新発売のボードゲームも体験! 笑顔はじけるワークショップレポート

 こんにちは。ツムラクリエイションの津村修二です。

 今回は2月23日にUNICO大野城教室(福岡県大野城市)で開催したボードゲームワークショップについて書きます。南ヶ丘教室(同市)との合同で行い、20人の子どもたちが参加しました。

UNICO大野城教室(福岡県大野城市)で開催

UNICO大野城教室(福岡県大野城市)で開催

新発売のオリジナルゲーム「さくらの大冒険」をプレイ!

 UNICOは株式会社ウェルモが運営している事業で、0~6歳児向けの「児童発達支援」や、障がいのある主に6~18歳(小中高校の就学児童・生徒)が、学校の授業終了後や長期休暇中などに通う「放課後等デイサービス」の教室を運営しています。

 今回は後者、「放課後等デイサービス」の教室での開催でした。

 まず初めに、参加した子どもたちに私が自己紹介。「ものを大事に扱うこと」「友達と仲良く遊ぶこと」「とにかく楽しむこと」の3つを約束してもらいました。

  最初にプレイしたのは「さくらの大冒険」。これは、私が勤務している玩具店「つみきや」(福岡市・天神、イムズ6階)のオリジナルゲームで、私がゲームデザインを担当。まだ発売前(4月中旬発売予定)なのですが、特別に紹介。

「さくらの大冒険」で遊ぶ子どもたち。溢れる笑顔にうれしくなりました。

「さくらの大冒険」で遊ぶ子どもたち。あふれる笑顔にうれしくなりました

 「さくらの大冒険」は、おさるのさくらが世界中に散らばる7つの宝石を集め、光り輝く伝説の黄金バナナを獲得すべく、さくら号に乗って船で冒険する協力ゲーム。同じく黄金バナナを狙う海賊モンキーXに奪われないよう、みんなで知恵を出し合って、さくら号を進めます。

 自分の番になったらカードを引いて、どう進ませるかを考えるだけなので、ルールはとても簡単。さらに集団遊びが苦手な子でも自然に参加しやすいようにゲームを設計したのですが、結果は大成功!

30種類のボードゲームをワイワイと楽しむ

 続いて、4人1組になって、好きなボードゲームを1個選んで自由に遊ぶ時間。幅広いジャンルの30個のボードゲームを用意しました。それらの難易度を「かんたん」「ちょっぴりむずかしい」「むずかしい」と3段階にレベル分けをし、3テーブルに分けて並べました。子どもたちはそれを見て、自分たちがどのゲームで遊ぶかを決めます。

ボードゲームを難易度ごとにテーブルに準備

ボードゲームを難易度ごとにテーブルに準備

 担当の方の提案で、一気には見せず、最初は半分だけ並べて、しばらく経ってから全部並べるという工夫をしました。そうすることで子どもたちの集中が切れにくくなるのではないかとの考えでしたが、それが功を奏し、1時間近くもあった時間で、子どもたちの集中は切れることなく、続いていたように感じました。

砂時計を使ったオリジナルゲーム「Amen」をじっくりプレイ

砂時計を使ったオリジナルゲーム「Amen」をじっくりプレイ

バランスゲーム「キャプテンリノ」に大はしゃぎ。「積めた!積めた!」

バランスゲーム「キャプテンリノ」に大はしゃぎ。「積めた!積めた!」

5色のカップを並べたり、重ねたり、そのスピードを競う「スピードカップス」

5色のカップを並べたり、重ねたり、そのスピードを競う「スピードカップス」

カードに示された配置通りにボールを投げ入れる「バウンスオフ」に熱くなる男子グループ

カードに示された配置通りにボールを投げ入れる「バウンスオフ」に熱くなる男子グループ

バランスゲーム「ワニに乗る?」に夢中の女子グループ

バランスゲーム「ワニに乗る?」に夢中の女子グループ

 こうして90分のワークショップはあっという間に終了。私から最後にこんなメッセージを送りました。

 「今日はいっぱいボードゲームで遊びましたね。みんなの遊びの中にボードゲームを加えてくれたらうれしいです。先生は好きになったものがボードゲームだったけど、みんなも好きなことを見つけたらその気持ちを大事にしてほしいです。好きなことは何だっていいし、途中で変わってもいい。ただ、自分の好きっていう気持ちはずっと大切にしてほしいです」と。

 「ありがとうございました」という子どもたちの声に「こちらこそ」という思いで一礼しました。

 今回は子どもたちがこの体験から「ボードゲームって楽しい!」という気持ちを持ってもらえることを目標に、お祭りをやるのに似た気持ちで臨みました。結果としてすごく積極的に参加してくれたように思います。担当の方からも「普段、すぐに集中が切れてしまう子が、今日はずっと集中して楽しそうに遊んでいたのには驚きました」と言っていただき、ほっとしました。

 やっぱり何事も「楽しい」という体験に勝るものはないと思うのです。「楽しい」はすべてにおいて前向きな原動力になります。そういった意味で、新たな「楽しい」を体験してもらえて良かったと思います。

「ちがい」大切にするUNICOのミッションに共感

 また、発達に障がいのある子たちと数時間一緒に過ごす中で、私自身気付かされたことがあります。ゲームに勝って全身で喜びを爆発させるように表現する子、好奇心いっぱいに目を輝かせて次々に質問してくる子、帰りにわざわざ私の元に駆け寄って「ありがとうございました」と丁寧にお礼を言う子。みんな、どこまでも純粋でまっすぐです。そんな子どもたちを見ていて、私はもっと自分の感情を素直に表現していいんだ、と教えられたような気持ちになりました。

 そもそも、障がいって、何なのでしょうか。よく考えてみれば、「普通」の人っていうのはこの世のどこにも存在していなくて、みんな何かしらの長所や短所があり、どうしたって直せない癖があり、変えられない性格があり、その延長線上に障がいもあるように思います。障がいがあるから劣っているわけではないし、視点を変えれば、必ず優れているところがあるわけです。要は視点なんだと思います。

 人はみんな「普通」ではない。だからこそ、社会は「普通」を求めるのを止め、違いを認め、特性を伸ばすような方向にシフトしていく必要があるのではないでしょうか。

 以下、UNICOの掲げるミッションですが、深く共感したので引用します。

 “子どもたちには、みんなひとりひとり「ちがい」があります。
 世の中には、その「ちがい」が社会の「ふつう」に合わないだけで、つらく苦しい思いをしている子がたくさんいます。そして、みんなを同じ「ふつう」の型に当てはめる教育により、子どもたちの持つ可能性が制限されてしまっています。UNICOでは、たくさんのさまざまな経験の機会を提供し、子どもたち自身の中にある考えや答えを引き出していくことによって、本来持っている子どもたちの可能性を解放します。”

 今後も何かできることがあれば、やっていきたいです。
 「ちがい」を大切に生きてきた私だからこそ、伝えられることがあるのではないかと思います。

 最後に。このような機会を与えてくださり、感謝しています。ありがとうございました。

★ボードゲームイベントを開催します!
津村修二のボードゲーム講座 in 六本松 蔦屋書店
【造形美で魅せる!アートなバランスゲーム】

日時:3月25日(月) 19:00
場所:六本松蔦屋書店(福岡市中央区六本松4-2-1六本松421 2階)

※情報は2019.3.7時点のものです

津村修二

ツムラクリエイション代表。ボードゲームクリエイター/アーティスト。
1983年福岡生まれ。幼少の頃よりオリジナルのボードゲームや外遊びを考案し、小学6年生の時に福岡市全住所が登場する巨大すごろく「福岡市大すごろく」を制作。(2014年7月より福岡市博物館1階「みたいけんラボ」にて展示中)
2011年に「ツムラクリエイション」を起業。砂時計を使った新感覚の石取りオリジナルゲーム「Amen-アメン-」の製作と販売を開始する。2019年に「さくらの大冒険」(つみきや)をゲームデザイン。
そのほか、各種ゲーム会やアート展を企画・開催し、ボードゲームの楽しさやデザインの美しさを伝える活動を続けている。
新聞・テレビなどメディアからの取材も多数。現在、天神イムズ6階「つみきや」のスタッフとしても勤務中。
福岡大学商学部篠原巨司馬准​教授ゼミ・ゲスト講師。

ツムラクリエイション
http://tsumura-creation.com/

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