春先の読書にオススメ!

 あっという間に3月に入りました!
 新生活がそろそろスタートする人もいるのでは?
 今回もいろいろな人に気に入っていただける書籍をご紹介します。

『羽根田ヨシさんの 震災・原発・ほめ日記』
(馬場マコト・著/潮出版社)

 おばあちゃんの知恵袋的な本はときどきあります。それらは主に家事や対人関係についてのコツを教えてくれますが、この本は少し違います。「ヨシさん」という80歳で震災に遭遇したおばあちゃんが生きること自体のコツを教えてくれるのです。それは「自分をほめる」というシンプルな方法ですが、ヨシさんが実践する姿に、こちらも力をもらえます。つらいことや厳しい現実に直面している人ほど、即効性のある内容だと思います。

 

『猟師が教える シカ・イノシシ利用大全』
(田中康弘・著/農文協)

 最近、福岡でもイノシシやシカのお肉を使ったジビエ料理を楽しめるお店が増えていますが、なんと本書は自分で狩猟して調理したり、販売したりする方法まで教えてくれます。登場するのは猟師さんや、カフェやクラフト工房の経営者。イノシシの骨鍋やシカ肉のタタキといったお料理レシピから、角や毛皮を用いた雑貨の作り方まで、写真つきでわかりやすく紹介しています。田舎暮らしや最近話題の狩りガールに興味のある方におすすめ!

 

『安彦良和の戦争と平和』
(杉田俊介・著/中央公論新社)

 新書版で300ページという、見た目はコンパクトな本です。「機動戦士ガンダム」のアニメーターとして有名な安彦良和さんとの討論が、話し言葉でつづられている部分もたくさんあります。しかし、中身の詰まった、ある意味とても重いテーマを扱っている本です。安彦さんがその漫画作品を通して言いたかったこと、考えたかったことは何か。安彦作品をより深く理解していく上で、とても示唆に富んでいる本です。

 

『一瞬でかたい体がやわらかくなる美構造メソッド』
(藤原ヒロシ・著/学研プラス)

 体かたい歴ウン十年の筆者。そう簡単にきれいな開脚なんかできないだろう…とたかを括っていたのですが、メソッドを実践してみて驚きました。「これだけやるなら、もうストレッチはいらないのでは?」と興奮したのですが、本書によると残念ながらこれは間違いとのこと。メソッドで体の上手い使い方を覚えればストレッチの効果も感じられるようになるそうです。今後は苦手だったストレッチも楽しくなりそうでワクワクします。

 

『噛む力が弱った人のおいしい長生きごはん 誤嚥を防ぐ!』
(クリコ・著 阿部仁子・監/講談社)

 堀ちえみさんが公表した舌がん。この本の著者も、2011年に夫が口腔底がんの手術を受けたことから介護食作りを開始。その経験をもとに考案した、驚きの工夫が隠された料理のレシピを多数紹介しています。全く介護食には見えないものばかりで、特に「えびフライ」はビックリ! 見た目も味もこだわった料理は思いやりにあふれています。介護食の基本やヒントも満載で、今はまだ関係ない人も、将来に向けてきっとためになりますよ!

 

11分、階段を下るだけ! 美骨トレ』
(坂詰真二・著/マガジンハウス)

 すぐにぺたっと開脚ができるようになるとか、寝たままで筋トレできるとか・・・最近はいかに最少の行為で最大の効果を得られるかが健康系出版物のトレンドのようです。なかでも究極はコレ! 1日に1分、たった4フロア分の階段を下りるだけでOKという手軽さ。しかもキツいイメージの「上り」より「下り」の方が骨密度も筋力もUPするから驚きです。ぜひ今すぐ実践しましょう! 誰でもできる簡単な習慣が、将来の美を作ります。

 

『インソムニア』
(辻寛之・著/光文社)

 駈け付け警護やPKOなど「聞いたことはあるけれどあまりよく知らない」というテーマに向き合わせてくれる作品。知らなくても生きていけますが、知らないでは済まされないと痛感しました。残された5名の隊員のうち誰が嘘をついているのか、真実を隠しているのか、最後の最後までわかりません。メンタルヘルス官の神谷も知ることのできない真相は、終章で読者だけに明かされます。衝撃のラストに息をのむこと間違いなしです。

 

『小説「映画ドラえもん のび太の月面探査記」』
(藤子・F・不二雄・著・原作 辻村深月・著/小学館)

 3月1日より公開中の同名映画を、直木賞作家・辻村深月さんがノベライズ。最初は「小説でドラえもん?」と違和感もありましたが…。いやいや、自分のバカさ加減にタケコプターで逃げ出したくなりましたよ。登場人物の心の細かい動きまで感じとることができるのは小説ならではの魅力。宇宙を舞台に人工知能の暴走や親子の絆を描いたストーリーも読み応え十分でした。読後、きっと誰もが月を見上げたくなるロマンチックな作品です。

 

『人をつくる読書術』
(佐藤優・著/青春出版社)

 政治や社会など私たちを取り巻く環境が急速に変化しつつあります。そんな中で、漠然とした不安をかかえている人も多いでしょう。そうした不安を取り除き、万一、想定外の事態が起こっても対処できるようにしてくれるのが教養です。この本は、作家、外交官、教育者といろいろな顔をもつ著者が教養を身につけるための読書法やおすすめ作品を紹介してくれています。「外国人の好きな日本文学」など見出しからして興味を惹かれます。

 

『きばいやんせ!私』
(工藤晋・著 足立紳・原作/双葉社)

 正直にいうと、最初に読み始めた時には主人公の貴子のことが少し苦手でした。「不倫ごときで騒ぐな!」と怒り、転落の理由を他人のせいにする…。しかし、そんな彼女が最後には愛おしくなっていました。それは、太郎の仕事との向き合い方や、画家だった父の思い出に触れるにつれ、貴子の内面がみるみる変わっていくのが丁寧に描かれているからでしょう。個人的には、太郎とのもどかしい恋の行方にも注目していただきたいです。

 

 映画の原作に、美容に最適なもの、健康のヒントになるもの。
 今回もさまざまなジャンルの本を紹介しました。
 来月も素敵な本に出合えるお手伝いをしますので、お楽しみに!

※情報は2019.3.8時点のものです

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