった赤土に水を入れて混ぜます。これが結構な力作業・・・

桶にたまった赤土に水を入れて混ぜます。これが結構な力作業・・・

いい感じの粘りになったら完了です!

いい感じの粘りになったら完了です!

続いて、敷地内にある薪の保管場所から薪を集めます。

断面が正方形に近い薪が使いやすいそうです。

断面が正方形に近い薪が使いやすいそうです。

藁、炭、木材チップは用意していただいたので、これにて準備完了!さっそく作業に取り掛かります。

まずは窯を作る地面を平らにならします。

まずは窯を作る地面を平らにならします。

次に、火付けをよくするために木材チップを敷きます。

次に、火付けをよくするために木材チップを敷きます。

木材チップの上に、土器・埴輪をのせるための薪を並べます。なるべく高さにばらつきがないようにするのがポイント。

木材チップの上に、土器・埴輪をのせるための薪を並べます。なるべく高さにばらつきがないようにするのがポイント。

さらに薪の上に炭を散らします。

さらに薪の上に炭を散らします。

いよいよ土器を積みます。中央が高くなるよう並べるのがコツ。割れないよう、崩れないよう、慎重に・・・

いよいよ土器を積みます。中央が高くなるよう並べるのがコツ。割れないよう、崩れないよう、慎重に・・・

こんな感じに無事みんな乗りました!

こんな感じに無事みんな乗りました!

続いて積み上げた土器の周りに薪を立てかけます。

続いて積み上げた土器の周りに薪を立てかけます。

稲穂が上にくるように稲藁をかけます。

稲穂が上にくるように稲藁をかけます。

藁の上から泥を塗りつけ、窯の一番下にぐるっと粘土をつけます。

藁の上から泥を塗りつけ、窯の一番下にぐるっと粘土をつけます。

上の方までしっかり泥で押さえつけます。

上の方までしっかり泥で押さえつけます。

土の厚さにばらつきがあると熱が均一に届かない可能性があるため、このタイミングで全体を整えます。

その後、空気の通り道になる穴を下に2カ所、8合目あたりに4カ所、頂上部分に1カ所あけて完成です!

泥窯が完成し、いよいよ着火!・・・といっても、これは「きゅーはく女子考古部」の活動。マッチやライターで発火するわけではなく、火おこしでの着火に挑みます。

この日は降雪&強風&気温の低さがあいまってか、なかなか火が付きません。苦労の末にようやく火種が出てきて・・・

麻をほぐしたモフモフの中に入れて風を送り、着火させます。

ファイヤー!

ファイヤー!

この炎を一番下の穴から入れて、藁に着火させます。

うちわで風を送り、炎を行きわたらせます。

うちわで風を送り、炎を行きわたらせます。

炎が強く燃え上がりすぎると、急激な温度変化によって土器が割れてしまう恐れもあるため、じわじわと燃やすのがポイントです。しばらくすると、開けた穴から煙が出てきました。

この状態のまま一晩燃やし続け、翌朝確認したところ・・・

燃え尽きた窯・・・土器たちの安否は?

燃え尽きた窯・・・土器たちの安否は?

崩れた窯の破片を取り除くと、焼きあがった土器や埴輪たちが現れました!

崩れた窯の破片を取り除くと、焼きあがった土器や埴輪たちが現れました!

こうして無事に土器焼き完了。赤土を元の場所に戻すなど、後片付けをして解散しました。

なかなか大変な作業でしたが、それだけに達成感も格別なはず。寒い中、みなさんお疲れ様でした!

※きゅーはく女子考古部の詳しい活動内容は、九博ブログをチェック!

※情報は2019.2.18時点のものです

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