福岡の書店員さん、君の推薦する本を読みたい!【福岡キミスイ本 第8回】

 福岡の書店員さんに、福岡ゆかりの本を紹介してもらうファンファン福岡の「福岡キミスイ本」シリーズ。第8回は、店頭ではなく、福岡市南区大楠にある積文館グループの本社「積文館書店」に伺いました。商品部BOOKチーム主任の松本愛さんが待っていてくれました。

積文館グループの本社に伺いました

積文館グループの本社に伺いました

―こんにちは。「積文館書店」、「ブックセンタークエスト」、「文榮堂」を展開する積文館グループの中枢は、ここなんですね。きょうはよろしくお願いします。

 こんにちは。福岡にゆかりのある本というので「やわらかい系」と「まじめ系」を用意したのですが、どちらがいいでしょうか?

―むむ、悩ましいですが…「やわらかい系」でお願いします。

 分かりました。それでは、この2種類のコミックをご紹介します。

「やわらかい系」で準備したのは2タイトル!

「“やわらかい系”のコミック2種類でどうでしょう!」

 まずは新島秋一さん作の「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」1、2(秋田書店、各600円+税)です。博多に住んでいた女の子「どん子」ちゃんが東京の高校に転校して、いろんなカルチャーショックを受けたり、博多愛を熱く語ったりする4コママンガです。

 2016年からウェブコミックサイトで配信され、同年にコミック1巻が発売されました。当初予想していたよりも、福岡県内では特によく売れています。7月にはFBS福岡放送でドラマが放送されることが決まり、また注目されそうです。

7月にFBS福岡放送開局50周年記念スペシャルドラマが放送されます

どん子がかわいい! 7月にはFBS福岡放送開局50周年記念スペシャルドラマが放送されます

―あ、私も持っています! 積文館小田部店のコミックコーナーで推薦して積んであったので手にしたんです。博多弁も違和感がないし、面白いですよね!

 ヒロインがかわいいし、福岡では日常の事柄が全国的に見ると実は全く普通じゃないというのが分かるのが楽しいです。知ってました? あの袋に入ったかき氷、福岡にしかないんですね。東京はごみ袋が有料じゃないし、「都民の日」があって学校は休日に。これ全部、このマンガで知りました。

―あのピンクのかき氷ですね(笑)

 朝課外も福岡県独自の習慣とは…(笑)

「くらすぞ、きさん」

「くらすぞきさん」など上級博多弁(笑)も見られます

―今調べてみると、ドラマには、大人気の福岡県出身の岡田健史くんが出演するようですね。

 ドン子を演じる福田愛依さんという女優さんも福岡市出身らしいので、博多弁に違和感のないドラマになるでしょうから、期待大です。

―松本さんは普段からマンガはよく読まれるのですか。本がどうも私物のようなのですが。

 はい、私物です! 実は普段読むのは小説、特にミステリーが好きなんですが、タイトルに「福岡」や「博多」と書いてあると、コミックや雑誌もつい手に取ってしまいます。

―松本さんも「福岡ラブ」の方なのですね。それでは、もう一方のコミックを教えてください。

 4月27日に発売されたばかりの山東ユカさん作「博多女子は鬼神のごとく気が強か!?」①(竹書房、820円+税)です。今度は、先ほどの逆設定といいますか、東京の男の子が主人公で、福岡の大学に進学してカルチャーショックを受けるパターンです。この男子は当然、方言も福岡ルールも分からない。狂犬会と呼ばれるサークル「郷土研究会」に無理やり入れられて、キレイだけれど気性も荒いバリバリの博多弁の女性たちに囲まれるという内容です。

福岡県在住の漫画家さんが

福岡県在住とされる漫画家・山東ユカさんの作品です

―この作品も、“福岡あるある”が出てくるのですか?

 主人公が、金欠で仕送り日まで生活できそうにないと心配していると、周囲が「マルタイの棒ラーメンと五木食品のうどんで余裕でいける」というところなど、面白かったですね。それに郷土研究会といいつつ、福岡のいろんな名物料理を食べるだけだったりします(笑)。

―五木食品! 熊本市の会社ですが、確かに福岡のスーパーには必ずあるような。

 どん子ちゃんの作品よりも、ちょっとマイナーなネタがあるのがツボでしょうか。大牟田のエイリアンラーメンの話とか。

―なるほど、こちらも読んでみたくなりました。この作者2人のサイン会を書店でしていただきたいです。

 実現するといいですよね。ドラマ放送もありますし、これからますます話題になると思います!

※情報は2019.5.21時点のものです

なかむら

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