初夏におススメの本をご紹介!

 今年の夏至は6月22日、一番日が長い日ですね。
 とはいえ、梅雨明けはまだまだ先のようですので、お家読書に最適な本を取りそろえてみました。

しょうがっこうがだいすき
(うい・作、えがしらみちこ・絵/学研プラス)

  

 著者のういちゃんが、小学2年生のときに半年かけて書いたという話題の本。自費出版の頃から反響が大きく、このたび福岡県出身のえがしらみちこさんの絵とともにすてきな絵本になりました。新入生に向けての的確なアドバイスが並び、不安を解消してくれるような子ども目線の内容。ういちゃんの名前の由来はWeからきてるらしいですが、まさに「一緒に学校を楽しもうよ!」って感じの、きっと読んだ子どもが前向きになれる一冊です。

 

教育激変
(池上彰、佐藤優・著/中央公論新社)

 これまでに共著も多い人気のジャーナリスト、池上彰と佐藤優による対談本です。教育者でもある2人が現場の実感をもとに、実施が目前に迫った大学入試の「新テスト」や教育改革のあり方について論じ合っています。社会人すべてに関係してくる問題ですが、実際に教育を受ける立場である学生さんたちに読んでほしいと思いました。自分が受ける教育の「偏り」を理解しておいて損はないはずです。

 

キラッキラの君になるために ビリギャルの真実
(小林さやか・著/マガジンハウス)

 「ビリギャル」(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)は未読。でも名前だけは知っていて、彼女は今どうしているのだろう、と気になっていました。作者がブログで語るように確かに日本語はめちゃくちゃなところもありますが、それがかえってリアルで、等身大のさやかさんが一生懸命語りかけてくれるようでした。ワクワクするかしないか。その判断基準で環境を選ぶこと、そのために頑張ることの大切さを教わる本です。「ビリギャル」を読んでいなくても楽しく読めます。

 

水辺のブッダ
(ドリアン助川・著/小学館)

 登場人物のエピソードは生々しく影があり、物語は苦しく救いのない状況が続きます。それでも、読むのを止められない。合間に描かれる祈りや希望に心引かれながら、気付けば一気読みしていた、そんな作品です。社会の片隅で、忘れられがちな人たちを丁寧にすくい取ろうとする著者だからこそ描けた物語だと思います。痛ましい事件が続く今の時代に、多くの人に読まれてほしい一冊です。 

 

かげろう日記
(吉村達也・著/双葉社)

 本書を最初手に取ったときの正直な感想は、「なーんだ、またこのテの話か」でした。死者から贈り物が届く、というのはホラーにおいて珍しい題材ではありません。ですが、あまりの面白さにすぐ考えを改めることに。本書のひと味違うところは、「謎解き」の要素が色濃く含まれるところです。日記を送ったのは誰なのか? 茜の死の真相は? そして最後のページを繰ったときの衝撃といったら! それはぜひ、ご自身で味わってください。

 

玄宗皇帝
(塚本靑史・著/潮出版社)

 中国・唐の最盛期を築いた玄宗皇帝の生涯を描いた伝記小説です。表紙のイラストからなんとなく硬派で豪胆な人物を予想していたんですが…。意外や意外、2世代も年下の楊貴妃(ようきひ)に骨抜きにされちゃうような男でした~。むしろ強烈な印象を残すのは周囲の女性たち。祖母で中国唯一の女性皇帝でもある則天武后のキレッキレの悪女っぷり。そして楊貴妃の衝撃的な最期。歴史小説になじみのない女性にもおすすめです!

 

奇跡の集落
(多田朋孔、NPO法人地域おこし・著/農文協)

 田舎へ移住を希望する若者が増えていると聞いたことがあります。しかし、田舎暮らしの経験がない、農業や林業の経験がないなど、田舎で暮らすには多くの不安もつきまといます。村での生活を満喫しながら、村の再生という社会貢献もできるとしたら、田舎暮らしは魅力的に違いありません。この本は、田舎暮らしの夢と現実をバランスよく教えてくれる、少しでも田舎への移住を考えたことがある方にオススメしたい本です。

 

医者も驚いた!ざんねんな人体のしくみ
(工藤孝文・著/青春出版社)

 おなかが減ったらグーグー鳴るわ、食べたら食べたで突然しゃっくりが止まらなくなるわ…。改めて考えると人間の体ってちょっぴりおバカさんですよね。ヒック。本書はそんなどこか「ざんねん」な人体の仕組みを、テレビでも人気の医師が楽しく解き明かしてくれる雑学集のような一冊です。あなたはご存じですか? なぜ好きな人の前だと顔が赤くなるのか。実は、ヒック、です、ヒック、ね…(続行不可のため答えは本書で!)

 

熱男のことば 球界最高のモチベーターが実践する究極のポジティブマインド
(松田宣浩・著/講談社)

 「熱男(あつお)」として、いまや球界最高のモチベーターと言われる松田宣浩選手のポジティブな言葉が詰まっています。ところが、本人はもともと寡黙なタイプだったという意外なエピソードも紹介されています。その転機もそうなのですが、先輩から渡された良き伝統を後輩につなぐという話が何度も出てきて、印象に残ります。現代社会の競争に疲れた人、周囲との関係に悩んでいる人は、それを吹っ切るパワーがもらえるかもしれません。

 

女はいつも四十雀
(林真理子・著/光文社)

 「私なんてもうババアだし~」と20歳の女子大生に無邪気に言われて遠い目をすることが多くなった今、本書の内容はぐさぐさと胸に刺さります。「40代が女性として最大の盛り」と言われれば、歳を取るのもいいもんだと思えます。無論、その分「大人の女性」として品のある振る舞いが期待されるわけですが…。それは、本書で学ぶことにしましょう。

 

 気になる一冊は見つかりましたか? 来月は梅雨も明けた初夏にピッタリの本をお届けします!
 お楽しみに!

※情報は2019.6.21時点のものです

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